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(チャミペン)サスム&(ユノペン)ホランイです。
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東方神起サランへ♡2人の妄想小説です。時々、R18有り。
フラワー40 〜ズッコケお宅訪問編5〜前編最終話
フラワー40 〜ズッコケお宅訪問編5〜前編最終話
















sideチャンミン






少しの勇気で、僕は変われるだろうか。


彼女どころか女友達すらいない僕に、ランクSな彼氏ができた。


どうせわからないことだらけな人生。


僕は運命という濁流に流されてみることにした。



















「チャンミナ、スキ、スキ、スキだよ、、」


何度もキスをして呪文のようにただ「スキ」と繰り返すテプン。


「はい」しか言わないなんて、嘘じゃないか。


喋る度にかかる息も、遠慮がちに触れる唇も、焦ったくて気持ちが揺れる。

こんなに気持ちのいいことは止めたくない。
でもやっぱりちゃんと聞きたくて、僕はテプンの口を手の平で覆った。


「はい。ってちゃんと言って。」


キスを止められて、一瞬眉を顰めたテプン。
覆った僕の手を剥がして


「はい。うん。イエス。オーケー、、、後は?」


なんて恨めしそうに聞いてきた。


「いや、『はい』だけでいいです。」


そのテプンの顔が可愛くてちょっと僕が笑うと


「焦らさないでよ。」


なんてちょっと照れながら、テプンは僕の太腿の上に乗っかってきた。

テプンの太腿はムッチリとしてて僕の硬い太腿にフィットする。

テプンの高い鼻が僕の鼻先をスルスルと撫でて、それは犬のテプンの示す「大好き」と一緒で可愛くて堪らない。

だから僕はまたテプンの髪を何度も撫でてやった。


「わん。わん。」


するとテプンは嬉しそうに僕の唇をペロペロと舐めた。
尻尾を振る代わりに太腿でぎゅうぎゅうと僕を締め付けて、硬いものを僕のお臍に押し付けてきた。

犬のテプンに負けず劣らず悪戯っ子だ。

嬉しそうにクンクンと泣きながら僕のシャツのボタンを一つずつ外して、ウルウルした黒目がちな瞳で僕を見つめるテプン。



綺麗で、従順で、僕のことが大好きなんだ。



そうでしょ?
そうだって言って?




「もう何処にもいかないで。」




恥ずかしいけど、ちょっと泣きそうになった。
もう一度テプンと離れるなんて、考えたくもないから。


正直僕がこんなことを口にするなんてちょっとありえないし、必死すぎてリアルに恥ずかしい。


一体いつからこんな気持ちになってしまったんだろう?


男だし、まるでテプンのようなこの人に。


持て余す不可思議な気持ちは甘くて、でも苦しくて言葉にするのは難しい。


だから二人で見つめ合って、ぎゅうぎゅう抱きしめ合った。





「行かないよ。どこにも。」




テプンの黒目がちな瞳はとても優しい色をしていた。
だから信じてみたいと思うんだ。





僕はとっても淋しがり屋だし
テプンはとても甘えん坊だから。





だからきっと仲良くしていける。





「浮気はダメですよ?僕はとても心が狭いから。」





僕だけを見て。
僕だけに懐いて。
要求はそれだけ。






「しないよ。するわけない、、、」






テプンの答えを聞いて、そっと目を閉じた。


満たされてゆく気持ちに


ああ、懐いたのはテプンじゃない。
僕だと知った。



そして優しいキスを待った。



今欲しいのはそれだけだから。






「チャンミナも約束して?俺を絶対離さないで。」







テプンの当たり前すぎるお願いに、今度は僕が待ちきれずその唇を覆った。















sideユンホ




テプンになりたかった。
チャンミナの大切なテプンに。


あの大きな瞳に見つめられたまま、髪を撫でられるのが堪らなく好きだから。


だから俺はテプンになって、大好きなチャンミナを独占する。


犬だから嗅いでいい。
犬だから舐めていい。
犬だから、、、



「テプン、、お座り。」



気持ちいいくせに
奥歯を噛みしめて
男のプライドを保ちたがるこの人に
俺は堪らなく惹かれてしまう。




「う〜〜、わん!」



犬って便利だ。
何処を舐めても叱られない。




「あと少しだけ、、いいでしょ?もっと気持ちよくなって?」




俺たちにはハードルがある。
普通の男からしたら凄く高いハードル。




「ユノさん、僕は、、、」




「ユノがいい。ユノって呼んで?」




チャンミナならきっと超えてくれる。




「ユノ、やっぱり、、」




その高いハードルを、、、




「やっぱり、したいです。僕。」




「うん。して、、?」




「、、いいんですか?」




「もちろん、いいよ。いいに決まってる。」




「僕下手くそですよ?、、初めてだし。」




「言わないでよ、そんな事。」




「、、すみません。」




「俺、嬉しくて死んじゃうよ?」




「え、そっち?」




「あはは、もちろん。そっち。」









狭いベッドの上にデカい雄が二人。

真っ直ぐに俺を見下ろすその大きな瞳。

ただそれだけで、俺は酷く感じてしまった。













「貴方は、もう僕のだ、、」




規則的に揺れるチャンミナは少しだけ不器用で、でも凄く熱くて




「うん、、もっと、、」




その熱で俺をドロドロに溶かした。




「僕のでも、、感じる?」




こんなに可愛いくせに
雄すぎて堪らなくエロい。




「うん、うん、、もっと、、、」




ギシギシとベッドの軋む音を聞く度、俺の中がトロリと溶け出す。


荒い息遣いで俺を見下ろすチャンミナ。


頬を伝う汗すら愛おしくて、抱き寄せてペロペロと舐めた。





「あー、、すみません、イきそうです、、」





「いいよ、、イッて。」





「ああ〜、気持ちいい、、」





「うん、俺も、、いい、、」









あー、明日なんてこなきゃいいのに。




俺をもっと強く抱きしめて。




ずっと、ずっと、




側にいたいよ。













「ねぇ、もう一回しよう?」









今日は、テプンを超えた記念日。



チャンミナの吐き出したその全てを
俺は一滴残らず吸収した。






わん。












おしまい。














こんにちは。ホランイです。
今日でズッコケお宅訪問編終了となります。
ユノテプとチャンミナが見事くっついたここで、フラワー前編終了とさせていただきます。

「君に逢いたくて」から予想外に長く続き、連続してアップしてきたフラワーですが、ここで暫くお休みさせていただこうと思います。

いつも読んでくださった皆さんの温かいコメント、拍手、ポチに支えられてここまできました。
本当に心から感謝します。ありがとうございました。

暫く休憩して、最終話まで書き上げたら、また戻ろうと思っています。
もしまた気が向いたら読んでやって下さい。
本当にありがとうございました。m(_ _)m



暫しのお別れです。
また、後編でお会いしましょう。
皆様、お元気で。わおーん。

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【2015/10/14 17:00】 | フラワー | Comment(61) |
フラワー39 〜ズッコケお宅訪問編4〜
フラワー39 〜ズッコケお宅訪問編4〜









sideユンホ





初めて入ったチャンミナの部屋はスタンダードなワンルームで、シングルベッドと机に本棚、そしてテレビと冷蔵庫があるだけのいかにも大学生の一人暮らしっていう感じの部屋だった。

俺にはその感じが凄く新鮮で、なんかちょっとドキドキした。

このエアコンを付けて閉め切った部屋の中はチャンミナと同じ匂いがして、思わずくんくんと鼻を鳴らしてしまう。

本棚には沢山の本や漫画、そしてフィギュアが狭いなりにキチンと整理して並べてあって、チャンミナは綺麗好きなんだな〜なんて新しい発見をしながら情報収集に勤しんだ。


「狭いですけど、適当に座ってください。」


チャンミナにそう言われて「うん。」と返事をしたものの、俺はいろいろな物に興味津々で、突っ立ったまま本やフィギュアをジロジロ眺めたりしていた。


「コーヒー飲みますか?インスタントですけど。」


気がつくと、チャンミナは廊下にある小さなキッチンでお湯を沸かし始めていた。


「うん、ありがとう。」


狭いキッチンに立つスラッと高いチャンミナの後ろ姿に思わずキュンとする。

撫で肩に若い子独特の細い腰まわり。
ふわふわな洗いたての髪の匂いを嗅ぎたいな〜なんて不埒な思いをコソッと抱いた。


「どうぞ。」


チャンミナは大きなマグカップをそっとローテーブルに置いて、ベッドの前に座った。


「ありがとう。」


俺はチラリと振り返ってチャンミナの位置を確認し、そそくさとその隣にピタリとくっ付いて座った。


「、、、何ですか?」

「え?」

「アッチが空いてるでしょ?狭いんですけど。」

「ここがいい。テレビ見えるし。」

「あんた、一体何しに来たの?」


チャンミナに至近距離でギロッと睨まれて、俺は向かい側に移動を余儀なくされた。

チャンミナは無言のまま飲みかけの缶ビールをゴクリと飲んだ。卑猥に上下するその喉元がやたらとセクシーで目が離せない。

お酒に強いチャンミナの、ゴクゴクと勢い良くビールを煽る音が俺を堪らない気持ちにさせてしまう。


しかし今日はチャンミナに謝りにきたんだ。
エロい事を考えている場合ではない。


俺は気をとり直そうとチャンミナの入れてくれたコーヒーに手を伸ばし、ホカホカと湯気を立てるそれをふうふうしてから口に含んだ。


「ブハッッ、あっつ〜!
チャンミナ、大変!これ砂糖入ってない!」


舌を出してヒーヒー言ってる俺を呆れた顔で見つめるチャンミナ。

だから俺は姿勢を正してキチンと座り直し、礼儀正しくお願いし直した。


「あの、牛乳も入れてください、、。」











「、、、という訳なんです。」


俺が朝帰りの一件を一通り話すと、チャンミナは呆れた顔をして、頬杖をついたままため息を漏らした。


「大体何でそんなに酒が弱いのにお酒を出す店に行くんですか?」

「いや、深く考えてなくて、、、近くにあったからたまたま?」

「で、またいつもの『シウォナ、おんぶ〜』ですか?」


チャンミナは、呆れた顔と冷たい言葉で俺を追い詰めた。
本当は少しくらい反論したいけど、その通り過ぎて何も言い返せない。


「あの、本当にごめんね?でも本当にウーロン茶しか飲んでないし、何度も言ってるけど俺はチャンミナ一筋だから。浮気なんて絶対しません!」

「記憶があれば。の話ですか?」

「うっ、、いや、もうお酒を出す店にはいかないし、飲みません!」

「別に僕は貴方の彼氏じゃないですし、別にどうでもいいんですけど。」


ううぅ、、、
俺がこんなに心を込めて謝ってもチャンミナには届かない。

取り付く島もないチャンミナの態度に、俺はどんどん悲しくなってきてしまった。


「チャンミナは、俺が嫌い?」

「え?」

「仲直りしてくれないの?」

「別に仲直りとか、、付き合ってる訳じゃないし、、」


チャンミナは目も合わせずにまだグダグダと「僕たちは付き合ってる訳じゃない」とかすぐに言い出す。


「じゃあ、俺と付き合ってくれる?それから叱ってよ。」

「、、何ですか急に。」

「だって、、キスしたくせに、、」


すると今度はチャンミナがビールにブハッとむせた。


「やり逃げ反対、、」


俺はすかさずチャンミナの側に近づいて、上目遣いにその大きな瞳を見つめた。


「なっ、ちょっ、アレはその、、、」


チャンミナはティッシュでビールを拭き拭きしてもごもごと口籠る。


ああ、、まつ毛が長いな、、、
なんてこんな時でも見惚れちゃうくらいかっこいいチャンミナ。


「チャンミナは好きじゃない人とでもキスするの?」

「いやいや、それを貴方が言います?」

「うっ、だからそれは、、」


うぅ、これではまた元の木阿弥だ。
チャンミナに口で勝てる気がしない。
こうなったら身体で語り合うしかない。


そう決意して、俺はそっとチャンミナの手を取り、人差し指でスリスリしながら「チャンミナ、、」と覗き込む様に顔を近づけた。

するとあろう事か、チャンミナは唇を内側に隠してプイっとそっぽを向いた。



え?



俺は未だかつてこんなに可愛いキスの拒み方をされた事はない。



「チ、チャンミナ、、それは寧ろ逆効果、、」

「僕は初めてなんです。」

「え?」

「キスしたの、ユノさんが初めてです。」



チャンミナの顔は見えないけど、耳は真っ赤だったから、多分顔も真っ赤っかだろうと思う。



「僕は遊びでそういうことはできません。」

「チャンミナ、、」

「僕は面倒くさい人間なんです。」

「そんなことないよ。」



するとチャンミナは振り返って、両手で俺の手をぎゅっと握りしめた。



「最後まで聞いて。」

「、、うん。」



チャンミナは一瞬だけ俺の目を見て、直ぐに俯いて顔を隠してしまった。



「僕は人付き合いも苦手だし、嫉妬深いし、素直じゃない。」

「、、うん。」



やっぱり真っ赤だったけど、一言喋る度にぎゅっと結ぶ唇は凄く男らしくてかっこいいと思う。



「おまけにダサいし、ゲームやアニメが大好きなんです。」

「うん。」



それはこの部屋を見たらわかる。
漫画やフィギュアがいっぱいあるから。



「お店に行った時に思い知らされました。貴方には到底釣り合わないって。」

「、、、、。」



チャンミナの手はこんなに温かいのに、そんな悲しいことを言って俺を冷まそうというのか?

期待と不安が入り混じって、なんだか息苦しい。



「それでも、やっぱり貴方のことが気になるんです。」

「うん。」

「嫉妬したんです。あのテミンとかいう男に。」

「、、うん。」



緊張で、喉がカラカラする。
早く聞きたいような、聞きたくないような不安な気持ち。



「だから、、」

「うん。」

「あの、、」

「うん。」



ここまで言って、チャンミナはついに黙り込んでしまった。


下唇をきゅっと噛み締める仕草が、有りもしない俺の母性本能をくすぐる。


痛いくらいチャンミナの真剣さが伝わってきて、なんだか俺が泣いちゃいそうだ。




本当に、なんて不器用で可愛い人なんだろうか。




完全に沈黙してしまったチャンミナに、俺からコツンとおでこをくっつけて言った。



「チャンミナ、俺は『はい』しか答えない。どんな事をチャンミナが言っても全部『はい』。だから言って?今チャンミナが思ってること。」



するとチャンミナは少しの沈黙の後、噛み締めていた下唇を離してペロッと舐めた。



「僕なんかでいいんですか?」



俯いていた瞳は、気付けば前髪の隙間からしっかりと俺を捉えていて



「貴方を独占して、、」



その控えめな瞳の奥に、ゾクゾクしちゃうくらい男の色気があって



俺はもう我慢出来なくて、その可愛い唇にパクリと噛み付いた。


















〜拍手コメ返〜
ち◯み様♡
グダグダユノ♡
可愛くないですか?笑
ポヤポヤ天使ユノ好きな私が書くとこうなります。笑
ち◯み様は可愛いミンとカッコイイミン、どっちがお好きですか?
ご安心下さい。
手ぶらでは返しませんよ!笑


ではまた明日。わおーん♡

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【2015/10/13 17:00】 | フラワー | Comment(24) |
フラワー38 〜ズッコケお宅訪問編3〜
フラワー38 〜ズッコケお宅訪問編3〜









sideチャンミン











ピンポーーーン。


今の時刻は夜の9時18分。

それは風呂から上がってビール片手に漫画を読むと言う僕の1日の中で一番好きな時間だった。

幸せをぶち壊すように突如鳴り響いたチャイムの音に、僕は思わず眉を顰めた。

こんな時間に来客なんて、明らかにおかしい。

キュヒョンかミノなら前もってちゃんと連絡をくれるはずだし、正直招かれざる客であることはほぼ間違いないと容易に推測できた。

だから僕は息を殺し、音を立てないようにドアスコープを覗いてみると、中は真っ暗で何も見えなかった。


塞がれてる、、。
怖い。
てかヤバイ。
これはヤバイの来てる。


僕はそう直感し、こういう時に取るべき一番いい方法、居留守を使うことにした。

息を殺して暫く様子を伺っていると、再びピンポーンとチャイムの音が鳴った。

それでも更に無視を続けていると


ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン


とピンポンラッシュをくらい、僕は堪らず「ハイ、ハイ!誰⁈ 」と声に出してしまった。

すると何故か何の返答も無く、不安に駆られて再びドアスコープを覗いてみた。

しかしそこは相変わらず指でガードされている上に何の返答もなく、僕はイライラが加速して更に声を強め言った。


「だから誰⁈ 一体何の用⁈ 」


すると明らかに不自然な鼻声で「宅急便です。」と突然名乗ってきた。


は?こんな時間にあり得ないでしょ。
声も怪しすぎるし。


僕は絶対にドアを開けない決意を固め、「何もたのんでません。」と言うと、「いえ、クール便です。」と訳のわからない返しがきた。

「クール便もたのんでません。」と伝えると暫く黙り込んだ後、「えーと、ご実家からです。」と全く人の話を聞いていないことが丸わかりな返答がきた。

僕の心当たりでは9:1でテプンか変質者という予想がつき、ため息まじりにもう一度ドアスコープを覗いてみた。

するとそこには『鼻をつまむのに夢中でドアスコープから指を離しちゃったテプンの図』が見えた。


やっぱり、、。


それは正直今最も見たくない人の姿で、僕はドアに背中を当てて少し小さめの声で言った。


「帰ってください。」


すると小さくドアを叩きながら「チャンミナ、俺です。ユノ。」と簡単に白状してきた。


バカな。
知ってるから帰れって言ってるんだ。


「話すことは何もないですから。帰って。」


僕がため息混じりにそう言うと


「俺はある!ちゃんと言い訳させて?俺にだってちゃんと言い分が、、」

「もういいですってば!いい加減にしてください!
迷惑なんです!」


僕は唇を強く結んで玄関の床を睨みつけた。
気を抜いたら目から何かが出てきそうで、瞬きしないように目に力を込めた。


「チャンミナ〜、、」


ドアの隙間から微かに聞こえるテプンの情けない声。


いや、違う。
この人はテプンじゃなかったんだ。
だから裏切られてもどうってことない。


僕は無言のまま玄関のドアから離れ、ヘッドホンを装着し、爆音でお気に入りのネットゲームを開始した。



それは仲間を募って巨大な敵を狩りに行くゲーム。非常に中毒性が高くゲーマー泣かせな一品だ。

そこにあるのは現実から逃れた非現実の世界で、いつもなら朝まで時間を忘れて熱中しちゃうくらいなのに、何故かちっとも入り込めなくてため息が後を絶たなかった。

敵から身を守るために身につけた防具が重い。
いつも「食べてみたいな〜」なんて思う肉に腹が減らない。

ついにはデカイ獲物にぶっとばされて終了。


僕はつくづくメンタルの脆い人間だと思った。












「ユノさん、中に入って。」


あれから一時間。

玄関のドアをそっと開けると、思った通りまだユノさんはそこにいた。


「チャンミナ、、、」


玄関横で体育座りするデッカイテプン。


「近所迷惑になると困ります。」


こんな狭い通路にこんなデカイのが座り込んでたら迷惑だし、第一なんか怖い。


近所迷惑。
それが今の僕の言い訳だった。

真っ赤に充血した目にギュっと結んだ唇。
コクンと一つ頷いて、テプンは部屋の中に入ってきた。














〜拍手コメ返〜
隊長♡
そうでした!
隊長は好き嫌いのない良い子でしたね。笑
シャンプー中のユノパイを下から覗いたらアンデー!笑

ち◯み様♡
圧倒的なイケメンオーラなミン♡
いいですね〜♡
ユノテプはなんとか進入成功です!笑

ではまた明日。わん。

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【2015/10/12 17:00】 | フラワー | Comment(12) |
フラワー37 〜ズッコケお宅訪問編2〜
フラワー37 〜ズッコケお宅訪問編2〜








sideシウォン




「無理。」


それだけ残して音信不通となった僕の愛しのキュヒョナ。


怒ってる。
これは確実に怒ってると思われる。


「はあぁぁ、、、」


と僕が頭を抱えてテーブルに突っ伏すと


「ねぇ、チョン ユンホの代理人てあんた?」


頭上から、そんなクソ生意気な声が聞こえてきた。


「お待ちしてました。どうぞ、座って?」


視線を上げると、いかにも生意気そうなクソガキが僕を見下ろしていた。










僕は渋谷にある落ち着いた雰囲気の喫茶店にイ テミンを呼び出した。

白金髪にボロボロのジーンズ。
もう刺さる所がないくらいジャラジャラとついたピアス。
しかも薄っすら化粧までしてるとみえる。

こんないかにも今時のチャラ男に僕のユノヒョンが好き勝手されたかと思うと怒りが濁流の如く押し寄せてきて、僕は思わずテーブルの下で拳を握り締めた。


「ゴホン、先に何か頼みましょう。何にします?」

「俺はブレンドね。」


そのクソガキはどっかりと足を組んで座り、その不遜な態度に僕はいちいち腹が立った。

店員にブレンドコーヒーを二つ注文して、僕はクソガキを真正面から見据えた。


「手短に話を済ませましょう。何の話かはもう分かってるよね?先ずは君の頭の怪我についてだけど、ちゃんと医療機関で診てもらったのかな?それならその証拠を、、、」

「ウザッ。」


へ?


僕の大事な話の途中でいきなり発せられた不愉快な音。
これは僕の聞き違いだろうか?


「え?」と僕が聞き返すとクソガキは頬杖をついて


「そっちこそ回りくどい話は止めろよ。
俺暇じゃないし。てかあんたチョン ユンホの何?保護者?おっさんいくつよ?」


あまりに無礼極まりないクソガキの言葉に、一瞬耳を疑った。


は???


「え?もう一度言ってくれる?よく聞こえ、、」

「は?なんだすでに耳遠いの?あははは、冗談は顔だけにしてよ。あんた誰かに似てると思ったら馬じゃん!すげーうけるんですけど。」


僕の頭の中で、多分血管が2、3本は切れただろう。
しかしここは相手のペースに乗っかってはいけないと、僕は冷静に話しを続けた。


「君のしたことは恐喝に強制猥褻。立派な犯罪だよ?」

「なに説教?説教ならいらねー。で、チョン ユンホは何で来ないの?俺に会いたくないって?」


ダメだ。全く話が通じる気がしない。
仕方なく僕は嫌な大人になることにした。


「君、多分ユノヒョンの烏龍茶にお酒でも入れたんじゃない?お店の防犯カメラを見たらすぐに分かるんだよ?出る所に出ようか?こちらは弁護士もすぐに用意できるから。」


正直弁護士を立てるような相手じゃないが、ユノヒョンを襲うなど到底許されない罪を犯した罰だ。それ相応に痛い目はみてもらわねばならない。

が、深入りしてキュヒョナにこれ以上嫌われたくもない。
僕としても激しいジレンマに陥っていた。


「俺は全然構わないけど。てか出る所出て困るのはソッチでしょ?未成年に酒飲ましてラブホに連れ込んだんだから。」

「、、、え?」


イ テミンは「お待たせ致しました。」と運ばれてきたブレンドコーヒーを一口飲んで、名刺大のカードを差し出し、ニヤリと笑った。











sideユンホ





「じゅうなな〜〜?!」

ここはいつもの行きつけのミックスバー、チョコバナナ。
シウォンの話を聞いてヒチョルヒョンはカウンターをバンバン叩いて大笑いした。

俺は愕然として飲んでいたオレンジジュースを膝に溢した。


「え?!でもあいつ20歳だって、、」


呆然とする俺の膝をハンカチで拭きながらシウォナは小さくため息をついた。


「嘘でしょうね。学生証で確認しました。何にしてもこれじゃあ完全にこちらの分が悪い。」


まさか、、。
確かに若そうだとは思ったけど、17歳だなんて、、。


「ああああ、、」と俺が頭を抱えるとヒチョルヒョンの携帯がタイミング良く鳴り出した。


「もしもしミノりん?うん♡今から帰る〜。」


ヒチョルヒョンは嬉しそうに会話しながらサッサと店を出ていき、シウォナはテーブルの隅でこそこそとLINEしていた。


「、、、シウォナまで俺を見捨てるの?」


俺が背後から声を掛けると、シウォナはビクリと背中を震わせた。
手に握られたスマホには「今から行く。」の文字。

「あうぅぅぅ」と下唇を噛み締めるとシウォナはギュっと目を閉じて言った。


「ユノヒョン。もう僕にできることはあと一つしかありません。」


俺はシウォナに促され、チョコバナナを後にした。











「ユノヒョン!ファイティン!」


そう言われてタクシーから降ろされたのは、渋谷から車で数十分。
駅から大分離れた住宅街の二階建てのアパートだった。


ここは?
まさか、、。


俺は横並びの部屋のプレートを一軒一軒確認していった。
一つ確認する度に鼓動は早さを増し、二階の一番奥の部屋に「シム」の文字を見つけた時は、思わずシャツの胸元を握り締めた。


良かった、、。
シウォナが間違えたのかと思った。
うぅ、神様の意地悪。


俺は思わずドアに耳を当てて中の様子を探ってみた。
すると特に音は聞こえなかったが、窓には煌々と明かりが灯り、チャンミナの在宅をアピールしていた。

俺は暫く深呼吸を繰り返し、意を決して音符マークの玄関チャイムを押した。














頑張れユノテプ!
ではまた明日。わん。

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【2015/10/11 17:00】 | フラワー | Comment(17) |
フラワー36 〜ズッコケお宅訪問編1〜
フラワー36 〜ズッコケお宅訪問編1〜









sideシウォン






「ユノヒョン、どうしたの?何かあった?」


ユノヒョンは朝っぱらから僕に電話をかけて泣き言を言ってきた。


『シウォナ、、俺はもうダメだ。俺の骨はヒチョルヒョンと二人で分けて、、、』


これはヒョンのいつもの失恋パターン。

僕はついいつもの悪い癖で直ぐさま車を飛ばし、ヒョンの元へと駆けつけた。















「チャンミナに嫌われちゃった。もう俺は終わりなんだ、、。」


ベッドの上には、こんもりと一つ大きな山ができていた。

僕はため息をつきながらベッドサイドに腰を下ろし、その山に優しく声をかけた。


「何か嫌われるような事したんですか?」

「ううん、してない。でも誤解された。」

「どんな誤解?」

「俺が他の男と寝たと思ってる。」

「え⁈ 」


あまりにも突拍子もないヒョンのセリフに思わず大きな声が出てしまった。

僕の心も一気にざわつき始め、落ち着かなければと頭の中で可愛いキュヒョンを思い浮かべた。


「どうしてそんな誤解をされたの?」

「それが、、、」


そして僕はユノヒョンのかなり下手クソな説明を聞いた。


「なるほど、凄く大雑把に分かりました。どうやらタチの悪いのに捕まったみたいですね。でも勘違いだって言えばいいじゃないですか。本当に何もなかったんでしょ?」

「それが、、よくわかんないんだよ。」

「え?」


ユノヒョンは布団の山から両目を出してボソッと言った。


「キスマークつけられてたみたいで、、、」

「ええ⁈ 」


僕はショックのあまり、大声を出してしまった。
全く僕らしくもない。


「ほら、これ、、、」


布団からおずおずと出てきたユノヒョンは、パジャマのボタンを外して上半身を晒してきた。


うっっ、、、。


それは白くて逞しいユノヒョンのパーフェクトボディに赤い斑点模様がいくつも散らばっている、何ともいやらしい光景だった。

しかもかなり卑猥な場所にもつけられていて、僕は考える風を装って少し前屈みになった。


「う〜ん、これは何もないとは言えませんね。」

「やっぱりそうかな?はぁぁぁ、本当にもう終わり?俺はどうしたらいいの?」


グズグズと泣きべそをかくユノヒョンは史上最強に可愛くて、それを慰めるのが僕の生きる喜びでもあった。

しかし今の僕にはキュヒョンという可愛い恋人がいる。
もうユノヒョンという呪縛から逃れると決意したばかりなのだ。


「ねー、ねー、シウォナ〜。」


駄目駄目。そんな声を出しても駄目です。


「大体そんな怪しげな男にのこのことついて行ったら駄目でしょう?」

「だって、俺は加害者だし。」

「加害者?もう立派な被害者ですよ。」


するとユノヒョンは下唇を突き出して「あううぅぅ」と必殺の可愛子ぶりっこ顔をした。


、、、はぁぁぁ。
ヤダヤダ、物凄く可愛い。
はい、はい、僕の負けです。


「、、キュヒョナに頼んでチャンミナの様子を伺ってもらいます。」

「本当⁈ シウォナ!」


ユノヒョンは布団をバッと放り投げて、目をキラキラとさせた。


「でもそれだけですよ?後は自分で何とかしてください。もう子供じゃないんですから。」


するとユノヒョンはうんうんと頷いてガバリと首に抱きついてきた。


「ありがとうシウォナ〜♡さすが俺の自慢の弟!恩にきるよ〜〜!」


キュヒョナごめん。
僕のリハビリは少し時間が掛かりそうです。


僕がはぁ、とため息をつくとユノヒョンは独り言のように言った。


「テミンは俺が自分で何とかするから。」


え?ユノヒョン、それは無理です。


「ユノヒョン、そっちは僕に任せてください。下手に動いてまたチャンミナに誤解されたらどうするんですか?」

「あ〜、それもそうか〜。」


ユノヒョンはいたずらにプクッと頰を膨らませ、足の指をモニョモニョと動かした。


くっ、それも僕の大好物です。


心の中で何度もキュヒョンに詫びながら


「そうですよ。ユノヒョンは大人しくしてて下さいね。」


僕が優しく諭すように言うと、ユノヒョンは子供みたいに「はーい。」と返事をした。


そう。僕が許すわけがない。
僕のユノヒョンに勝手にそんなことをするなんて。

合意でも嫌なのに、勝手に僕の縄張りを荒らすだなんて到底許せる筈がない。

僕の怒りの炎は、既に山火事の如く燃え盛っていたのだった。












sideキュヒョン




「チャンミナ、ユノヒョンと喧嘩でもした?」


シウォナからLINEが入ってきた。

今朝まで次のデートの話でもちきりだったのに、いきなり「ユノヒョンが、、、」なんて不愉快な単語が入り出した。


「え?別に。何で?」


朝から明らかに元気のないチャンミナは、僕の質問に更に声のトーンを落とした。


俺は正直面白くない。
僕の大切な恋人と親友、その二人を悩ます種ユノヒョン。


「ユノヒョン、悪い男にしつこく絡まれてるらしい。」

「へー。」


ふーん。それだけ?


俺は知っている。
チャンミナを拗らすと非常に面倒くさいことを。
チャンミナは誰よりも他人へのバリアがデカくて分厚いんだから。

どうせ俺にチャンミナとユノヒョンの間を取り持つようにしろってことなんだろうけど、、、


うーん、無理。


俺としてもシウォナがユノヒョンを構うのは非常に不愉快だけど、こうなってしまったチャンミナをそう安安と懐柔なんてできない。


だから俺は本気半分意地悪半分でシウォナにこう返した。



「無理。」



そして俺は携帯の電源を落とした。















〜拍手コメ返〜
ち◯み様♡
抜け殻喜んでもらえて良かったです♡
チャンミン頑張ったんですけどね。涙
結構かっこ良かったですよね♡
ハイ!ここからテプンが頑張ります!
お宅訪問、、「ハウス!」言われそうですよね。笑


すみませんm(_ _)m
うっかり告知を忘れてました。
今日から「ズッコケお宅訪問編」です。
全5話となります。
よろしくお願いします。

ではまた明日。わん。

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【2015/10/10 17:00】 | フラワー | Comment(14) |
フラワー35 〜ズッコケ不可思議な感情編4〜
フラワー35 〜ズッコケ不可思議な感情編4〜







sideチャンミン










人は見た目で自分の殻をも破る。



20年間生きてきて、初めて知った事実だった。










「おまたせ、行こうか?」


スタッフルームから出てきたテプンと一緒に店の外に出た。

鍵を閉めたテプンの手を握り、僕から指を絡めた。ビックリした顔で振り返るテプンは、少しだけ不安そうな表情を浮かべていた。


「どうしました?」

「う、ううん、何でもない、、。」


手を引いて歩き出す僕の手を、テプンはキュッと強く握り返した。


僕は変わったんだろうか?
本当に変われるんだろうか?


なんて自問自答しながら、無言で歩き出した。


「オイ!てか無視かよ⁈ 」


すると突然背後から男の声が響き、僕はビクリと振り返った。


「昨日朝まで一緒にいたのに冷たくねぇ⁈」

「げっ!テミン!お前何でこんなとこにいるんだよ⁈ 」


僕の知りたかった事の答えは、店の前に転がっていた。

この派手な男の発した一言に僕の心臓がギュッと縮んだ。


「ねぇ、あんたがチャンミン?」


さらに初対面の男にいきなり呼び捨てにされて、僕の心臓は軋むような嫌な音を立てた。


「おい、テミン!」


テプンは語気を荒げてその男に吠えた。
きっと威嚇のつもりだろう。

不況音を鳴らす心臓に鞭打って、僕は精一杯強がって言い返した。


「そうですけど、何か?」


「空気」で「ごぼう」だった僕が、こんな悪そうな男と対等に言い合うなんて。


「あんたチョン ユンホの彼氏?」

「おい!!お前本当にいい加減にしろよ?」


それどころかその男に詰め寄ろうとするテプンの肩を抱いて


「だったら何です?」


と男に見せつけるようにテプンの所有権を主張する自分に内心驚きを隠せない。

びっくりした顔で僕を見つめるテプンと唇を噛んで悔しそうな顔をする男。


「今日は泊めてくれるんでしょう?時間がもったいない。早く行きましょう。」


そう言って僕は手を挙げてタクシーを止めて二人で乗り込み、タチの悪そうな男を振り切った。



「チャンミナ、、、」


夜中の黄色とオレンジの街灯をぼんやりと眺めていると、僕を呼ぶテプンの不安気な声が小さく届いた。

それでも僕は聞こえないフリをして、無言で窓の外を見つめたまま、テプンの手をギュッと強く握り締めた。















「あっ、、、んんっ、、ちょっと待って、、、」



あの無駄に広いテプンのマンションの玄関で、僕は再びテプンにキスを仕掛けた。



「嫌ですか?なら何で僕を呼んだの?」



大理石の玄関に靴を脱ぎ散らかして上がり、壁にテプンを押さえつけた。


二人の近い距離が、一言発する度に熱い空気を唇に届け、お互いを誘惑する。


真正面から見つめて離さない僕に、テプンは顔を赤らめて、目に困惑の色を浮かべた。



「嫌じゃない。、、、嫌なわけないよ。
でも、シャワーを浴びたいから、、、」

「僕とSEXしたいんですか?」



こんなセリフを僕が口にする日が来ようとは、人生なんて本当に分からないものだと思う。



「し、、したい。」



素直に答えちゃうテプンも正直どうかと思うが。



「僕もです。」



本当に、きっと僕はどうかしてしまったんだ。
立て続けに襲い来る激しい苛立ちと加虐心。
僕は制御不能な危険な感情に完全に振り回されていた。


そんなはずはない。
テプンが僕の手を噛むはずがない。
好きだと嘘を付いて、僕を傷付けたりはしない。


いつもなら、知る前に確実に敵前逃亡していた。
人に傷付けられるのなんて御免だから。


でもテプンのことは信じたくて、何処までも僕だけでいてほしくて、僕はジタバタと足掻いていた。


この人はテプンじゃない。
分かっているのに何故か求めてしまう。


僕のことが大好きなテプン。
僕だけに従順なテプン。


裏切りなんて、僕には耐えられなかった。



「しましょう?SEX。」



テプンを睨みつけながら口を塞いで、服の上からその身体を撫で回した。

人間のテプンの身体は、やっぱり犬のテプンと違って、ツルツルして硬くて柔らかくて生々しい。



「んっ、、あぁ、、チャンミン、、、」



なんだかんだ言ってテプンもすっかりその気みたいで、いやらしく僕の舌を絡め取りながら、両手で僕の頭や首、さらには尻まで撫で始めた。


僕のアレはビンビンに反応していて、テプンのアレも硬くなって大きく存在を主張していた。


これならお互い様だ。


僕は忙しなくテプンのシャツのボタンを外し、脱がしながら夢中で首にキスを落とした。


当然SEXの手順なんて知らない僕は、脳みその中に大量に収まっているエロコーナーの引き出しから、SEX関連の知識を必死で引っ張り出した。


そんな闇雲な僕の愛撫でも、テプンは気持ち良さげな声を出して僕を勇気付けてくれた。


もうどうにでもなれと思った。
とにかくこのドス黒く不快な感情を吐き出してしまいたかったから。


しかし現実はそう思うようにはならなかった。


首筋から鎖骨、鎖骨から胸へと徐々に下がっていく僕の唇。


僕は薄暗がりに浮かぶ白いテプンの身体をしっかりと凝視しながら愛撫を続けた。


テプンのガッチリとして逞しい身体は、白くてきめ細やかでスベスベしていた。




やっぱりテプンは誰よりも綺麗だ。



僕を包む恍惚。



きっと忘れたかったから。
知りたくなかったから。
あの悪い男の嘘だと思いたかったから。


でも見えてしまった。


テプンの白い肌に散らばる、幾つもの赤い斑点。

SEX未経験者の僕でも分かるそれに、僕はショックのあまり固まって、ピタリと僕の手は動かなくなってしまった。















「チャンミナ、、?」


僕はデッカいベッドの端で横になり、テプンに背中を向けていた。

そこから見える薄曇りの夜空には、相変わらず小さく一等星が瞬いていた。


「はい。」


寝たふりをしたいのに、テプンの縋るような声に思わず反応してしまった。



「好きだよ?チャンミナだけ、、。」



あんなものを見せつけておいて、なぜそんなことが言えるんだろう?
あの鮮やかな赤い色は、やっぱり昨日つけられたものなんだろうか?

僕には幾つもの疑問が浮かんだ。

今更何の効力もないのに、テプンは何度も僕を好きだと繰り返した。



「そうですか。どうも。」



僕は悪くない。
この件に関しては、もしかしたら誰も悪くはない。



「チャンミナ、、聞いてくれる?」



僕とテプンは恋人同士じゃないし、言い訳なんて必要ない。


ただ僕が一方的にガッカリしただけだ。
好きだと気付いた時に終わっただけだ。




「もう眠いんで、勘弁してください。」









そうだ。
僕はいつの間にかテプンを好きになっていた。







でも、もう終わったんだ。









僕は頭から布団を被って
弱虫に逆戻りした。



結局僕は、何も変わってなんかいなかった。













結局一睡も出来ず、テプンが寝付いたのを確認してベッドからそっと抜け出し、シミの付いたTシャツと2万円を枕元に置いてそっと扉を閉めた。

もうとっくに電車なんて動いておらず、タクシーに乗るお金もなくて、始発までの時間潰しにふらりと漫画喫茶に立ち寄った。

ナイトパックでお得に入店し、お気に入りの大量の漫画とコーヒーを席に準備する。


さぁ、これで準備万端だ。



そして僕は携帯を取りだし、LINEの退会ボタンを押してレラインとテプンを跡形もなく消した。




こうしてまた、僕の眠れぬ日々が始まったのだった。















〜拍手コメ返〜
ち◯み様♡
シムの残骸、ではち◯み様に。笑
シム、苦しい時です。
脱皮したてで手負い傷。
ち◯み様の愛で見守ってあげてください♡


ここからはユノの出番。
シム、よく頑張りました。

ではまた明日。わん。

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【2015/10/09 17:00】 | フラワー | Comment(26) |
フラワー34 〜ズッコケ不可思議な感情編3〜
フラワー34 〜ズッコケ不可思議な感情編3〜





sideチャンミン











朝帰り。


そのたった一言に、僕の胸はザワザワして止まらなかった。








テプンはドライヤーで僕の髪を乾かしながら、会話が途切れないようずっと話し続けた。

「チャンミナ髪ふわふわだね。」とか「もう少し茶色くしても似合うと思う。」とかそんな営業っぽいトーク。

でも鏡越しに見るテプンと僕の目が合うことはなかった。

テプンは流れるような手つきで髪をカットし、せっかく洗った髪に高速の手つきでワックスを揉みこんだ。

僕が上の空な間に全ての作業が終了し、僕の手には
肌触りのいい白シャツが手渡された。


「上だけ着替えてもらっていいかな?」

「はい。」


そして僕は真っ白なシャツの袖を通し、鏡の中に写る僕と対面した。

それは初めて見た、まるで他人のような自分だった。

僕は暫くの間ただじっと自分を見つめ、そしてピリッと首の後ろで何かが破れる音を聞いた。


「どう?気に入って貰えた?」


僕が座るイスにもたれて、にっこりと微笑むテプン。

すると破れた場所から新しい空気がスルリと入り込んできた。


「はぁ、なんか僕じゃないみたいで、、」

「ふふ、どっちも本当のチャンミナだよ。」


鏡越しに見るテプンの三日月型の目が、とても印象的だった。


「こっち向いて。」と促されて振り向くと、カシャリとカメラのシャッターが下りた。


「凄くかっこいいよ、チャンミナ。」


今度はカメラ越しに僕を見つめるテプン。
カメラの下から覗く唇は、僕に魔法をかけた。


「本当はプロのカメラマンを頼むんだけど、チャンミナは俺が撮りたくて。」


僕を気持ちよくさせる言葉の数々。
テプンはまるで魔法使いさながらの、本物のカリスマだと知った。


でも今僕が知りたいのはそんなことじゃなかった。


『昨日、どこで、誰と、何をしていたんですか?』


いつしか僕の中に、訳のわからぬドス黒い感情が芽生えていた。
それは僕をイラつかせ、限界なく膨らみ続ける何か。


思い出すのはお母さんを妹に取られた時のモヤモヤ。
僕よりメス犬に多く尻尾を振ったテプンへのイライラ。


でもそれよりもっとドス黒く、ベタリと心の中に張り付いて取れない何かだった。


知りたくないのに、知らずにはいられない何か。
吐き出したいのに吐き出せない、ジメジメとした黒い感情。


時を追うごとに増殖し続けるそれは、息苦しさを感じる程に育ち、遂には喉まで押し潰しそうになった。


堪らず視線を上げれば、そこにあるのは僕を声で撫で上げるテプンの唇。


快感と疑念のサンドイッチ。
結局疑念が僕を制圧し、それは革張りの回転椅子から僕を飛び出させた。


大きなカメラを持っているテプンを、正面からぎゅっと抱きしめた。


ズルリと分厚い殻から抜け出す感覚。
何故かそんな印象を受けた。


至近距離の僕のどアップが、どうかテプンのカメラに収まっていない事を祈る。



「チ、チャンミナ?どうしたの?」



カメラを持ったまま抱き締められて、身動き一つ取れないテプンと、ただ黙って抱き締める僕。


身を焦がしそうな苦しさにまかせ、僕は言葉代わりに唇を押し当てた。


息苦しくなるだけの、ただ強く押しつけるだけのキス。


不満をぶつけるような乱暴なキス。


そんないきなりの僕の凶行にテプンは身体を強張らせ、でも直ぐに優しく受け止めてくれた。


そんなテプンの行動は僕を更にヒートアップさせ、僕はテプンを鏡に押し付けて、その小さな頭を両手で抱え込んだ。



「、、ん、、チャンミナ、、」



口を開いたから入り込んだのか?
僕を誘うためにわざと開いたのか?


テプンは容易に僕の進入を許し、更には舌に甘く噛みついてきた。

そんないやらしいテプンの反応に僕のイライラは加速し、ガチンと歯が音を立てた。


テプンより少しだけ高い僕の背。


これ以上ないくらい角度をつけてむしゃぶりつくと、テプンはカメラをだらりと下げて、僕の肩口をキュッと握り締めた。



何でこんなにされるがままなの?



それは唾液が顔半分をベタベタに濡らす不細工なキスだった。
でもそれが僕なりの精一杯。


経験もない僕のそれなんかいい訳ないのに、テプンは潤んだ瞳で僕を誘った。



「チャンミナ、今日ウチに泊まってく?」

「じゃあ、お邪魔します。」



テプンの身体から滲む甘い香りが、僕を更にイラつかせた。


鼻先をくっつけて見つめ合う瞳を、先にそらしたのはテプンだった。


照れたように伏せられた瞼を僕はじっと見つめた。





手の甲で唇を拭う鏡の中の僕。


もう一人のシム チャンミン。





その時僕の中で、新しい僕が生まれた。













〜拍手コメ返〜
サクラ◯◯様♡
嬉しいコメントありがとうございます。
フラワーで気分転換になるなら本当に嬉しいです。
そして私もサクラ◯◯様のコメに癒していただきました。
感謝します。
テンシャン!使って頂けて嬉しい!笑



ジェラシー。そして、脱皮。
頑張れシム!

ではまた明日。わん。

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【2015/10/08 17:00】 | フラワー | Comment(21) |
フラワー33〜ズッコケ不可思議な感情編2〜
フラワー33〜ズッコケ不可思議な感情編2〜






sideチャンミン




その日の夜9時50分。

僕がテプンの店に近づくと、店の前に立っていたテプンが大きくぶんぶんと手を振ってきた。


「チャンミナ!ごめんね?こんな時間に。」

「いえ、僕こそすみません、Tシャツ、、、」

「いいんだって!さ、とにかく中に入って。」


テプンはやっぱり何のためらいもなく僕の手を握り、店の中に入っていった。

店内はだだっ広く何もかもが真っ白で、僕の行きつけの床屋と似た業種とは思えないくらいお洒落な内装だった。


「チャンミナ、ここ座って。」


テプンに連れられて、丁度部屋の真ん中くらいの席に座った。

すると目の前にある大きな鏡が、僕とテプンを頭の天辺から爪先まで写し出した。

ピカピカの鏡に写る僕はボサボサの髪にダサメガネ。
そして有名な量販店で売っている服に履き古したスニーカーといった出で立ちで、この店には似合わない以外の何物でもなかった。

一方テプンは天性の神的ルックスに加え、お洒落で嫌味のないシンプルな服がなんとも言えずそのスタイルの良さを際立ている。

正直、僕と同じ人間とは到底思えない格好良さだった。

僕は思わずテプンに見惚れ、二度と自分を見ないよう鏡から目をそらした。


やっぱり、こんなの引き受けるべきじゃなかった。
カットモデルだなんて、これじゃあ完全に人選ミスだ。


ぼんやりとまた負の世界に意識を飛ばしていると、テプンが僕の椅子をくるりと回した。


「チャンミナ、笑って?」


目の前のテプンは、大きなカメラを持って手をヒラヒラとさせていた。


「え?!」


明らかに写真撮影であることが分かり、僕は思わず顔を引きつらせた。

写真撮影なんて学校行事の集合写真くらいしか撮ったことがないんだから仕方ない。

しかしテプンはそんな僕をカシャっと撮影して一言。


「チャンミナ可愛い〜♡」


と無邪気に笑い、僕はより一層引きつった笑顔を返した。












「お客様、痒い所はございませんか?」


その後、僕はふわふわでいい匂いのするシャンプーで髪を洗って貰っていた。


「あ、はい、大丈夫です。」


すると頭上から「はーい。」とご機嫌そうなテプンの声が聞こえてきた。


正直僕は少し緊張していた。
なんかシャンプーってやたらと気持ちがいいし、とても無防備で恥ずかしいから。

それにテプンの言葉は嘘でなく、まさにゴッドハンドとも言うべきテクニックだった。


しかし徐々に顔に置かれた小さな紙がその存在感を表し、なんだかムズ痒くなってきた。
でも今更言い出せない。
だから僕は我慢に徹していた。


この紙に一体何の意味があるんだろうか?


こっそりとそんな疑問を抱いていると、やっぱりどうにも痒くて我慢ならず、僕はこそっと息を吹きかけてその位置をずらそうと試みた。

するとふわりと紙が宙を舞って床に落ち、至近距離で僕の髪を洗うテプンと目があってしまった。



テプンは少しハニカミながら


「丸見えはなんか恥ずかしいな。」


なんて言うから


「ご、ごめんなさい!」


と僕はぎゅっと目を瞑った。

あまり人を至近距離でこの角度から見上げることなんてないけど、テプンは衝撃の格好良さだった。

この良い匂いもシャンプーなのかテプンなのかと混乱を招くし。

僕は緊張を解こうと頭の中で必死にアニソンをリピートしていた。

それから暫し無言になって、ある時ピタリとテプンの手が止まった。

そして突然ムニュッと柔らかいものが唇に触れた。



え⁈



僕は驚きと共に目を見開いて、テプンを凝視した。

するとそこには真っ赤な顔で白々しくシャンプーを再開するテプン。



キ、キス泥棒⁈



僕が呆然としていると、テプンはチラリと視線を寄越し、また直ぐにそらした。

シャカシャカとシャンプーの音が響き、BGMのjazzがなんだか遠く聞こえる。

僕はただ人形のようにテプンを見つめ、呼吸すらしていたかどうか定かでない。

するとテプンはキュッと一度唇を結び、あろうことかまた僕に顔を近づけてきた。



「キス、、していい?」



今度は明らかな確信犯だ。


甘い声と甘い言葉。
そんな風に耳元で囁くなんて。


黒目がちな切れ長の瞳から、僕は目が離せなくなった。




照明で明るかった僕の視界は暗く覆われ、再び柔らかなモノが唇に落ちてきた。


それは、柔らかくて少し湿った感触。


そしてテプンは唇の動きに合わせ、再び僕の頭をコネコネしてきた。


そっと啄むように唇に触れ、指の腹でやわやわと頭皮を揉まれた。


僕はそのふわふわした快感に嵌り、ゆっくりと目を閉じてその身を任せた。



「チャンミン、、、」



何度も繰り返されたその行為の後、柔らかな感触はゆっくりと離れ、今度は切なげな声と熱い息が唇にかかった。


僕はその快感を逃すまいと、テプンの頭を引き寄せ、また唇へと押し当てた。


するとテプンは薄目でほんの少し視線を絡め、再び目を閉じてそっと唇を開いた。


そしてヌルリと湿った何かが口の中に入り込み、僕の舌に沿うように絡みついた。



ああ、これはきっとベロだ。



「、、んん、、、」



鼻から抜けるような、テプンの甘いため息。


僕の身体には一瞬の緊張が走ったが、その気持ちの良さにまたすぐ溶けた。


テプンの舌は温かくてヌルヌルで、とても気持ちがいい。


キスがこんなに気持ちいいなんて、正直驚きだった。
もちろんディープキスなんて初めてだけど、僕にもそのくらいの知識はある。


しかしその知識を遥かに超えるリアルな舌の感触に、僕はあっという間に夢中になった。






僕は手探りで、テプンの舌の裏側を優しく舐めてみた。


するとテプンの舌が一層深く入り混んできて、思わずゴクリと唾を飲み込んだ。


角度が変わる度に唇は深く合わさって、僕の中心はどんどん蓄熱していく。


ヌルヌルのキスは止まらなくて、いつしか僕はテプンの首に手を回し、自分からテプンの中に進入していた。



「ん、、、チャンミナ、、あの、、、ん、、」



唇を離そうとするテプンを、僕は許さない。
離したくなくて、回した手にぐっと力を込めた。


するとテプンに舌を吸われて、気持ち良すぎてもうダメかと思った。


止まらない衝動とヌルヌル。


僕が快感の階段を夢中で駆け上がっていると、テプンは突然驚きの一言を放った。



「ん、、まだ、、スタッフが、残ってるから、、」




は?




僕の意識は一気に浮上し、直ぐさまテプンを離してガバッと起き上がった。

すると僕と同い年くらいの男が店の入り口からこっちを見ていて、僕はあまりのショックに意識が途切れそうになった。


「あの〜、、ユノヒョン。俺帰ります。」


僕と目が合うと、男は小さくペコッと頭を下げた。


「カ、カイお疲れ!また明日な!」

「ユノヒョン、昨日は朝帰りで今日は連れ込みですか?くれぐれも鍵は閉めて帰ってくださいよ?」

「バッ、バカ違うって!人聞きの悪い事言うなよ!」


テプンと見知らぬ店員の会話を聞きながら呆然と固まる僕の肩に、ボタボタと泡が垂れた。


「あっ!チ、チャンミナ早く横になってっ!」


テプンに慌てて寝かされたけど、僕は聞き逃さなかった。




朝帰り。




だから僕のLINEにも気付かなかったんだろうか?


「ごめん、服汚れちゃったね、、、」


なんて罰が悪そうに言うテプンの瞳を、僕はじっと見つめていた。















〜拍手コメ返〜
ち◯み様
お騒がせな乙女編でした!汗
テプン、無事帰還です!わん♡


キス泥棒テプン。
ではまた明日。わんわん♡

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【2015/10/07 17:00】 | フラワー | Comment(22) |
フラワー32 〜ズッコケ不可思議な感情編1〜
フラワー32 〜ズッコケ不可思議な感情編1〜









side チャンミン






「今日店長は午後出勤でして、もう少ししたら来ると思うんですが、、、」

「あ、はい。わかりました。すみません。すみません。し、失礼します!」



大学の昼休み、僕はテプンの店に行った。










テプンの店から放たれるお洒落なオーラとそれに似合いなイケてる店員。
そしてお客さんらしき綺麗なお姉さん達に、僕の足は固まって動かなくなった。

どうしようかと店の前に立ち尽くしていると、そんな僕を訝しげに思ったのか店員の一人が外に出てきた。


「何か御用でしょうか?」


店員の迷惑そうな表情に、僕は慌てて姿勢を正した。


「あのっ、、チッ、チョン ユンホさんはいらっしゃいますか?」


僕の声はみっともなく上擦り、恥ずかしくて死んじゃいそうだった。

こんな別世界の中でそのトップに立つテプン。

自分とのあまりの違いに、ため息どころかへらっと笑ってしまった。


そんな人が僕を好きになるわけがない。
こんな所まで来るなんてバカ丸出しだ。


「チャンミナが好きみたいなんだ。」



ほら、「みたい。」なんだ。
好きなわけじゃない。
きっとからかわれたんだ。

だからTシャツを汚したこともムカつかれて、LINEも無視されてる。

こういうの、僕は本当に嫌いなんだ。
早く弁償して、何もなかったことにしよう。

キスなんて、きっと挨拶みたいなものなんだ。
僕には理解できないイケてる界のルールに違いない。

僕のネガティヴ妄想は、0コンマ何秒でいくらでも出てきた。

僕は自分の頭の中で勝手に結論を出し、リュックの紐を握って足早にその場を立ち去ろうとした。





「チャンミナ!!」





すると後ろから大きな声で名前を呼ばれた。

こんな大通りで呼ばれるなんて恥ずかしいことこの上ない。

僕がビックリして振り向くと、すんごい勢いで走ってきたテプンに飛びつかれ、思わず「うわっっ!!」と声を出した。


「チャンミナ、俺に会いに来たの?
そうだよね?ねっ、そうでしょ?!」


テプンは抱きついたままぐりぐりと僕の肩におデコを押し付けてきた。

道行く人々の好奇の目に晒されて、僕は慌ててテプンの肩を掴んで押し退けようとした。
しかしすんごい馬鹿力で抱き締められて振りほどけない。


思い起こせば、犬のテプンも僕が学校から帰ってくると千切れそうなほどに尻尾を振って、泥んこの足で飛びついてきた。


「服が汚れるだろっ!」


なんて言いながら、僕はテプンをぎゅうぎゅうに抱きしめて毎日服を泥んこにした。



こんなの、嬉しくない訳がない。



だから、僕はほんの少ししかない勇気を振り絞って


「はい、、。」


と答えた。

するとテプンは大きく目を見開いて、直ぐにまたきゅっと細めた。


「チャンミナ来て!俺仕事だけどお茶くらい飲んでいってよ。」


テプンは躊躇いもなく僕の手を取り、キュッと握った。


「いや、あの、ちょっと!」

「あ、シャンプーする?マッサージ俺得意なんだ!なんならカットしてイメージチェンジ、、、」


そして満面の笑顔でその手を引っ張っり、店へと歩いて行こうとする。


「ストーーップ!!」


僕は仕方なく大きな声を出し、テプンはビックリして振り返った。


「僕はまだ大学の講義が残ってるんです。」


僕は興醒めな事を言って


「ああ〜、そっか、、。」


テプンは分かりやすく元気を失くした。

それでも握った手を離さないテプンに、僕は車道に目を泳がせながら小さな声で聞いた。


「仕事何時までですか?」

「え?今日は10時くらいかな。」

「じゃあ、、、その頃また来てもいいですか?」

「え?」


テプンは一瞬固まってから「うん!うん!もちろん!!」と目をキラキラ輝かせた。

そして握った僕の手をブンブンと振って、あろうことか頬っぺにちゅっ♡とキスをしてきた。


「ちょっ!ちょっと!」


僕の顔面に血がぎゅーと集まるのが分かった。

それからテプンは、多分ゆでだこみたいな僕を残して、「じゃあ、また後で!」と両手を振りながら店の中へと走っていった。

僕は多分数秒間固まって、その後どうにか眼球だけを動かし、周りの様子を伺ってみることにした。


ピーピーピー、、、
危険です!危険です!
店の窓に張り付いて見ている人を5人発見!
道行く人々にも凝視されている模様!


僕の脳内スカウターは激しく警報音を鳴らし、僕がその場をダッシュで逃げた事はもはや言うまでもないだろう。

















「ユノヒョンいた?」


大学に戻ると、キュヒョンが直ぐさま聞いてきた。


「うん。」

「で、Tシャツ何だって?」

「あ!言うの忘れてた!」


するとキュヒョンは「はぁ?」と笑った。


「なんだ、逢いにいっただけかよ。」


いや、後で会う約束したし。
その時ちゃんと謝るし。
うん。
ただ会いにいったわけじゃないぞ。
そうだ。
そう。
そうなんだ。


大学まで走ったせいだと思うけど、心臓がバクバク鳴って痛いし、キスされたほっぺもなんだかムズムズした。

とにかく午後の講義は、そのムズムズな左頬を隠すように頬杖をついて受講した。
教授に嫌われないことを祈る。



Y『ごめん!携帯の充電切れてて気づかなかった!LINEくれてたんだね。ゴメン!』


ほっぺにチューから1時間後、テプンからのLINEが入ってきた。
僕は内容を確認し、机の下でこっそりと返事をポチポチ打った。


C『いえ、僕の方こそ本当にすみません。
弁償させてください。m(_ _)m』


やっと謝罪できたと安堵すると、また直ぐにテプンから返事が送られてきた。


Y『気にしないで。全然大丈夫。』


いやいや、僕はとっても気になります。
あんなお高いTシャツですし。

僕が返事をしようとすると、さらに連続でメッセージが入ってきた。


Y『それより、来たくれてありがとう!メチャクチャテンシャン上がった!』


なんだこの人は。
こんな短文に誤字が二箇所もあるじゃないか。
「テンシャン」は不覚にも笑ってしまったし。
それに照れとかそういう感情は無いんだろうか?
こんな風に言われても、僕は恥ずかしくてどう返していいかわからない。
さっきの路チュー事件もそうだが、僕はどうもこの人にペースを乱されてしまう。
だから散々悩んだ挙句、返した言葉はこれだった。


C『僕は気になるんで、本当に弁償させてください。』


はい、普通にスルー。

僕は本当にダメな男だ。
自分で自分が嫌になる。

きっと一生結婚なんてできないだろうと一人小さくため息をついた。
すると即座に予想外な返事が送られてきた。


Y『じゃあ、代わりにお願いしたいことがあるんだけどいい?』


テプンからの突然のお願いに、僕は断る余地もなく『はい。』と返事をした。



















また明日。わんわん♡

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【2015/10/06 17:00】 | フラワー | Comment(20) |
フラワー31 〜ズッコケ乙女の襲来編4〜
フラワー31 〜ズッコケ乙女の襲来編4〜


※テミンが出張ります。
苦手な方は閲覧をお控えください。
閲覧後のクレームは一切受け付けません。












sideユンホ





目を覚ますと、そこはまるで水族館だった。



一面真っ青な壁に熱帯魚のイラスト。

間接照明の薄暗い明かりが、まるで海底に届く淡い光だ。

なぜか頭がガンガンと激しく痛み、胃もムカムカしている。

痛みを堪え、眉間に手を当てながら起き上がろうとすると、横に「うーん、、、」と声を出して伸びをする白い物体があった。


え?


ズキズキと痛む頭を抑えながら、それをジッと見つめると「おはよ。」と口を開いて俺にキスした。


は?


その瞬間、徐々に覚醒を始めた脳が明らかな拒否反応を示し、俺は一瞬にして壁際まで後ずさった。


「なんだよ、人をバケモノみたいに。」


真っ白い物体は全裸の男で、しかもあのイカレ野郎だと気づいた時は、そのまま意識がフェードアウトしそうになった。












「すいません。もう一度ゆっくりお願いします、、、」


俺はラブホの丸いベッドの上で正座して、テミンに事のあらましを聞く準備をした。


「だからぁ、お兄さんが寝ちゃって俺がラブホに連れ込んだ。それだけだって。」


テミンは黒のビキニパンツ一丁で胡座をかき、ため息を吐きながら三度目の同じセリフを口にした。


あ、ちなみに流石に目のやり場に困って、僕がパンツを履くよう要請しました。


「あの、、、なんでテミンは裸なの?」

「え?俺は服着たままじゃ寝れないから。」


ほうほうなるほど。
確かにそういう人もいる。


「俺は何で寝ちゃったの?しかも頭もなんか痛いし。」

「さぁ、疲れてたんじゃないの?カリスマは仕事忙しそうだし。頭痛は風邪かもしんないよ?なんか流行ってるみたいだから。熱とかない?」


はぁ。そうですか。
風邪ねぇ、、。
仕事が忙しいのは本当だから、俺もあながち否定はできない。


「なんで俺たちラブホにいるの?」

「だって俺あんたの家知らねーし。店からラブホが近かったから仕方なく。」


それは確かにもっともな話だ。
俺はうんうんと頷いた。
そして最終的には一番大切な事を聞いた。


「俺たち、、、SEXした?」

「、、、自分の身体に聞きゃわかんだろ?」


俺は尻にきゅっと力を入れて自分の身体に聞いてみた。


確かに、、、尻に異物感なし。
シャツのボタンは全開だがパンツはしっかり履いたままだった。


俺は少しホッとして


「とにかく外に出ようか?」


と作り笑いを浮かべた。












sideテミン




「愛してるよ。」


なんて言葉を免罪符にして、白くて逞しいお兄さんの首筋に顔を埋めた。

甘くて優しい香りだ。

少し汗ばんで大量放出されるオスのフェロモンが下半身を直撃してヤバイ。

俺の濡れた髪が冷たいのか「う、、」と少し眉根を寄せた顔がセクシー炸裂で、そのポッテリとした赤い唇を無性に貪りたくなる。

でもここで目を覚まされたら終わり。

俺は深呼吸で理性を保ちながら、シャツのボタンを一つ一つ外していった。


「好き、、、」


勝手に口から漏れるセリフに自分でビビる。

この男の価値を嫌ってほど肌が敏感に感じ取っていた。

露わになった白い胸はガッチリとして逞しい中にもふわりと柔らかな丸みがあって、なんとも言えずにエロい。

俺は堪らずにそっとその胸元に唇を押しつけた。

心臓が痛いほどに脈打って、その一つ一つが「スキ、スキ、スキ、、、」と繰り返す。

相手を気持ち良くさせるとか、骨抜きにしてやるとか、そんな強がりはとっくに消えさっていた。

この人に触れる指が、舌が、熱くて夢中で身体中にキスを落とす。

するとそれがくすぐったいのか、お兄さんはムニャムニャ言いながら、突然太い腕でぎゅっと俺を締め付けた。


げっ!


俺よりもはるかに大きな身体に太い腕。
息が出来なくて慌てて腕をタップした。

すると「んー?」なんて寝ぼけて今度は俺の髪に顔を埋め、犬みたいにクンクン嗅ぎ始めた。

俺はまるで子供みたいに抱きしめられてクンクンされて、その恥ずかしさときたら半端じゃない。


「クソッ、、離せっ、、!」


ジタバタもがく俺を他所に頭にぐりぐりと頰をよせてくる。




「好きだよ、、」




突然頭上から響いた甘い声に心臓が止まるかと思った。


抱きしめて好きとかもう駄目でしょ?
てか反則じゃない?





「チャンミン、、」





甘い胸の高鳴りが一瞬にして凍りついて音を止めた。


やっぱりな。
いや、知ってるけど。
俺じゃないって。


なんだか心臓から一気に冷えて、ダランと身体から力が抜けてしまった。


やっぱりいるんだ?彼氏。
あー駄目だ。
ダイヤモンドダストくらった。


正直そんなのいても関係ねぇと思ってたけど、やっぱり嫉妬した。


そんな風に好きとか言うんだ。


この人にそんなこと言わせちゃう奴に
俺は勝てるのか?



ちぇっ。

と無意識に出る舌打ち。




あー、俺本当ダサすぎる。




結局無性に愛が欲しくなっちゃって
そのチャンミンのふりをして



「、、、寒い、、。」



そんな理由をつけて
ただ抱きしめられたまま、夜を明かした。



ダサいけど、
暖かくて切ない夜だった。















波乱のズッコケ乙女の襲来編でした。
今日でおしまいです。
明日からズッコケ不可思議な感情編です。
全4話です。
よろしくお願いします。

ではまた明日。ケロッ。

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【2015/10/05 17:00】 | フラワー | Comment(16) |
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