プロフィール

tigerbambi5

Author:tigerbambi5
(チャミペン)サスム&(ユノペン)ホランイです。
東方神起ユノとチャンミン2人の応援をしています。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
ご挨拶 (1)
ピミル (96)
君に逢いたくて (67)
家庭教師 (50)
イケメン。 (5)
フラワー (40)
新選組 (10)
いちご組 シム チャンミン (6)
SS (30)
拍手コメントお返事 (7)
雑記 (19)
Garden Of Eden (12)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

東方神起サランへ♡2人の妄想小説です。時々、R18有り。
君に逢いたくて65
君に逢いたくて65

作品に関する注意事項。

ここから先は、暗く重い展開です。
万人向けでは決してありません。
気分を害さない自信のある方のみ先へお進み下さい。



































実は、あまりよく憶えていない。




大き過ぎる悲しみは
記憶に留まる事を許されぬらしい。


人間の脳味噌は実に優秀で
優秀過ぎて融通も効かぬところが実に厄介でもある。



君との思い出は
その全てが鮮明で輝きに満ち溢れ
時を分かたず私を苦しめ続けていた。



何故生きてしまったのか。



命の恩人であるシウォンを心の底で罵倒し
自分の生を呪っていた。




私は自己中心的で
最低最悪の人間。




これがきっと私の本性なのだと
深く自分に絶望した。















「チョン ユンホ。
いい加減飯を食わぬと死ぬぞ?」


その後も、シウォンは頻繁に顔を出した。


『食欲などない。』


ただそれだけの台詞が
億劫で言葉にならない。


「死んでもおかしくはなかった。
何故生きているのか、その意味を考えろ。
あの人がお前を生かしたに違いない。」



人間とは勝手なものだ。
生きる事が苦痛になれば勝手にその生を終わらせ
周りの人間は無責任にそれを責め立てる。



君が私を生かした?



死人の口を勝手に代弁するなどは、
決して許されぬ行為だと思う。





『連れていってしまいたい。』





君はそう言ってくれたのを
私は決して忘れはしないのだから。



















目覚めるまでの数日、
私は眠り続けていたらしい。


誰もがもう終わりだと覚悟をしていたにも関わらず
奇跡的に目を覚ました。

それからまた数日。
水以外のものをほぼ口にしていない。

時間の感覚は既に麻痺し、
どれほどの時を過ごしているかは全く分からず、興味もなかった。

今の自分は一体どうなっているのか。
鏡などは見てもおらぬが、ギスギスした自分の手の不気味さで察しがつく。

きっと、二目と見られぬ醜さであろうと推測する。



まさに心と身体は表裏一体だ。










「渡すべきかどうかと悩んだが、、、
やはりお前に返すことにした。」



シウォンは、金平糖と白い欠片の入った小瓶を布団の横にそっと置いた。



「あの後、あの小屋は取り壊されてな。
立ち会った時に池で拾ったのだ。
この金平糖は見覚えがある。
お前のであろう?」





ついに心臓が止まるのを覚悟した。

これは私が詰めた君の欠片だと
ちゃんと海馬が記憶していたから。



君の欠片が
私の元に帰ってきた。



ずっと君をここに連れて来たかったから
ある意味夢は果たされたのだろうか。

記憶から消し去られた筈の真っ白な君の姿が、鮮明に脳裏に浮かんだ。





君の死を
受け入れたくはないのに
受け入れて
楽になりたいとも思う。




愛する者をめぐる矛盾は
狂おしいほどに切なかった。









「あの人は?」





久しぶりに発した声は
少し震えていた。

突然の私の声に
シウォンは驚いた様に眼玉をひんむいた。



「チョン ユンホ、、、
お前、喋れるのか?
この指は何本だ⁈ 見えるか⁈」



ただ口を開くのが億劫なだけなのに
皆には、生ける屍に見えていたらしい。

それとも、これを生ける屍というのであろうか?
それすらも、よく分からない。


「あの人は、見つかりそうか?」


ポソリと呟くような私の台詞に
シウォンはギュッと唇を噛んだ。


「お前がそれを望むなら、俺が探してやる。」


シウォンは突然泣き出して、
つられて私まで涙が出た。


「もう、いいんだ。
ゆっくりと眠らせてやりたい。」


シウォンは激しい嗚咽を漏らし
私の手を握り締めてきた。


「死ぬな、、!!
生きろ! あの人の分も!
お前にはその義務がある!!」


私の現実逃避を
シウォンは許してくれぬつもりらしい。

あの人の死を私に何度もぶつけるのは
とても残酷な行為だと思うのだが
シウォンのそれは
酷く優しく、温かだった。


頭では理解しているのだ。
あの人の死を。
しかし心はなかなか頑固なもので
それを受け入れることは容易ではなかった。

私の身体は、少しでも長く生き永らえようと必死なのだと思う。



全てを受け入れた時
私の時間は止まるのだと
そんな気がしていた。

















産まれる瞬間に
人は大きな荷物を背負う。

その荷物は生きるほどに重く、大きくなって
それを勝手に下ろすことは許されないし
出来れば本当は
誰も下ろしたくもないのだと思う。


要は、それぞれの限界値の問題で
きっと私はそれを超えてしまったに違いなかった。



「シウォン。
お前には、感謝しなくてはな。」



シウォンがどう受け取るかは分からぬが
私を助けたことではなく
あの人を愛する私を、いつも励まし力付けてくれたことに感謝していた。


「そうだ!
この貸しはとてつもなく大きい!
早く元気になって俺に返せ!
お前のせいで、俺までヒチョルと二度と会えなくなったのだから!」


シウォンは泣きながら話すものだから、鼻水やら唾やらが飛んできて
迷惑ながらも、つい笑ってしまった。


「シウォン、ありがとう。
本当にすまない、、、」


シウォンの期待には応えられそうにないが、大切な親友に心の底から感謝していた。
















「坊ちゃん。」


シウォンの後、ソンミンさんが部屋を尋ねてきた。
私の意識が戻ったとシウォンが口を滑らせたに違いなかった。


「少しだけ、いいかい?」


優しく微笑んだソンミンさんを
私は精一杯の笑顔で迎え入れ
ソンミンさんは枕元に腰を下ろした。

微かに香る煙草の匂いが少しだけ懐かしく思った。


「坊ちゃんには、感謝しなけりゃならない。」


俯きながら小さな声で話すソンミンさんは、いつもより何故か小さい。


「チャンミンが、まさかあんな所に眠っていたなんて思いもしなかった。」


ソンミンさんは呟くように言って
ジャラリとあの懐中時計を取り出した。


「坊ちゃんの懐に入っていたんだ。
壊れていたから、ちゃんと直しておいたからね。」


そして、あの小瓶の隣にそっと置いた。


すると弱っているはずの心臓が
ドクンと跳ねた。


私は布団の中でギュッと拳を握り
荒くなる呼吸を必死で耐えた。


「祖父がこの懐中時計を遺した相手、、、それはチャンミンですか?」


枕元に響くカチカチという小さな音に芽生える行き場のない怒り、嫉妬。

ソンミンさんは、小さく二三度頷き
この瀕死の身体に
とめどない激情が湧き上がってきた。



「先代とチャンミンはとても深く愛し合っていたんだ。
誰にも気付かれぬよう、ひっそりとね。」



ソンミンさんの紡ぐ言葉の一つ一つが
私の胸を鋭く抉り、息が上手く吸えなくなった。


止めてくれ、、、
と心の中で何度も叫ぶのに
唇は固く閉じて開こうともしない。



「きっと待っていたんだ。
あの人が迎えに来るのを。
チャンミンが坊ちゃんを呼んだんだ。」







私は、祖父の代わりではない。
生まれ代わりでもない。
私は、私でしかなく、
私として君を愛した。






その想いをどうか消さないで欲しい。







蓮華の池での日々は
私と君だけのものなのだから。



君を愛し、愛された記憶が
今の私の全てなのだから、、、
















「昔あの池に、
先代の骨を撒いたんだ。」













ソンミンさんの一言が
私から君の全てを奪い去った。


























明日、最終話です。
どうか読んで下さい。
全ては明日の一話のために。
では、明日17時にお待ちしております。

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ


関連記事

テーマ:二次創作(BL) - ジャンル:小説・文学

【2015/08/28 17:00】 | 君に逢いたくて | Comment(17) |
<<君に逢いたくて66 最終話 * Home * 君に逢いたくて64>>
Comment
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2015/08/28 19:30】 | #[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2015/08/28 20:01】 | #[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2015/08/28 20:06】 | #[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2015/08/28 21:17】 | #[ 編集]
れいさんこんばんは❤️

今日のソンミンさんの話で、やっと繋がりが見えてきましたね。
やっぱり、ユンホさんのお祖父様の大事な大事なミンでした。
ユンホさん、トドメを刺されちゃいましたね。
彼の今後はどうなるんでしょうか?
泣いても笑っても後一話。
れいさん、必ず見届けて下さいね。
待ってます‼️
【2015/08/28 21:42】 URL | ホランイ #-[ 編集]
◯ao様、初めまして。

とても素敵なコメありがとうございます❤️
とてもとても嬉しいし、有難いです。

◯ao様の心に訴える何かがあったのなら、本当に光栄です。
お恥ずかしい限りです💦

そうなんです。
明日の最終話のほんの一文を書くためにここまで長いこと書いたんです。笑
短い前振りでは書けない一文なんです。私の中では。
でも、書いてみれば割とあっさりでして。

だから、後から聞いたら『え?』と思われる可能性も無きにしも非ず、、。

最終話の翌日に後書きを書こうと思っています。
そこに私なりに書きたかった一文を書こうかな。と思っているので、良かったら覗いてやってください。
◯ao様の嬉しいリクエストにも触れています❤️

後一話、お付き合いよろしくお願い致します。
【2015/08/28 21:55】 URL | ホランイ #-[ 編集]
カ◯様初めまして!

コメ、ありがとうございます❤️
とてもとても嬉しいです!

ソンミンさんの一言。
ユンホさんからしたら耐え難い一言ですよね。
結果としてユンホさん自身がお祖父様にミンを返したようなものですからね。
悲しい結末となってしまいました。
後はこの先のユンホさんの向かう先を見届けてやって下さい。

納得いただけるかどうか、正直分かりません。
でもこんな暗く悲しい話にお付き合い下さった感謝の心を込めて書き上げた最終話です。

どうか、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。

【2015/08/28 22:01】 URL | ホランイ #-[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2015/08/28 22:06】 | #[ 編集]
y◯n様初めまして❤️

コメありがとうございます!
とてもとても嬉しいです!

y◯n様に涙を流していただける程、このお話に入り込んでくださるなんて、本当に光栄です。
拙い文章でお恥ずかしい限りですが、心を込めて書き上げました。
ちゃんと伝わるものだと嬉しく思っています。

一人残されたユンホさんの行く末、どうか見届けてやってください。
よろしくお願い致します。
【2015/08/28 22:07】 URL | ホランイ #-[ 編集]
chi ◯さんこんばんは❤️

chi ◯さん、最後まで付いてきて下さって本当にありがとうございます!

ミンは本物の人魚姫でしたね。

テミナ‼️
実は私はトンから一度シャイニーに浮気してまして、、、
ハイ、まさにテミナに。笑
彼も本当に綺麗で可愛いですよね❤️

最終的にホミンに勝るもの無し‼️な私ですが、シャイニーも可愛くて大好きです❤️
確かにヒチョルと似た雰囲気ありますよね。
本当の意味でヨジャ殺し!笑

明日、きっと読んでくださいね!
お待ちしてます‼️
【2015/08/28 22:14】 URL | ホランイ #-[ 編集]
初めてコメントさせて頂きます。ホミン大好きなコグマラテと申します。
ブログランキングから偶然お邪魔して『ピミル』にドハマりし、今は『君に逢いたくて』を連日楽しみに読ませて頂いています!
美しい文体にキュンキュンしてしまい、コメを書かずにいられなくなってしまいました。
ホミン不足の中、ロマンティックなお話ありがとうございます!あと1話、楽しみにしています!
【2015/08/29 00:37】 URL | コグマラテ #ROuOeSVA[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2015/08/29 05:57】 | #[ 編集]
コグマラテ様初めまして❤️

コメありがとうございます!
とっても嬉しいです‼️
しかもピミルにはまっていただいたなんて、、、
嬉しいです、、❤️❤️❤️
ピミル、最近ラブコールをいくつかいただいてまして、
復活の兆しです。
まだハッキリとは言えませんが、定期更新じゃなく不定期でまた始めるかもしれません。
また始まったらまた読んでくださいね❤️

蓮華もキュンキュンしていただけて本当に嬉しいです❤️
残すところ後一話。
最後まで見届けてやって下さいね❤️
【2015/08/29 07:11】 URL | ホランイ #-[ 編集]
みかちゃんおはようございます❤️

みかちゃん忙しい‼️💦
そんな中わざわざコメしてくれてありがとう😭
季節の変わり目だし、あまり無理しないで下さいね‼️

ソンミンさん、、、悲しい一言でしたね。
過去の二人の愛情がどれほどのものだったのかを物語る一言ですよね。
ミンの戸惑いも大きかったと思います。
ミンに呼び寄せられたユンホさんは、やっぱりミンの求めていたユンホさんなんですよね。
でもユンホさんにはその記憶の欠片すらなく、現在のユンホさんとしてしかミンを愛せない。
お互い愛し合っていながらのすれ違い。
うーん、書くのが難しかったです。
なんかミンの愛情不足感が否めなくて。
決してそうじゃなくて、ミンの中にある複雑な戸惑いがあったんですよね。
そこらへんも追い追い書いていきたいな〜と思っています❤️
みかちゃん、お仕事頑張って❤️
【2015/08/29 07:22】 URL | ホランイ #-[ 編集]
毎晩、奥歯を噛み締めて読ませて頂いてます…確実に磨り減ってる。( ̄^ ̄)ゞシウォナ、今日もセンキュ!
【2015/08/30 01:45】 URL | ジェイソン #-[ 編集]
隊長、、、本当にいつもありがとう、、、涙
もうそれしか言えねぇっす、、
【2015/08/31 05:27】 URL | ホランイ #-[ 編集]
この物語がすっごく好きで楽しく読ませて頂きました👍続き読みたいで〜〜す
【2017/03/07 01:06】 URL | ゆう #-[ 編集]
Comment Write












管理者にだけ表示を許可する

Home*