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(チャミペン)サスム&(ユノペン)ホランイです。
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東方神起サランへ♡2人の妄想小説です。時々、R18有り。
僕は、愛されていますか?
僕は、愛されていますか?


過去の暗い描写がありますので、読みたくない方は読まないで下さい。

あくまで、私の妄想です。ご容赦下さいm(_ _)m



















僕の四方を囲む冷たい氷と何処までも続く暗闇。心は枯れ、冷たい心臓が鼓動してるだけだ。





あの頃の僕は、虚無の中で生きていた。





カメラが回っている時以外は、あの3人とは話さなくなっていった。楽屋では、目も合わせない。向こうも近寄って来る事はないし、僕も近寄ろうと思わなかった。移動も、宿舎でも。家族はあっという間にバラバラになった。



「チャンミナ、聞いてる?」

「ん?」



僕は、殻に閉じこもる事が多くなった。
閉ざすことで、心のバランスを保とうしていた。



「調子悪い?」

「別に、大丈夫」

「食欲ない?」

「..........食ってますって」


嘘だった。いつもなら止まらない僕の箸は、止まる事が多くなって。何を食べても、美味いと感じられなくなっていた。


テレビを見ても、面白いとも感じない。
本を読んでも、文字なんか全然頭に入ってこなかった。ただ、本を開いている。それだけだ。



「何読んでるの?」



自分が手に取ったはずなのに、タイトルも出てこない僕が背表紙を確認すると、ユノヒョンは僕の額に手を当てた。


「なに?」

「熱は、なさそうだけど」

「.........だから、大丈夫だって」

「..........................」

「なんですか?」

「嘘言うなよ、俺、わかるから」


あまりにもまっすぐに見つめるユノヒョンの視線に、僕は耐えられなくなって、目を逸らした。


ユノヒョンはリーダーとして、僕なんかよりも、ずっと苦しんでるのを知っていたから、心配をかけたくなかった。ユノヒョンの負担になってはいけないと、自分の気持ちを素直に吐露できなかった。


「それより遅刻しますよ」

「1人で平気?」

「子供じゃないんだから」

「そうだけど。何かあったら、連絡して」

「わかってる」


ユノヒョンは、僕をぎゅっと胸の中に閉じ込めた。僕は、ユノヒョンのぬくもりに冷えきった心と身体を預けた。









ユノヒョンはドラマの撮影で忙しかった。僕は仕事のスケジュールが入っていない時は、自分の部屋に篭った。外に出るのが怖かったからだ。



ただ、なにをするでもなく、宿舎の窓からソウルの街並を眺めた。


忙しなく動いている人々や車。流れ行く雲を見て、僕は、自分だけが取り残されたような気がして、透き通った青空が、どこか滑稽に思えた。



西の空が赤く染まり、やがて暗闇に包まれると、心も更に、暗闇に覆われる気がして、窓辺を離れた。


ふと足が向かった先は、宿舎の一角にある。僕達のCDが整然と並べてある場所だった。僕は、薄暗い部屋でそのCD数枚を手に取り、呆然と眺めていた。


共に歩んできた家族は、今はもういない。少し前まで話し声や笑い声が絶え間なく聞こえていた宿舎は怖いくらい静まりかえっていて。



自分がなぜ、ここにいるのかさえもわからなくなった。



小さい頃、僕は特にこれといった夢もない。平凡な子供だった。その僕が、やっとこれだと思えたもの。だから、どんなに辛くても、やり遂げてやると決めていたはずだった。それがあっという間に足元から崩れ落ちていった。




「ぅ、あああああーーーーーっ!!!!」





気づけば僕は叫びながら、CDを床へぶちまけていた。









僕は、散らばる無数のCDに埋もれて、天井を眺めていた。カーテンの隙間から、差し込んだ一筋の月光が一つのCDを照らしていた。


まるでスポットライトのように月光に照らされたCD。月光に導かれるように僕が、手を伸ばすと、それは、僕達のデビューアルバムだった。




それは、軽い筈なのに、どうしてか重くて、とても重く感じられて、その重さに耐えられなくて、僕はそれに向かって拳を振り下ろした。



何度も、何度も、何度も。



けれど、拳の痛みと引き換えに、心の痛みが消えることなんてなかった。



その後にやってくるのは、怖いくらいの静寂と、無残に割れたCDケースに落ちる水滴。その水滴が自分のものだと知って、濡れたそれを、振り下ろした拳の数だけ服の裾で拭い、僕は静かに抱きしめた。



そして静寂の中に、自分の咽び泣く声を聞いた。その声を聞きたくなくて耳を塞いだけれど、無意味だった。



「終わりだな、俺たち」



離れて行ったヒョン達の背中が、忘れられなかった。





「くそっ」



絞り出すように言った。ユノヒョンの拳が震えていた。そんなユノヒョンの肩にそっと手を伸ばしたけれど、その肩も震えていて、僕は何も言えなかった。



床に落ちてしまったグラスは悲しいぐらい砕けていて、僕はそれを拾うことも出来ずに眺めていた。




雑誌の取材中に、ユノヒョンがぽつりと漏らした言葉。



「僕は、愛されていますか?」



記者が「もちろん」と言うと、「そうですよね......すみません」と言いながら、何事もなかったかのようにいつもと変わらない笑顔を見せたけれど、ユノヒョンの気持ちを考えたら僕は、笑えなかった。




「裏切り者」「死ね」「地獄に落ちろ」



ファンの罵声も、何もかも、どんなに耳を塞いでも聞こえた。



四六時中聞こえた。








だから僕は、暗闇の中で蹲るしかなかった。そんな僕の周りには、僕がぶちまけた無数のCDが転がっていた。



歌う意味も、踊る意味も、ステージに上がる意味も、




全てがわからなくなっていた。東方神起でいる意味さえも。



チェガン チャンミンではなく、
シム チャンミンに戻りたい。そう思ってしまう自分も嫌だった。




僕は、限界だった。







「ただいま」





玄関の方からユノヒョンの声がした。「おかえり」とユノヒョンに言ってあげられるのは、今は僕しかいない。だけど声が出なかった。



ユノヒョンが僕を探しているのがわかっているのに動けずにいた。



そんな僕を見つけたユノヒョンが、散らばるCDには目もくれずに、真っ先に僕の所へ来て、




「チャンミナ!!」




ユノヒョンの温かな手が頬に触れた。僕はその手に自分の手を重ね、なんとか出た酷く掠れた声で、





「.......おかえり」





するとユノヒョンは、一瞬顔を歪ませて、ぐしゃりと自分の髪を掴み、それから僕を抱き寄せた。今までで一番強くて、悲しいほど震えてた腕の中で、




「ごめん」と言ったユノヒョン。




おじいさんとの約束があるから泣かないと決めていたユノヒョンが泣いてる気がして、胸が締め付けられた。




「謝らなきゃいけないのは僕です。物に当たるなんて........。僕は、最低ですね」



「俺、聞くから、チャンミナが思ってること全部話して」


「......ユノヒョン」


「ん?」


「僕達は、僕は、愛されていると思いますか?」


「......チャンミナ」


冷静になって考えてみれば、聞くべきではなかったかもしれない。だけど僕は、聞かずにいられなかった。ユノヒョンは、しばらく押し黙った。それから春のそよ風のように柔らかだが、確固たる声で言った。





「俺は、チャンミナを愛してる」

「..................」

「チャンミナ?」

「.................それ、ズルいです。答えになってない」

「俺だけじゃ、不満?」

「僕が、不満だと思う?」





僕は怖くはない。

この人とならば、
今、空が落ちて、
大地が裂けたとしても、

僕は怖くはない。


そう思った。




目からは、ダムが欠壊したように涙が止め処なく流れ落ちた。僕を抱き締めるユノヒョン腕の力がより一層強くなるのを感じながら、ユノヒョンの肩越しに、窓から差し込む銀色の月光を見ていた。
















あれから月日が流れて、今夜もカーテンの隙間から一筋の月光が、暗闇で寄り添う僕達を優しく照らしている。僕を抱き締めるユノヒョンの腕の力がより一層強くなるのを感じながら、僕は、あの頃のことを少しだけ思い出していた。




あの日、僕は月光に誓った。
この人と共に、この世の果てまで行こうと。





「......ユノヒョン、愛してる」





僕達の時計は再び、時を刻み始める。だけど、今夜だけは、2人で太陽を盗みに行こうか?

















おしまい














めでたい時に、暗い話で、申し訳ありません。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
18日に間に合わず、今更ですが、、、。涙。
おかえりなさいを言いたくて。こっそりUPさせて頂きました。

では、では、改めて。
「チャンミン、おかえりなさい!」


今日、五大ドームツアーお知らせきましたね。
いよいよ、2人に会えますね!チケット当たったらいいなぁ〜〜。激戦ですね。間違いなく。
ドキドキ。




サスム&ホランイ

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【2017/08/21 19:00】 | SS | Comment(10) |
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