プロフィール

tigerbambi5

Author:tigerbambi5
(チャミペン)サスム&(ユノペン)ホランイです。
東方神起ユノとチャンミン2人の応援をしています。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (1)
ご挨拶 (1)
ピミル (96)
君に逢いたくて (67)
家庭教師 (50)
イケメン。 (5)
フラワー (40)
新選組 (10)
いちご組 シム チャンミン (6)
SS (33)
拍手コメントお返事 (7)
雑記 (21)
Garden Of Eden (12)
長崎ちゃんみん (7)
虹を渡る (38)
家庭教師NEO (5)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

東方神起サランへ♡2人の妄想小説です。時々、R18有り。
家庭教師NEO 5
家庭教師NEO 5
家庭教師NEO5










〜シム先生〜





「こんちは」



玄関を開けたら目に飛び込んできた、真っ白シャツと小麦肌の鮮やかなコントラスト。
小さな顔の真ん中にある大好きなアーモンド型の瞳が、僕を真っ直ぐに見ていた。

ああ、まるで天女だ。

小麦色の肌を滑り降ちる汗の粒。
根元の濡れた髪を乱暴に搔き上げる仕草。
その匂い立つような色気に、今すぐ抱きしめたい衝動に駆られた。


「お邪魔します」


行儀よく靴を揃えて上がる君。
合わない視線にヤキモキする。
白シャツ越しに見える背中はなんとも言えずセクシーで、胸の鼓動が止まない。

早く抱きしめたい。
首にキスして、それから、、、


「どうしたの?立ち止まったりして」


リビングのドアの前でピタリと動きを止めたユンホ君の踵から頭頂部まで、ゆっくりと視線を這わせた。
完璧すぎる後ろ姿に思わず手が伸びてしまいそうになるが、乾いた唇を舌で湿らせるにとどめた。
動こうとしないユンホ君の様子に、部屋に何か見落としがあったかと一抹の不安が過ぎるが、使用済みティッシュはちゃんと捨てたはずだし、コンドームはきっちり枕の下に隠したはず、といくつかの確認事項を脳内で反芻し、心を落ち着かせた。


「あー、めっちゃ涼しい。俺汗だくだからクサイかも。ゴメン」


あぁ、頭痛がしてきた。
突拍子もない事を言い出す君は、もはや小悪魔ではすまされない。
クサイだなんて煽るのなら、そのクサイのを余すところなく嗅がせてほしい、と、僕は既にやり切れない気持ちで一杯になった。

ここはまだ部屋の入り口。
なのに止めどなく加速してしまう妄想。
これをどこまで具現化できるのか?
ただそれだけの為に、脳みそは全力で高速回転を続けた。

はぁ、僕の理性は一体どこへ行ってしまったのか?

君に変態だと悟られてはならない。
嫌われたら生きていけない。
だからこれ以上刺激しないで。
目の前にいる僕の女神に、どうかと祈らずにはいられなかった。
僕の鼻先15センチ。
目を閉じて胸いっぱいに君を吸い込む。
甘酸っぱい誘惑にくらりと目がくらんでしまう僕はきっと無罪に違いない。


「はは、臭くなんかないよ。外、暑いもんね。何、今日は学校?」









淹れたてのエスプレッソを芳醇な香りごと氷のグラスに注ぐ。
ユンホ君にはほんの少しで、牛乳をたっぷり。
当たり障りのない会話をしながら携帯の時間表示をチェックした。
残された時間はあと1時間40分で、チョン家までの所用時間30分を差し引くと、残り時間はわずか1時間10分しかなかった。
事後の片付けや身だしなみを整えるのに、、、基本10分でなんとかするとしよう。
詰まる所、残りおよそ1時間。
僕らしからぬざっくりとした時間配分は、規格外な君ゆえだった。


「登校日。で、帰りにドンへとマ◯ク寄って」


ドアの隙間からユンホ君をチラリ。
ローテーブルの前で膝を立ててダラリと座り、暑そうにシャツをバタバタとさせている。
確かにそこはエアコンの風が当たる位置だが、残念ながらベッドとは逆サイドだった。
これは完全なる僕のミス。
エアコンの送風口をベッドサイドにピンポイント固定しておくべきだったのに。
正に後悔先に立たず。
だが、ただでさえ限られた時間の中、反省に割く時間などなかった。


「アイスコーヒーでいい?」


牛乳たっぷりのカフェオレを差し出すと、君はほんの少し唇を尖らせた。
躊躇なく隣に座り、一気にアイスコーヒーを吸い上げる。
とにかく時間のない僕はハッキリと焦っていた。
ぷっくりとした君の赤い唇が目にとまり、早く吸い付きたくて目が離せなくなった。
僕のストローがじゅるっとはしたない音を立てると、君の唇がパッと開いた。


新品のエアコンからそよぐ優しい風。
君のストローがグラスの中で泳いだ。
咥えるはずのストローがくるりと見事な半回転。
よそ見なんかしていた君は、ストローを咥え損ねてパクパクした。
彷徨う唇の奥に覗く、ピンク色の柔らかそうな肉塊。
君のピンクは何処もかしこもがエロティックで困りものだ。

一気に飲み干された僕のアイスコーヒーと手付かずの君のカフェオレ。
僕の心、君知らず。
チラチラと僕を見る君は、再びストローを咥えそこねた。


何がそんなに気になるの?
いや、これはわざとか??


湧き上がる激しい衝動は、コーヒーではとても飲み下せない程にムクムクと成長し、せめぎ合っていたはずの性欲と理性は、あっと言う間にその勝敗を分けた。


無言で取り上げた君のカフェオレ。
グラスは既に汗をかいていた。


「まだ飲んでない」


君のカフェオレは、きっと下水に流れる運命だった。
取り上げられたカフェオレはカランと悲しげな音を立てた。
僕の理性ははるか彼方。
もはや目の前の赤い唇しか見えない。
まさか、カフェオレ一杯飲む猶予すらあげられないなんて。


「、、ん、、、」


君の吐息はなぜかイチゴミルクの香りがした。
ピンク色の舌をそっと舌先で撫でると、ビリビリと電流が全身を駆け抜けた。
濡れた舌先がおずおずと僕に絡んで、もう堪らない気持ちになった。

優しく優しく。
そっと舐めてあげる。
恥ずかしいのか伏し目がちな視線も、なのに誘うように動くピンク色の舌も、とてつもなく色っぽい。


あぁ、本当に堪らない。
早く奥まで舐めてあげたい。


なのに止められない。
僕を虜にする、この寸止め感。
下半身が痛気持ちいの極致で、恥ずかしそうな君の表情をずっと見ていたくて、後一歩進むことに躊躇した。


どうして、
どうして、
どうしてこんなに愛おしいのか?
好き過ぎてツライ。
そんな馬鹿げた現象が僕の中に確かに起きてしまっているのだ。





甘ったるく掠れた吐息は君からのおねだり。
僕は堪らず頰を掴んで大きく口を開けさせ、唇ごと食べる勢いでかぶりついた。
溶けかけのソフトクリームを慌てて舌全体で舐めるあの感覚を思い出す。
地面になんて、一滴たりとも落としてたまるか。
丸ごと全部僕だけのものだ。


「ぅん、、、んっ、、せんせぇ、、」


もうダメだ。
苦しそうに眉をひそめて喘ぐユンホ君がセクシーすぎて、全身がまるで下半身のそれのように勢いよく血液が巡って硬くなる。
本物の下半身は狭いスラックスに悲鳴をあげ、堪らず押し倒し、硬い僕を押しつけた。
本当ケダモノ。
所詮人間なんて猿だと開き直るしかない。

両胸をシャツの上から揉みしだきながら、君の体臭を味わう喜びは計り知れない。
興奮しすぎて呼吸が整わない僕は、キスだけでイくなんて最悪に恥ずかしい現象がいつかこの身に起きてしまうのではと恐怖に怯えながらも、もう、ヤりたくて頭がおかしくなりそうだった。


「ベッドでしよう、、?」


他には何も考えられない。
時間という制約すら、もうどうでもいい。
出来る事なら、君の全部の穴に入りたい。
優しく僕を包んでほしい、、、











「だっ、ダメだろ!時間、時間ないしっ」


突然ゴロゴロと転がった大きなどんぐり。
状況が理解できなくて、僕は混乱した。


「べ、勉強しないと!あ、そう言えば聞きたい問題があって、、」


大層慌てた様子で君は鞄の中を漁り出したが、僕の下半身の充血は一向に治らなくて、無言で君の背後に回った。


「おいで」


両腕で、君をガッチリとホールド。
そのままズルズルとベッドへと引きずっていった。
なんとか君をベッドに運ぶと、全力で暴れだして僕はますます混乱した。


「ちょっ、、!先生、やめっっ、、!」


やめてって、、、なぜ?
一体急にどうしちゃったの??


僕のアレは既に暴発寸前だった。
これから気持ちよくなる事しか考えてない僕には、全く理解不能の出来事だった。
だが、おふざけにしては君の暴れるパワーが尋常じゃない。
まさかと思うが、これはレイプか?と不安が過ぎる。
はたまたそういうプレイだとしたら、もう口にできない破廉恥な行為に発展してしまう可能性もあるから、おねだりは慎重にしてほしい。


「ユノ、、どうして欲しいの?」


既に僕の頭は危険な領域にいる。
全力で君を押さえつけ、首筋にそっと噛み付いた。
すると観念したか、君の力が一気に抜けて、なんだか急に不安になった。


「ユノ?」


耳元で囁いても全くの無反応。
さすがに顔を上げて君を見た。


「、、ヤダっていってる、、今日、、俺マジでクサイって、、嫌われるから、、、絶対、、」



うるうるの瞳で見上げる君を見た瞬間に魂がまさかの昇天。
もしメデゥーサがユンホ君だったなら、ペルセウスは石にされていた事だろう。
恋した瞬間に、敗北が決まるのだ。
ああ、僕の可愛い✖︎1000倍彼氏は、こうして僕を翻弄する。
今、君に何度目かの恋をした僕は、石になる前に腹の底から絞り出すようにして、愛しいその名を呼んだ。



「ユノォ、、、」



君に会うまでの僕は、僕であり、僕でなかった。
抱えきれない程の幸せが腕の中にある。
これが今の僕のリアルだ。







にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ

テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

【2018/01/29 17:00】 | 家庭教師NEO | Comment(18) |
家庭教師NEO 4
家庭教師NEO 4
家庭教師NEO4





〜ユンホ君〜



「いらっしゃい。ユンホ君」


外はうだるような暑さ。
灼熱のコンクリートを全力疾走した俺は、先生を見た途端激しく後悔していた。


「どうぞ、上がって」


サラッサラの髪にキラッキラの笑顔。
淡いブルーのシャツがどうしようもなく似合って爽やか。
極め付けに異常なほどいい匂いを漂わしている先生に、汗だく高校男子の俺は思いっきり引きまくっていた。

やっちまった、、。

いや、引いたのは先生にじゃなく、汗まみれの自分自身に。
多分足も超クサイ。
てかなんで先生はいつもキラッキラなわけ?
何食って生きてんだと心のなかでブツクサ八つ当たりしても既に後の祭りだった。


「お邪魔します」


先生に嗅がれたら終わる。
その恐怖心から珍しく両足を揃えてお行儀よく靴を脱いだ。
そして部屋に上がって更に後悔。
乱れ一つない完璧な空間は、先生と同じ尋常じゃなくいい匂いで満たされていた。
女子かよ。
とすかさず一人脳内ツッコミ。
クリーンすぎる空間にうっかり上がりこんだ俺は、冷静に自分をこう分析した。

空気を読まず高級マスクメロンに止まるハエ。

イケメン過ぎる年上の天才彼氏に浮かれるバカでガキでクサイ俺は、早々に退散すると決めた。


「どうしたの?立ち止まったりして」


俺の予想、先生との距離わずか15センチ。
触れはしないものの、後方至近距離から繰り出される甘い美声に緊張が走る。


「あー、めっちゃ涼しい。俺汗だくだからクサイかも。ゴメン」


制服の前を掴んでわざとらしくバタバタしながら距離をとり、ローテーブルの前に座りこんだ。


「はは、臭くなんかないよ。外、暑いもんね。何、今日は学校?」

「登校日。で、帰りにドンへとマ◯ク寄って」


先生はそのまま廊下にある小さなキッチンへと向かった。
スラリと高い背が半分開いたドアから見える。
後ろ姿だけで十分カッコイイとかズルイ、なんて乙女な思考でうっかり、うっとり。
見えない先生の手元からガラガラと氷のぶつかる音がして、その後パキパキと泣くそれに、あー、いい匂いの一端はアレか?と茶色い飲み物が頭に浮かんだ。


「アイスコーヒーでいい?」


差し出されたのは白っぽいアイスコーヒー。
先生のは黒っぽい茶色で、そんな些細な事にすら劣等感を感じてしまう俺は、我ながら扱い辛いガキだと思う。


「アザース」


わざと戯けて軽い空気を作ってみても、先生の甘いオーラはそれをあっさりと一蹴。
分かりやすくピタリと横に座られ、えもいわれぬ緊張が走った。


「あ、今日ドンへに土産渡した」

「へー」

「鳩三郎いらねーって。いつものアホ面で」

「はは、やっぱり」


先生の白いストローを上る黒い液体。
上目遣いに俺を見つめながらストローでコーヒーを啜る先生に『女子かよ?』と再び脳内ツッコミした俺のカフェオレは、次の瞬間にあっさりと取り上げられてしまった。


「まだ飲んでない」


気付けば目の前1センチにまで近付いてきた先生のドアップ。
胸元を押し返す手は簡単に握り込まれる。


「僕のあげる」


一回、二回。
ちゅっと音のなるキスを上と下の唇に平等にくれる先生。
流れる独特の甘ったるい空気に胸がぎゅっとなった。
流されまいと顔を背けても、顎を摘まれてぽっかりと開いちゃった緩い唇は、先生の進入を易々と許した。


「、、ん、、、」


冷えた舌先で舌先をそっと撫でられる。
苦いはずのコーヒーがミルクチョコレートのように甘い。
先生の甘い香りとコーヒーとのブレンドに脳髄が痺れる。
柔らかで優しいキスじゃ物足りなくて、媚びた吐息を漏らしちゃう俺はぶっちゃけ痛い。
だが、それもこれも、キスしながらエロな流し目を送ってくる先生が悪いのだ。
心の中で「目ぐらい瞑れよ」なんて八つ当たりしながら、俺も見てるんじゃんあるある。
ミルクチョコレートが口から溢れた。


「ふっ、、、ぅん、、、」


きもちいで満たされた頭には理性なんて無いに等しい。
気持ちよすぎる魅惑のベロにもっと絡まりたくて躍起になった。
すると先生は唇を離し、困ったように眉を八の字に下げた。
優しいのに熱のこもった先生の瞳。
長い指が俺の唇をそっとなぞる。


「ユンホ君、、、」


そんな甘ったるい声は勘弁してほしい。
だが、フェロモン出まくりの先生を前に、得意の憎まれ口はなりを潜めた。
照れ臭くて先生の指をカプッとしたら、その指で舌を撫でられて、更に追い込まれてゆく。
指は悪戯に舌をくすぐり、気付けば俺はいやらしく指を舐め舐めしていて、先生は切なげな声で言った。


「、、、美味しいの?」





結局舌も唇も思う存分食われてしまった。
奥の奥まで舐められて、顎が外れそうなのに気持ち良すぎて押し返せない。
今日の先生はやけにグイグイくる。
まぁ、いきなり逢いたいなんて送ってくる男の性欲が尋常ではないのは、当然と言えば当然だけど。
ついには床に押し倒されて、目の前は先生でいっぱいになった。
キスの角度を変える度、頰に当たる先生の高い鼻。
そこから漏れ出る甘ったるい吐息には、きっと強力な催淫効果があると思う。
先生のシャツを握って軽い抵抗をするフリなんてしてるくせに、俺はガチガチにフル勃起していた。


「ん、、、ぁ、、、んん、、、ん?」


濃厚で執拗。
いつも長い長い先生のキス。
それがいつの間にか離れて上から見下ろされていた。
観察されてるみたいで物凄く恥ずかしいし、それ以上に、ある大きな不安が頭を過ぎった。


ヤベェ。俺、マジでクサイ?


ガチガチに元気だったムスコが一気に萎える。
首筋あたりをくんくんしだした先生に、血の気が一気に引いてゆく。
耳をペロリと舐められて、身体がビクリと緊張した。


「、、ベッドでしよう?」


何を?なんて流石に言わないが、背中に冷や汗だくだくな俺は首を高速で横に振った。
しかし、気にせず俺を抱き上げようとする先生にビビリまくっていた。
しかも先生からは尋常じゃなくいい香りが立ち上っていて、俺はその催淫ガスから逃れるように、床を転げて距離を取った。


無理。
今だけはどうしても無理。


「だっ、ダメだろ!時間、時間ないしっ」


だって俺、今めちゃくちゃクサイし汚いしっ!!


先生は驚いたような顔をして固まっていた。
その表情はまさにポカン。
きっとモテすぎる先生だから、拒まれた事なんかないんだろう。
この状況で拒まれるショックたるや半端じゃないのはよく分かる。
俺だって男なんだし。


「べ、勉強しないと!あ、そう言えば聞きたい問題があって、、」


でも無理。
今は本当無理。
俺は、初めて女の「今日は無理」を理解した。










にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ

テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

【2018/01/28 17:00】 | 家庭教師NEO | Comment(8) |
虹を渡る 36
虹を渡る 36
虹を渡る 36






〜Yunho〜



「残念ですが、チャンミンの妹達ではありませんでした」

「そうか」

「双子というだけで惑わされた自分が恥ずかしい。チャンミンにどう報告すべきかわかりません」

「いや、少しでも可能性があるならばそれに賭けるべきだ。情報を手に入れる術がない以上、足を使うしかない」

「はい。また振り出しに戻って調べてみるつもりです」

「金に糸目はつけない。やれる事は全てやってくれ」

「はい。必ず。必ず見つけ出します」


今回のチャンミンの妹探しは、どうやら空振りに終わったようだった。

そう簡単ではないと分かっていたつもりだったが、落胆はやはり大きい。

ソンミンの帰宅後数日ぶりに三人で飯を食ったが、チャンミンは幾分元気がなかったように思われた。

チャンミンは聡明な子だ。

ソンミンの留守が、妹達を探すためであった事は重々承知なのだから、それを直ぐに口にしない事で十分に結果を推し量れたのだろう。

ソンミンもそれが分かっているから辛いのだ。

二人きりの部屋の空気は重く、口に出せないあせりをそれぞれが感じていた。


「チャンミンには、私から報告させてください」


ソンミンの申し出に、黙って頷いた。

いつも飄々として掴み所のないソンミンだがまるで別人のように真剣だった。

セリョンの事ならいざ知らず、こんなソンミンは初めてだった。

ソンミンの中でもチャンミンの存在は大きいと感じて、一抹の不安がよぎる。


「随分と元気になりましたね、チャンミン」


ソンミンは表情を崩し、少し安堵したのか柔らかな口調で言った。

なるほど、と、私とソンミンの間にはチャンミンと過ごした時間の経過に差がある事を思い出した。

ソンミンからすれば、先刻のチャンミンも十分元気に見えたらしい。

ソンミンは私とチャンミン、二人だけの時の経過を知らないのだから無理もない。

認識の違いを考慮して、慎重に話を進めることにした。



「、、、そうだな。日を追うごとに良くなっているように見える。やはり何事も時が自然と解決してくれるのを待つしかないのかもしれん」

「確かに。ですが、あまりに急な回復ぶりを見ていると、ユンホ様が何か特効薬でもお使いではと不安になります」

「、、、そんなもの、あるわけがなかろう」


ソンミンの表情は読めなかった。

伏し目がちに淡々と話し、戯ける風でもなければ、そこに怒りも感じない。


「そうですね」


と、ソンミンは少し疲れた様な表情を見せ、そして小さな包みを差し出してきた。


「これは?」

「土産の外郎です。セリョン様に」

「、、、お前が直接渡せ」

「いえ、正確に言えば土産は外郎じゃない。貴方自身です。最近いつ家にお帰りに?」


ソンミンの台詞に返す言葉に詰まった。

実を言えば、チャンミンが戻って以来、妻の顔を見てはいない。

別に避けているつもりではないが、結果的に家に帰る暇がなかっただけ、という言い訳が通用するとも思っていない。

ついに来るべき時が来たかと、覚悟を決めて口を開こうとすると、チャンミンの慌てたような声が聞こえてきて、つい口を噤んだ。


「旦那様!ソンミン様!」


廊下に顔を出すと、チャンミンは玄関の方を指差し、おろおろとしている。


「あの、、、大量の西瓜が、、、」


玄関に足を運ぶと、床埋め尽くすほどの西瓜の真ん中で、先程の果物屋が笑っていた。


「旦那様も人が悪い。見くびってもらっちゃ困りますよ。味は折り紙付き。またよろしくお頼もうします」


そう言って果物屋は玄関から出て行き、チャンミンは青ざめた顔で私を見、ソンミンは呆れたような顔で大きなため息を吐いた。

先程道端で見た時は、せいぜい五、六個だったはずの西瓜が、軽く五十に増えている。

流石に何か言い訳を考えていたところ、ソンミンはチャンミンの目の前でこう言った。


「なるほど。ユンホ様はいつも言葉足らずだ。まぁ、この程度の尻拭いは慣れてますけどね。さ、ユンホ様は責任を持って一つ持ち帰ってください。これでまた一つ土産が増えた」


ソンミンの言葉に思わず固まる。

すぐにチャンミンを見たら、慌てたような表情からその感情が抜け落ちる瞬間を見てしまった。

半開きだった口は閉じられて、視線は下にある西瓜へと移っていった。


「チャンミン、我々はこれから一仕事だよ。その間に一つ冷やして後で一緒に食べよう」

「はい」


それからソンミンとチャンミンは近所へと西瓜を配って歩き、私は一つ西瓜を持たされて茶屋を追い出された。

しばし西瓜を持って往来に突っ立っていたが、ソンミンにはまるで犬を追い払うような仕草をされ、チャンミンは一度も視線を合わせてはくれなかった。

長く伸びた自分の影は、西瓜のせいでまるで妊婦のように腹が膨れている。

西瓜のせいか酷く重い足取りで歩き出すと、近隣住民の幾人かに礼を言われた。


「立派な西瓜ご馳走様です」


中途半端な苦笑いを返しながら、心の中は、もう一ついかがか?と手の中の西瓜を渡してしまいたい気分だった。


セリョンには、どんな顔で会えばいいのか。

今の現状をどう伝えるべきなのか。

セリョンの顔を見て、自分の本心を語れるだろうか。


空が薄暗くなって微かに星がのぞく頃、やっと家の前に辿り着いた。

だがそこで再び足が動いてくれなくなった。

手の中の西瓜を眺めていても仕方がないのに、それ以外やる事がない。

両手が塞がっているのだから、と自身で言い訳をしていつまでも中に入れずにいた。

すると玄関の引き戸が音を立てて開き、中から長年チョン家に使えている女中が出てきた。


「まぁ!旦那様!」


女中は素早く西瓜を受け取り、嬉しそうにこう言った。


「お疲れ様でございました。忙しくてお帰りになれないのだろうと奥様もそれはそれは心配なさっておいででしたよ。奥様!奥様〜〜!」


女中は居た堪れないほど大きな声でセリョンを呼び、私は玄関に立ち尽くした。

ほどなく現れたセリョンは、いまにも泣き出しそうな笑顔で私を迎えてくれた。


「貴方、お帰りなさいませ」

「ただいま」









〜Chanming〜




真っ赤に熟れた果肉がきらきらと白く光って、手に甘い汁が後から後から滴ってくる。

着物に垂らさぬようにとばかり気を取られ、苛々としているのを悟られたか、ソンミン様は肩を揺らして笑った。


「いいじゃないか、着物くらい汚しても」


ソンミン様は汁塗れの口を大きく開け、勢いよく真っ赤なそれにかぶりつき、ぼたぼたと縁側に汁を落とした。

結局我々は、西瓜を配り歩くのに、ニ刻をゆうに超える時間を費やしていた。

今ようやく井戸で冷やした西瓜にありつくといったころである。

美味そうに食うソンミン様を見ても、なんだか食欲が湧かなくて、正直困っている。

迂闊にも、今日着ているこれは旦那様から頂戴した着物で、着物くらい、などとは到底言えやしないから尚更だった。

仕方なく下駄を履いて中庭で、雅に光るお月様の下に仁王立ち、やむなくそれにかぶりつくと、その桁違いの甘さに度肝を抜かれた。

今まで食べたどんな果物よりも甘い。

むしろ今まで食べていた丸くて大きなあれは本当に西瓜だったかと疑いたくなってくる。


「美味しい、、、」


思わずそう口走ると、ソンミン様は大きく何度も頷いた。


「うん。見事の一言だ。あの果物屋は大分昔からあそこで商売をしていてね。多分あの果物屋の父親だと思うけど、気前のいい人で、まだ我々が幼い頃によく桃やらみかんやらを頂いたものだ。昔から味も人柄も抜群の果物屋だった」


ソンミン様は食べる手を止め、遠くへと視線をやりながら、遠い日を懐かしむように目を細めた。


「先月亡くなったと聞いたけど、どうやら本当らしい。先程の果物屋はきっと先代の息子だ。顔が昔の果物屋のご主人にそっくりだったからね。ユンホ様からすれば、きっと香典代わりのつもりだったんだろう」


懐かしんでいるのは、どうやらソンミン様の子供の頃の記憶らしかった。

小さな二人が果物を美味そうに頬張る姿を想うと、果物屋のご主人の気持ちもなんとなくわかるような気がした。


「きっとこれで良かったんだよ。息子さんに変な気を使わせずに済むしね。これで今以上に美味いと評判が立つだろう。配り歩くのは難儀だったけど、美味い西瓜を食えたから良しとしよう」


私は黙って頷いて、それから二人で夢中になって西瓜を頬張った。

頬張りながら、夢のような告白も、思い出したくない現実も、この信じられないくらい甘い西瓜も、どれもこれもまるで霧のようだと思った。

確かに現実のはずなのに、いまいち現実味がなく、摑みきれない。

明日の朝、目が覚めてみたら全て夢だった、という方がむしろしっくりくるかもしれない。

どれもこれも過去の記憶と乖離しすぎて、現実と折り合いがつかないのだ。

しばらく無言で西瓜を食べていたが、ソンミン様がその手を止めて、急に私の名前を呼んだ。


「チャンミン」

「はい」


私はあえて食べるのを止めることはしなかった。

悪い話をされるのは、なんとなく空気で分かる。

苦い話を甘い西瓜ごときでは飲み込めないけれど、ソンミン様に落ち込んだ顔を見せるのは申し訳ないと思ったからだ。


「今回は妹さん達を見つける事が出来なかった。でも、必ず見つけ出すから」

「、、、すみません」

「謝るなんて止してくれ。謝るべきは私の方なんだから。もっと慎重に事を運ぶべきだった。チャンミンをガッカリさせたくなかったのに。本当にすまない」


いつしか食べる手は止まっていて、口の中は西瓜でいっぱいだった。

精一杯首を横に振って無理矢理西瓜を飲み込んで、そしてまた大きく口を開いて西瓜に噛り付いた。

暗い夜で良かったと思った。

こんなに暗い夜なのに、なぜか朝靄のあの美しい光景を思い出す自分が不思議だった。

暗い夜で良かった。

後はもう、眠るだけなのだから。

しゃりしゃりという西瓜を食べる音があちこちから聞こえてくる、そんな不思議な夜だった。







にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

【2018/01/11 17:00】 | 虹を渡る | Comment(10) |
虹を渡る 35
虹を渡る 35







〜Chanming〜



薄い灰色と橙の筋が徐々に青く染まりだす空を、白くて薄い雲が網を掛けるようにそっとぼかしている。

一日が始まる頃の空はとても厳かで静かだ。

水面に見える、緑に彩られた薄桃色の花弁が静かに開きゆく様を、ただ素直に美しいと思ったあの時の光景が、今も目に焼き付いて離れない。

甘く爽やかだった日々の記憶は、私の宝物であり、生きた証でもある。

だが、そのめくるめく全てが果たして現実のものだったかは、今ではもう思い出せない。










「蓮華の花よりお前が愛しい。シム チャンミン、、、」


唇の次は額に口付けが落ちてきた。

それだけで胸が一杯になのに、その上強く抱きしめられたから言葉にならない。


「愚かだと、笑いたくば笑え」


旦那様の苦しげなお声が耳に届き、一体何を仰っているのか、と正直思った。

こちらは呼吸すら上手く出来ないくらい動揺しているのだから、笑う余裕などあるはずもない。

布越しに伝わる鼓動が、聞こえる血の巡る音が、触れる肌の温もりが、その全てが旦那様を感じさせて苦しかった。

辺りに漂う甘く清々しい空気が、私の脳に幸せな記憶として刻まれてゆく。

こんなのはまやかしだと、すぐ覚める夢だと言い聞かせても既に遅い。

愛しいと思う気持ちは雨霰と降り注ぎ、私は再び傘を捨てた。


「チャンミン」


耳元で名を呼ばれ、うっとりと肩にもたれた。

身体から力がふっと抜けて、なんだか泣きたいような気持ちになる。

考えることは山ほどあるし、許されない事も、もちろん承知だ。

だが、この美しい景色の中で、この愛しい人に抱きしめられて愛を囁かれたのだ。

もう、天罰など怖くない。

地獄に落ちて構わないと、そう思った。


「嬉しい」


と、小さく答えるのが精一杯だった。

それだけで不相応な幸福感に押しつぶされてしまいそうなのに、旦那様はこんなことを仰った。


「お前の気持ちが知りたい」


今更、と正直思った。

ずるい、とも内心思った。

だが、幸せという感覚に満たされている私は、もう一度この想いを口にする事にした。

恋愛とは、どうやら人を馬鹿にしてしまうものらしい。


「好きです。きっと、初めてお会いした時から」


その時の旦那様のお顔は見ていないから分からないが、首筋に当たる吐息が、ほんの少し熱くなったような気がした。

競うように咲きゆく蓮の花を見て、青みがかってゆく空を見て、美しいと当たり前に思うのと同じように、この人が好きだと感じていた。

徐々に高くなる日の光を受けて、水面も朝露もキラキラと光る中、旦那様と私は、もう一度だけ唇を重ね合わせた。








「蓮はね、私の一番好きな花なのだよ」


旦那様は少し照れたように言って、私の手を取り、池の周りをのんびりと歩き出した。

たわいのない事をぽつぽつと話し、たまに立ち止まって二人で池を覗き込んでみたり、花を愛でるふりをして互いを盗み見てみたり。

そして、目が合えばぎこちなく視線をそらしてみたり。

妻ある男と元男娼との、なんとも初心なやりとりが気恥ずかしい。

もどかしくもあるが、その幸福感たるやそれよりもずっと色濃く、甘酸っぱいものだった。

のんびりと池を一周回って、それでもまだうろうろとして。

繋いだ手を離そうとしない旦那様を、これ以上なく愛らしいと思ってしまう事実を伝える勇気はまだなく、こっそりと胸に秘めた。


「帰ろう」


と、手を離された瞬間、その背に抱きつきたい欲求にかられた。

だが、身体は動かない。

私と旦那様との距離は、近づいたようでいてまるで遠いのだと、頭ではちゃんと分かっているのだろう。

心だけで全てを支配することはできない。

幸せだけで満たされる現実など有りっこないと理解してはいても、寂しいと思う気持ちは同じなのだから。


「はい」


そして町に向かって歩き出し、朝露を含んだ柔らかな草は、いつしか平坦な土の道になっていった。

蓮華の花々は、街を行き交う人々へと変化し、あの甘い香りは朝の味噌汁にとって代わられ、なんだか腹まで空いてきた。

なんだか夢と現実とが入り混じったような、複雑な気持ちになる。

先程よりもやけに青く感じる空を見上げて、やはり夢かとほんの一瞬ぼんやりとすると、とん、と旦那様の背にぶつかって、唐突に振り返った旦那様にこんな事を聞かれた。


「どれが美味そうだ?」


突然すぎる問いに一瞬戸惑いはしたものの、よくよく見れば旦那様の横にちょうど果物売りがいて、路上には沢山の西瓜やら桃やらが並べられていた。


「うちのはどれも一級品よ。嘘だと思うなら買っとくれ。食えや分かる」


まだどれが好みとも答えぬうちに、果物売りが口を挟み、旦那様は納得したように懐に手を入れてこう言った。


「旨ければまた買おう」


旦那様の手から果物売りに渡されたのは重そうな巾着で、飄々としていたはずの果物売りの顔色が変わった。

驚きに呆気にとられていると、旦那様は再び私に問いかけてきた。


「それで、結局どれにするのだ?」


急がねば、また置いてけぼりになると思い、
慌てて西瓜を指差すと、それを見た旦那様は果物売りにこう付け加えた。


「西瓜を。後は適当に頼む」


果物売りの男は唖然とした顔をしていた。

もちろん私もそうだろう。

あれほどの大金を他人に手渡して、なぜか旦那様は悠然とその場を立ち去るものだから肝が冷える。

不安にかられる私を他所に、旦那様は知り合いでも見つけたか、道中声をかけたり、かけられたり。

挙げ句の果ては人懐こい幼子が旦那様の後を付いてまわり、果物売りの一件を口にする間もなく茶屋まで辿り着いてしまった。

西瓜ごときで一体いくらお渡しになったのだろうか?

自分のせいで旦那様に大損をさせてしまったのではと、心がざわざわとして落ち着かない。

雑多な心のまま茶屋の戸をくぐると、そこには見慣れた草履がきちんと並べて置いてあって、そのすっきりしない何かは、幾重にも増して複雑に絡み合う事となった。


「二人共、おかえりなさい」


ソンミンさんの数日ぶりの笑顔を、なにやら複雑な気持ちで見た。

今日は朝からいろいろありすぎて、自分でもよくわからなくなってくる。


「帰ってたのか。ご苦労」


つい俯いて、おかえりの一つも言えない私を、ソンミン様はどう思ったろうか。


「まずは飯にする。すまんが話はそれからだ」


旦那様はソンミン様の肩をポンと叩き、そのまま奥へと歩いて行ってしまわれた。

そして立ち去る様子のないソンミン様は、玄関でもたついている私に向かってこう仰った。


「よかった。この前より大分顔の色艶がいい」


顔を上げると優しい笑顔のソンミン様と目があって、胸がつきんと痛んだ。

この優しい人に嘘はつきたくない。

それが私の本心だったが、旦那様と想いを伝えあったなどとは、とてもじゃないが言えやしない。

きっとソンミン様を傷付ける事になるだろうし、憎まれるならまだしも、この方に悲しそうな笑顔で祝福などされたら居た堪れない。

結局、隠し通す以外選ぶ道はなかった。


「はい。ご心配をおかけしました。もう見ての通り、すっかり元気です」


無理やり作った笑顔を向けると、ソンミン様の手が優しく私の頭を撫でた。


「うん。よかった。本当に」


聡明なソンミン様のこと、私と旦那様の関係はいつか知られてしまうかもしれない。

だが、それでもシラを切り通すしかないだろう。

この旦那様への想いがなければ、私はきっともう駄目なのだから。




そして、ここから私と旦那様との秘密の関係が始まってゆく。








にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

【2018/01/09 17:00】 | 虹を渡る | Comment(6) |
存分にお舐め。
存分にお舐め。
存分にお舐め。




サスムバースデー企画です。
くだらない事しか書いてありません。
サスム以外の方が読んでもちっとも面白くない内容です。
それでもよろしければ先へとお進みください。





















サスムハッピーバースデー!!

























チャンミンの足は意外とゴツゴツしてて、指毛もしっかり生えてて、男らしい。

いつも頑張ってるもんね、と、なんか納得できる。

サイボーグなんじゃないかと疑いたくなるくらい綺麗すぎる顔とお肌に、ユンホみたいにブレない、完璧なボディを維持し続けるシム チャンミン。

でも足は、やっぱり歳相応の頑張ってる男の足で、なんか正直ほっとしてしまう。

指毛ゼロで足までツルッツルだったら、正直なんか引くし、萌え所がない。

美容皮膚科に通うのもいい。

やっぱり見えるところは綺麗にしていて欲しいと思うし、ユノも通ったらいいと思う。

だがユノにもチャンミンにも、脇毛ゼロは絶対反対であることは、ここに明記しておく。

シムにはいつも近づけないオーラと領域を持っていて欲しいと思うが、IKKOみたいに完璧すぎる美は追ってほしくない。

ユノペンである私は、ユノに対しては、基本なんでもいいと思っているのに、なぜかシムに対してはいろいろと理想があるから自分でも不思議だ。

ユノに関して言うならば、彼のビジュアルの上下動に一喜一憂するのもユノペンの楽しみだと思うからかもしれない。

あの振り幅には中毒性があるとリアルに思っている。

だが、ハラハラドキドキくらいならいいのだが、時に大荒れどころか赤潮が大発生したりするユノペンの海に生息していると、いつも穏やかに凪いでいるように見えるシムペンの海を羨ましく思うことは正直ある。

最近昔のように痩せてキラキラと光るユノを地上波で見れるという贅沢に浸り、「そんなに痩せなくていいのに」なんて余裕をぶちかましていた私は、twitter上で盛り上がっていた「左の人かっこいい」なんていうシムだけばかうけな状況に、「右の人は⁈」とショックを受け、黙って「右の人かっこいい」とやり返せばいいものを、twitterのやり方が分からず苦い唾を飲むようにして我慢していたら、なぜかさらに状況は悪化し、「左の王子と右の赤い人」なんてのを見つけて、しばらく口数の少ない生活を送ったことを明かしておく。

いろいろ、もろもろ、シムペンてなんか羨ましい、、、と、少し病んだ。

そんな思いがムクムクと湧いて来るたび、私は我が相方、サスムのシムペン道を思い出して心を持ち直してきた。

シムペンだって楽じゃない。

少なくともサスムを見る限りではシムペン道は非常に険しい。

隣の芝生は青い、その言葉を念頭に置いてちょっと小話を書いてみることにした。

ネタは大分昔のサスムの夢withチャンミン。



元ネタ

サ「この前シムの夢見ちった♡」

ホ「マジで⁈え、どんな?どんな内容なの⁈」


一瞬照れたような笑みを浮かべるサスムを見て、そんなに⁈と超どエロな夢を予想するも、蓋を開ければただの残念なサスム的めくるめくドリーム with チャンミン。

シムの素足をただひたすらに舐め舐めするだけという変態甚だしい夢を聞かされて、正直ホッとしてしてしまった事(自分の夢の頂点が、ユノのそっくりさんをタクシーでひたすら追いかけるという虚しさ極まりない夢なので)に対する謝罪の意味も込めて、険しいシムペン道を極めんと今日もシムへの上納金を稼ぎに行くサスムの為に、こんなのを書いてみた。






















もう一度、サスム、ハッピーバースデー!























ここは、麗らかな午後の日差しがカーテンの隙間から差し込む、都内にある某高級マンションの一室。

体内時計のリズムを崩さないをモットーとするシム チャンミンの休日は、既に半分を過ぎようとしていた。

筋トレ等のハードなスケジュールを既に終え、本当のフリーダムを満喫中のチャンミンは、美白は美肌の基本という美容皮膚科医の教えを忠実に守り、UVカット加工カーテンの内側で優雅に国産みかん100%のストレートジュースを歯のエナメル質を溶かさぬようストローで飲んでいる。

左手にはブルーライトカットモードのiPhone Xが握られ、画面には星のドラゴンクエストが起動されていて、既にスタンバイOKという状態だった。

いざ、冒険へと出発!!

スタートの文字をタップしようとした瞬間、ふと右手がiPhoneの上を彷徨い、昨日マネヒョンから渡されたペンからのプレゼントの中に、犬型最新フットマッサージ機があったのを思い出した。

ゼロコンマ数秒考えた後、いくつもの紙袋を漁ってそれを探した。

探し出した箱には『犬型フットマッサージャー舐め舐めサスム』と書かれており、その怪しげなネーミングに一瞬躊躇するも、蓄積された疲労感には勝てず、チャンミンは藁にもすがる思いで起動ボタンを押した。


わん、わん♡


すると舐め舐めサスムは、何やら盛りのついた犬のように吠え、チャンミンの足の匂いを嗅ぎ出した。


えーと、まずは小指から、、、


リモコンの小指モードを押すと、チャンミンの足の指の付け根をペロペロと生温かい舌で舐め始める。


うひゃっ、くすぐったい!


チャンミンはそのくすぐったさに、思わず足を引きそうになる。

だが、嬉しいのか千切れんばかりに尻尾を振りながら懸命に自分の足を舐めている犬形状のそれを見ていると、まるで餌を取り上げるかのような申し訳ない気持ちがしてきて、もう少しだけ舐めてもらう事にした。


小指はくすぐったいから、次は薬指にしてみよう、、、


チャンミンは薬指モードボタンを押した。

すると舐め舐めサスムは一度顔を上げて大きく口を開け、今度はチャンミンの薬指をパクリと咥えた。


うっ、、、気持ちがいい。
やっぱ最新のマッサージ機はヤベー、、、。


チャンミンは思わずうっとりと目を瞑り、ソファに寄りかかった。

そしてチャンミンはそのままリラックスした脳でこんな事を考えた。


確かに舐め舐めサスムの形状はハッキリと犬だ。

しかもマルチーズとシーズーのミックス、と言った感じでなかなか愛らしい。

あんまり期待してなかったけど、なかなかいい感じじゃないか、と。


一見本来のマッサージ機能など期待できそうにない代物だが、どうやら良い意味で期待を裏切られたようだ。

舐め舐めサスムの舌は機械とは思えない程滑らかで、本当に湿っているかのような感触がした。

これは良い、、、と機嫌を良くしたチャンミンは、次に中指ボタンをプッシュ。

舐め舐めサスムは忠実にその指示に従って、嬉しそうに中指を舐める。

チャンミンはその見事な奉仕に身を委ね、贅沢な午後のひと時を過ごす事にした。


「んー、あと30分くらいかなぁ」


すると、ユンホが通話しながらリビングに現れた。

またどこかに出かけるつもりらしい。

どうせいつものメンバーだろう、とチャンミンは寝たふりを決め込もうとしたものの、やっぱりちょっと気に入らない。

チャンミンは、ユンホが通話を終えるのを見計らって声をかけた。


「出かけるの?」

「あー、うん。ちょっとだけ。すぐ帰るから。あ、ついでに何か買ってこようか?」


ユンホなりに気を使っているつもりであろう事は分かる、が、チャンミンはそんな気遣いをされる事も正直嫌だった。


「別にいらない。せっかくだから、ゆっくりしてきて」


チャンミン的にちょっと棘のある返しをしたつもりだった。

だが、さすがのユンホ。

そんな細やかな抵抗など通用する相手ではなかった。


「え?あれ⁈マンドゥンイじゃないよね?何で?どうしたの、こいつ」


チャンミンの足元にいる舐め舐めサスムを見るや否や颯爽と近づき、喋りながら、もうその小さな体を抱き上げてしまっている。


「わ〜、なんだよ〜、お前可愛いなぁ」


一度高く抱き上げて、満面の笑みで腕の中にすっぽりとおさめる。


「いや、どう見ても犬じゃねーでしょ?硬いし」

「は?え、これぬいぐるみ?マジ?よく出来てんな〜〜」


感心しながらまじまじと舐め舐めサスムを見るユンホを見て、チャンミンは心の中でそっとほくそ笑んだ。

チャンミンの心の声はこうだ。


マジか。
マジで阿保なのか?
つーか止めてよ、そういう可愛い感じ。
俺は怒っているのに、顔がにやけて伝わらなくなるじゃないか。
全く、相変わらずの犬バカぶりだな。
そうか、ユンホにもこの快感を味わせてみようか。
正直この気持ち良さを味わってしまえば、出かける気も失せるってもんだろう。
そうだ。
そうしよう。
いいぞ!舐め舐めサスム!!


「ユノヒョン、こいつ可愛いでしょ?でもこいつは可愛いだけじゃない。すんごい気持ちいいマッサージしてくれるんだよ。
この可愛い尻尾を振って、足をペロペロしてくれるんだから」

「え?マジで?」


チャンミンの思惑通り、ユンホは目を輝かせて食い付いてきた。
チャンミンはぶんぶんと大袈裟に頷いて、こう続けた。


「ええ。やってみたいですか?」

「おお!やりたい!やりたい!」


チャンミンにとって、プライベートのユンホを手のひらで転がす事は容易い。

今回もほぼ思い通りに事が進んだようだったが、思わぬ落とし穴が待っていた。


「、、、もしかして電池切れ?」

「いや、そんなはずないんだけど、、、」


舐め舐めサスムは、何故かユンホを舐め舐めしてはくれなかった。


なんで?
一体どうした?


だが、理由は分からない。

何度試しても、ダメなものはダメなのだ。

ユンホは明らかなガッカリ顔をして、「もういい」とソファから立ち上がった。


「いや、ちょっと待って!あれ?なんで?」

「チャンミン専用って事だろ?もういいよ、俺時間ないし。じゃ、行ってくる」

「えっ、うん、なんかごめん、、、いってらっしゃい」


結局ユンホを引き止める作戦は失敗に終わったが、チャンミンはそうガッカリもしてはいなかった。


「俺専用って、、、そんなバカな、、、」


チャンミンがその専用とやらを見下ろしながらひとりごちると、舐め舐めサスムは「わん♡わん♡」と吠えながら千切れんばかりに尻尾を振った。


「俺のこと、、、舐めたい?」

「わん♡わん♡わん♡わん♡」

「ははっ、、、」


チャンミンはまんざらでもない顔でソファに座り、ふう、と一つ大きく深呼吸をした。

カーテンから差し込む午後の麗らかな日差しが、二人を優しく包んでいる。

チャンミンはふかふかの背もたれに頭を乗せ、そっと目を閉じた。





「さぁ、存分にお舐め」
















おしまい♡





さぁ、サスム存分にお舐め♡ww
また、良い一年を過ごしてね!
ハッピーバースデー!!

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




今更ですが、明けましておめでとうございますm(_ _)m
皆さまにとって、良い一年でありますように。

なかなか更新しなくてごめんなさい。
更新がないにもかかわらず、読んでくださっている皆さま、優しいコメントをくださるママ、S子氏、いつもありがとうございます。
本当に感謝です。


テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

【2018/01/06 00:00】 | SS | Comment(13) |
Back* Home* Next