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東方神起サランへ♡2人の妄想小説です。時々、R18有り。
フラワー26 〜ズッコケ恋のトラウマ編11〜
フラワー26 〜ズッコケ恋のトラウマ編11〜








sideキュヒョン








S『キュヒョナ逢いたい。デートしよう?』


それはシウォニヒョンからの
突然のLINEだった。













昨夜午後10時半。

チャンミナとユノヒョンが先に帰り、ミノとヒチョルヒョンも帰っていった。

俺とシウォニヒョンはポツンと座敷に残されて、なんとなく会話もないまま会計を済ますのを待っていた。

伝票を持って現れた店員に、シウォニヒョンは外人の顔が書いてある黒いカードを出して『ご馳走様でした。』と笑顔を見せた。

そして店員が消えるとまたそこは重苦しい無音の部屋に戻った。


やっぱり、そういうことなんだろう。


俺は妙に勘がいいところがあって、それが今回は少し、いや結構しんどかった。


「キュヒョナ、行こうか。」


会計を済ませたシウォニヒョンはそれだけ言って先に席を立った。


今日は、どうやら手も繋がないらしい。


焼肉は美味かったけど、なんだか嫌いになりそうな気がした。

その後はやっぱり口もきかずに外に出て、シウォニヒョンは大通りでタクシーを拾った。

静かすぎる店内から賑やかな雑踏に出て、気持ち的にはなんだか救われた。


「キュヒョナ、送るよ。」


やっぱりもう帰るのか。


街が生きる音の中でも、俺の耳にシウォニヒョンの声がよく通った。

捕まえたタクシーのドアを開けて俺を待つシウォニヒョン。
俺はやっぱりその顔も見れないまま言った。


「電車で帰りますから。」


すると突然シウォニヒョンに手首を掴まれて、俺はタクシーの中に押し込まれた。

俺がビックリしているとシウォニヒョンは運転手に万券を渡し、「お願いします。」と言ってドアを閉めた。

結局そのままタクシーは走り出し
後から俺のLINEに


S『ごめん。』


とだけ入ってきた。

俺はなんだか酷く惨めな気がして
タクシーの中でこっそりと鼻をすすった。












「ごめん、急に呼び出したりして。講義まだ残ってたでしょう?」


シウォニヒョンは大学の直ぐそばまで来ていた。


「いえ、今日は午後休講で丁度帰るとこだったんで。」


シウォニヒョンが乗ってきたのは、アウディの超高級スポーツカー「R8 Spyder」

真っ白な車体に身体を預けて立っているシウォニヒョンは嫌味なほどのいい男で、青山という街に似合いだった。

こんな高級車を当たり前に乗りこなすシウォニヒョンをなんだか酷く遠く感じて、俺はただ黙って車に乗り込んだ。


「さて、どうしようか。キュヒョナご飯は食べた?うちのホテルに自慢のランチがあるんだけど良かったら、、、」

「昼飯はもう食いました。」

「ああ、そうなんだ。じゃあどこか行きたい所はある?」


スポーツカー独特の固めのサスペンション。
会話をしながら流れるような動きでシフトを操るシウォニヒョンに、俺は悔しいけれどドキドキしていた。


「静かな所に行きたい。話しませんか?いろいろ。」


俺の直球な意見にシウォニヒョンは何も答えず、ただまっすぐ前を向いて黙々と運転を続けた。


「車じゃなくて。ちゃんと目を見て話せるところがいいです。」


すると突然シウォニヒョンは、強くアクセルを踏み込んだ。
回転数の上がったエンジンからは爆音が轟き、俺は何故かゾクゾクしてしまった。















「んっ、、はぁ、、んんっ、、ちょっと待って!」


結局俺はどこぞの見知らぬホテルに連れ込まれた。
部屋に入るなり唇を奪われ、会話どころかそのままベッドに押し倒された。


「、、、誘われたと思ったんだけど、気のせいだった?」


真上から俺を見下ろすシウォニヒョンの怒っているような強い視線に、俺の心臓がバクバクと音を立てた。

濡れた唇を10㎝手前で止めるシウォニヒョンの色気に、俺の呼吸はどんどん荒さを増してゆく。


「無理矢理するのは趣味じゃない。嫌なら言って?」


シウォニヒョンはズルイ。
こんなの、拒める訳ないじゃないか。



俺は何も言えなくなって、ただ荒い呼吸のままシウォニヒョンを見つめていた。

暫くそのまま二人で見つめ合い、時計のカチカチと鳴る音を聞いていた。

するとシウォニヒョンは「ハァ」とため息をつき、そのまま俺に身体を預けてぎゅっと強く抱きついてきた。


「ごめん。キュヒョナ。」


俺はシウォニヒョンの背中に腕を回して抱きしめ返した。


「好きなの?ユノヒョンのこと。」


もう抱えきれないくらい大きく育った胸のモヤモヤを、俺は思い切って口に出した。





「、、、ずっと好きなんだ。あの人が。」





シウォニヒョンは、きっと俺の何百倍もの大きなモヤモヤを、ついに言葉にして吐き出したのだった。
















ではまた明日。ケロッ。

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【2015/09/30 17:00】 | フラワー | Comment(12) |
フラワー25 〜ズッコケ恋のトラウマ編10〜
フラワー25 〜ズッコケ恋のトラウマ編10〜








sideチャンミン







僕は人生初の朝帰りをした。





あの後、結局なんだかんだでのんびりコーヒーを飲んで、出された賞味期限切れの大量のおにぎりを捨てた。

それからあまりにびっしょりと汗をかいていたからシャワーとTシャツを借りて、結局テプンの出勤時間ギリギリまでいた。


そして帰る時にはまたキスをした。


「お邪魔しました。」


僕はあの広い大理石の玄関で90度に腰を曲げてお辞儀をした。


「チャンミナ。」


呼ばれて顔を上げると、45度に傾いたテプンの顔が近づいてきて


また唇が触れた。


離れる時少しだけ下唇を噛まれて、噛んだ挙句真っ赤に頬を染めるテプンになんて言っていいかわからずに



「Tシャツ、洗って返します。」



それだけ言って部屋を出た。

それから長い長いエレベーターに乗って現実の世界へと戻った僕は、道の真ん中で頭を抱えて疼くまった。





僕に一体何が起こったというのだ?





暫く疼くまっていたら見知らぬサラリーマンに「大丈夫ですか?」と心配されて


「大丈夫ではないです。」


と答えてヨロヨロと歩き出した。













「チャンミナ、もしかして朝帰り?」


キュヒョンは会って開口一番に僕にぶっこんできた。


「は、はあっ?そ、そんなわけ、、、」

「だって、それすげーハイブランドのTシャツ。」


僕は教壇近くのいつもの席に座り、キュヒョンは僕のTシャツのタグをマジマジと見ながら隣に座った。

キュヒョンは無駄にお洒落知識をもっているから厄介だ。

僕は下手な嘘は賢明でないと判断し、問題ない部分だけ掻い摘んで話すことにした。


「実は酔っ払ってユノさん家で寝ちゃったんだ。それにユノさんすっごい重くて運ぶのに汗だくになったからTシャツ借りて。それだけ。」


するとキュヒョンは「ふーん。」なんてニヤニヤしながら頬杖をついた。

講義が始まる時間が近づいて、席が大分埋まりだしたのをいいことに、僕は「あっ」と言って話題を変えた。


「そういえばミノ遅くない?ていうか昨日あの後どうだったの?」


すると今度はキュヒョンが言い難そうにモゴモゴと言葉を濁した。


「え?ああ、まぁ普通に帰ったけど。」

「え〜?でもなんか空気悪かったでしょ?
ヒチョルさんとシウォンさん。」

「それがさぁ、、、」



キュヒョンの報告はこうだった。


「シウォナ、今日は朝まで俺と遊ぼうぜ?」


やはり怒りが治まりきらないヒチョルさんは、シウォンさんに教育的指導をしようと挑戦的な言葉を発し、そこへまさかの我らがケロロ軍曹が割って入ったらしい。


「ちょっと、レラ!あ、朝までって一体どういう事だよ?さっきだってシウォニヒョンにおんぶされるユノヒョンにあんなにヤキモチ焼いて!
ぼ、僕は恋人は束縛するタイプだから!
他の男と朝までとか、絶対ダメだから!」


酷い勘違いで息を切らすほどにヒチョルさんに食って掛かるミノ。

キュヒョンとシウォンさんは唖然として言葉もなかったが、ヒチョルさんはうっとりとして頬を赤らめ


「うん、ごめんね?もう帰ろう?♡」


と上目遣いでミノを治め、手を繋いで仲良く帰っていったのだとか。

あのヒチョルさんを骨抜きにするカエル。
今僕たちのなかでミノ最強説が浮上してきつつあった。

とにかくミノの話はこんな感じらしく、次はケラケラと笑っているキュヒョンに矛先を向けた。


「で、キュヒョナとシウォンさんはあの後どうしたの?」

「え?、、、別に普通に帰っただけ。」


突然の誘導尋問に誤魔化しきれず急に真顔になったキュヒョン。
明らかに普通に帰ってはいない様子だった。


「キュヒョナ、あのさ、、、」


僕は昨日キュヒョナの元気がなかったことが気になって、更に詳しく聞こうとした。


「お〜〜い!チャンミナ!キュヒョナ〜〜!!」


するとミノが教室の入り口からブンブンと手を振り小走りにこちらへと向かってきた。


「やった〜〜!
ギリギリセーーフ!」


なんて言いながら机に着くなりリュックを下ろすケロロ軍曹。
するとその背中にはデカデカと「アナ雪のエルサ」が微笑んでいた。


「え、、、ミノ?」

「これ、、、エルサか?」

「あれっ⁈もうバレた?」


いや、こんなデカデカと書かれていたら誰でも分かると思うがあえてそこには言及しない。


「えへへ、、実はレラが「アナ雪」が大好きらしくてさ!今日一緒にDVD観る約束してるんだ!」

「へー、、、それでかぁ、、、」

「仲いいな、、、」


僕らがあまりの衝撃に突っ込めずにいるとさらにミノは熱く語り出した。


「えへへ。レラはアナが大好きだから、俺がやっぱりエルサ?」


いや、そこは普通クリストフでしょ?


あまりに幸せそうなミノにそんな辛辣な突っ込みができる筈もなく、僕は心にそれをしまった。

ちなみにかなりのヒット作となった「アナ雪」を、情報収集という名目で過去に三人で観に行ったということはもはや言うまでもない。


「レラ、喜んでくれるかな?もちろんレラにはアナのTシャツ買ってきたんだ!だからちょっと来るのが遅くなっちゃって、、、」


いや、もうなんか逆に男らしい。


僕は突き抜けているミノになんだか酷く感心し、ヒチョルさんはこのミノの真っ直ぐすぎるところに惹かれたのかもしれないと納得さえした。


「で?ミノは昨日あの後どうした?」


キュヒョンはズバリと確信に触れ、僕はゴクリと唾を飲み込んだ。

するとミノは実に清涼飲料水くらいの爽やかさでこう答えた。


「え?もちろんレラを家まで送ったよ?」


うんうん。それは知ってる。
次だよ、つーぎ!


ワクワクと目を輝かす僕たちを見てミノは顔を赤くした。


「なっ、なんだよ⁈ それだけだぞ?
レラはコーヒー飲んでけとか言ったけど、そんな時間にお邪魔するとかダメだろ?
でもレラが寂しいって言うからじゃあまた明日会おうってなって、、、くふ♡」


いやらしい。
このケロちゃんは今非常にいやらしい顔をしてしまっていた。


「あー、これミノが一番に上がりかもな。」


キュヒョンはニヤニヤしながらそんな風にからかって、ミノは「や、やめろって!」と興奮して暴れ、キュヒョンの飲んでたオレンジジュースを見事に僕にこぼしてくれた。


「うわっ!ちょっと、ミノ!!」

「げっ!それ二万だぞ?」

「わー!チャンミナごめん!!とりあえずこれに着替えとく?」


と差し出された「アナ雪アナT」。


「着るかっっ!」


と僕が叫んだ瞬間教授がきて、僕は見事にテプンのTシャツに黄色いシミを残した。


僕はどうにも抗えない何かを感じて
開いたノートに向かって大きくため息を吐いた。












その後の昼休み、僕たちはいつもの様にメルシーで昼ごはんを食べていた。


結局洗っても落ちなかったTシャツのシミに凹む僕と必死に謝るミノ。

キュヒョンは「何とかなる」とぶっきら棒に慰めてくれた。

なんだかんだと三人でじゃれ合っていると、キュヒョンに突然LINEが入り、それを確認するなり席を立った。


「俺行くわ。」

「え?午後の授業は?」

「あー、サボる。」


突然のことに驚く僕らにキュヒョンは「またな。」と自分が食べた分を消費税までキッチリと置いて帰っていった。


「あれさ、絶対シウォニヒョンでしょ?
いいな〜。俺も早くレラに逢いたい♡」


なんてミノは珍しくカンを働かせ、みっともなく鼻の下を伸ばした。


「あ、そう言えばチャンミナは昨日あの後どうした?」


なんて聞かれて


シミの付いたTシャツを眺めながら
一つ大きくため息を吐いた。













無事に50000拍手到達しました。
ありがとうございました。m(_ _)m

ではまた明日。ケロッ。

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【2015/09/29 17:00】 | フラワー | Comment(10) |
フラワー24 〜ズッコケ恋のトラウマ編9〜
フラワー24 〜ズッコケ恋のトラウマ編9〜











sideユンホ






もう、殴られてもいいと思った。




泣きながらぎゅっと俺を抱きしめるあの子。

濡れた睫毛が小刻みに震えていて
怖い夢から救い出してあげたくなった。


だから内緒でそっとキスした。


「大丈夫。」


おデコにも、頰にも、唇にも。


「大丈夫だよ。」


何度もそう繰り返しながら。


あまりに必死にしがみ付くから
俺は目一杯優しくキスした。


見てるだけで苦しくて、切なくて。
ただ愛しいと思う感情が溢れ出した。


どうしよう?


嫌われちゃうかな?


目覚めたあの子の目は
やっぱり赤く腫れていて


意志を持って動くその唇に
触れたくて我慢出来ずにまたキスをした。


どうしよう?


あの子にいっぱいキスしちゃった。


嫌われちゃったかな?


嫌われてはいないよね?


だって俺のこと
優しく撫でてくれたから。





どうしよう?





あの子に夢中になってしまった。


















「ユノヒョン、大丈夫だった?」


俺は昼の休憩時間にシウォンと職場近くの人気バーガーショップに来ていた。


「え?」


この店は最近テレビの取材が入り、客が増えてしまった分前よりも居心地が悪くなった気がする。

正直今は食欲なんて全然ないけど、俺はとりあえず注文したアボカドバーガーを無理矢理口に押し込んでみた。


「昨日の夜、ちゃんと帰れたのかなって。」


無理やり詰め込んだせいで軽くむせて、俺は胸元をトントンと叩いた。


「チャンミナが送って帰ったの知ってます?」

「ああ、うん。」


するといつもの様にシウォンがすっとコーラを差し出してくれた。

全く気の利く弟だと思う。


「で、何かいいことありました?」

「うん?何で?」


俺はまるで誤魔化す様にズズッと音を立ててコーラを啜った。

目線を上げると、そこには眉を上げ気味に話すいつものシウォンの笑顔があって、俺のことなんかお見通しって感じがなんだか照れくさい。


「なんだか今日は特にかっこいいから。」


全く、本当によくできた弟だ。
感も鋭いときてる。

俺はなんだか落ち着かなくて、今度は皮付きポテトをパクリと口に入れた。


「ははは。いつもでしょ?」


なんて誤魔化す俺をシウォンはじっと見つめてきた。

全く、穴が開きそうだ。
だから穴が開く前に早々と白状した。


「キスした。」


「え〜⁈」なんてリアクション期待してたのにシウォンは驚く様子もなく、俺をただ黙って見つめていた。


「しかもいっぱい。」


だから自分から自慢しちゃった。

いっぱいって、、、なんか本当照れちゃうけど。


「そんな顔しないで。」


するとシウォンは相変わらず穴が開きそうなくらい俺を見つめながら、ボソッとそんな事を言った。


「え?」

「だって、抜け駆け。」


なんて言いながら肩をすぼめて、いつもの優しい笑顔を見せた。


「ばっ、抜け駆けはシウォナとヒチョルヒョンだろ〜?」


俺は恥ずかしくて残りのポテトを全部口にぎゅうぎゅう詰め込んだ。


「俺、やっぱ本気みたい。」


下を向いたままポテトでいっぱいの口をモゴモゴと動かすと、シウォンは突然椅子を鳴らして立ち上がった。


「そろそろ帰ります。」

「え?まだ来たばっかりだろ?」


俺が慌ててポテトを飲み込もうとモグモグしてると


「ゆっくり食べて。消化に悪いですよ。」


なんて言いながら、シウォンは伝票を二本の指ですっと摘まんだ。


「おい、さすがにここは俺が払うよ!俺カッコ悪すぎるだろ?」


俺がサッと伝票を取り上げると、シウォンは困った様な顔をして


「いや、お詫びだから。」


なんて言った。


「え?何のお詫び?」


するとシウォンはニッコリと作り物みたいに笑って


「抜け駆けの。
これからデートなんです。キュヒョナと。」


なんて言いやがった。


「え?マジ⁈
お前ら本当に付き合ってんの?」


驚きに目を丸くする俺を見て、シウォンはフッと笑いながら俺の髪をそっと撫でた。


「またね。ユノヒョン。」


シウォンは店を後にして、俺はやっぱり奢って貰えば良かったと後悔した。

ポツンと一人残されて、俺は仕方なくボーッと窓の外を眺めて時間を潰すことにした。


「シウォナとキュヒョナか、、。」


嬉しい反面、ヒョンとしては寂しい気もして、一人ポツンと呟いた。

すると高校生くらいのカップルが目について、何とは無しに目で追ってみた。

まだ初々しい感じが可愛いいな〜なんて見ていたら、ある拍子に男の子が女の子の髪を撫でた。

それを見た瞬間、俺の頭にある映像がフラッシュバックした。


それはキスする瞬間のチャンミナの顔。
眠るようにゆっくりと落りる瞼。


思い出したら急に胸がドキドキして、
顔が熱くなって、
あの時撫でられた後頭部はズキズキと疼きだした。


俺は多分真っ赤であろう顔を窓からそむけ、隠すように両手で覆った。





あの子に
また逢いたくなった。

















〜拍手コメ返〜

ち◯み様♡
待っててくれてありがとう!ケロッ♡



いつも沢山の拍手、ポチ、コメント本当にありがとうございます。
皆様への感謝の気持ちをお話しでお返しできるよう、地道に頑張っていきたいと思います。

50000拍手キリ番目前です。
50000拍手を踏まれた方、リクエストなどございましたらご一報ください。

ではまた明日。ケロッ。

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【2015/09/28 17:00】 | フラワー | Comment(12) |
フラワー23 〜ズッコケ恋のトラウマ編8〜
フラワー23 〜ズッコケ恋のトラウマ編8〜



sideチャンミン




耳にかかる熱い空気と
胸に伝わる熱い鼓動。


ありえない現実に
僕の身体は指先まで瞬時に硬く変化した。










「ヒッ!」


と喉の奥の空気が漏れた。


ありえない。
ベッドの上で男に抱きしめられる僕。


喧嘩なんてしたこともない僕には抵抗する術もなく、ただ顔を青くすることしかできなくて


「ちょっ、止めて下さいよっ!」


やっと出た声と共に腕を解こうともがいた。



「、、、ヒック、、、ヒックッ、、、」




するとテプンの身体から伝わる微かな振動に




え?




と思わずぴたりと動きを止めた。


「ユ、ユノさん?」


声を掛けても続く弱い嗚咽。


僕は、それこそ本当に一歩も動けなくなってしまった。
















テプンは暫く泣き続けた。




僕はいつの間にか抵抗を止め、テプンのしたい様にさせてやった。


テプンの泣き声は酷く悲しくて
僕としたことが、胸を打たれた。


次第に穏やかになるテプンの呼吸にボーッと意識を飛ばし


懐かしい思い出に浸っていた。


















「テプンおいで。」


星が降る程に沢山あった。


僕がどんなに足音を忍ばせて玄関の扉を開けても、テプンは必ず僕より先に僕を見つけた。


寂しい夜は、
僕の布団にテプンを招待するのが僕らのルール。


次の朝は叱られるけど
それでも僕は止められなかった。


幾夜温かいテプンを抱いて眠ったのか?
それすらもう思い出せない。





僕には二つ年下の妹が二人いて
きっと僕は早く大人になる運命だったと思う。

お母さんは一人で僕らは三人。


お母さんの手は二本しかなく、
お母さんの隣の寝床も二箇所しかなかった。


「お兄ちゃんだから。」


まるで拷問のようなその言葉は
僕をしばしば一人ぼっちにした。


テプンは、そんな僕の唯一の親友で
唯一の理解者だった。





僕は元来大人しく内向的で
外で遊ぶより本やブロックが好きだった。


それはいわゆる僕の個性で
でも大人の硬い頭ははそれを良しとはしてくれなくて


「子供は外で元気に遊ぶべき。」


そう言ってテプンを家族に迎え入れた。


僕は嬉しくて、
すぐにテプンと仲良くなった。


毎日早起きして散歩に行き
ごはんもあげた。


テプンのいる外の世界は楽しくて
僕は前より外にいる子供になった。


まぁ、だからと言って友達が増えた訳でもなく、ただテプンと遊んでいただけだったけれど、そこは子供なりに気を遣って黙っていた。


テプンがいれば寂しくなんかなかった。


毎日が満たされて幸せだった。




テプンは僕が大好きだったから。

















でも僕は学校のくだらない行事でテプンを亡くし、また一人ぼっちになった。


悲しくて
悲しくて


毎日が悲しすぎて犬小屋も壊した。


もうテプンはいない。


その事実は僕をより一層暗くし、今度は本物の殻に僕を閉じ込めた。


それから寂しい夜が毎晩のように僕を訪れ、僕はあまり眠らない人になった。


だから勝手に意識を手放すまで、ずっと本を読んだり勉強したりして過ごした。


今でもあまり良くは眠れない。


やっぱりお前がいないとダメだから。





テプン。
お前の見る夜空は
まだ星が沢山だろうか?











僕は久しぶりにテプンの夢を見て
酷く泣いたようだった。















「チャンミナ、、、チャンミナ?」


目を覚ますと
そこにいたのはもう一人のテプンだった。


「チャンミナ?どうした?お腹痛いの?」


そのテプンは口をきき、僕は一瞬混乱した。


「テプン。」


と僕が言うと。


「わん。」とふざけた後に
「あはは。」と少し笑った。














「大丈夫?本当にどこか痛くない?」


僕とテプンはキッチンのカウンターでコーヒーを飲んでいた。


「すみません、ちょっと寝ぼけただけです。」


昨夜僕はあのまま眠ってしまい、しかも久しぶりにテプンの夢を見て酷く泣いたみたいだった。

心配そうに見つめるテプンの視線が痛くて僕はコーヒーから顔を上げられない。

「貴方が泣いていたから。」喉から出かかった言葉を、僕はコーヒーと共に飲み込んだ。


「テプンてさ、前も呼んだよね?遊園地で。」


呼んだ。
いちいち似てる方が悪い。


「そうでしたっけ?」


熱いコーヒーにふっと息をかけながら僕が惚けると


「チャンミナの大切な人?」


とテプンは負けずに顔を覗き込んできた。


「いえ、ただの犬です。」


僕は照れ隠しにそう答えると


「なんだよ、やっぱり犬かよ!」


とテプンは優しく笑った。


「人の名前かと思った?そんなわけないでしょ、『台風』なんて。」


僕も、なんだか釣られて笑っちゃった挙句


「でも、大事なんでしょ?」


なんて痛いとこを突かれて


「そうですね。」


とまたコーヒーに視線を落とした。


「俺、チャンミナのテプンになりたい。」


突然そんなことを言いだしたテプン。


「え?」


僕が顔を上げると
凄く近くにテプンの顔があって


吸い込まれそうなくらい綺麗なテプンの瞳から目が離せなくなった。


「ダメ?
もう本当、チャンミナが好きみたいなんだ。」


僕のコーヒーを手で押さえて
柔らかな唇を、そっと僕に押しつけてきた。


その優しいキスがなぜか拒めなくて
僕も優しくテプンの髪を撫でた。


茶色くてふわふわで柔らかくて




この人はやっぱりテプンだと思った。






そして僕たちは、
触れるだけの長い長いキスをした。














ではまた明日。ケロッ。

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【2015/09/27 17:00】 | フラワー | Comment(23) |
フラワー22 〜ズッコケ恋のトラウマ編7〜
フラワー22 〜ズッコケ恋のトラウマ編7〜









sideチャンミン








「眠い。シウォナ、帰るからおんぶして。」




さっきまでご機嫌にビールを飲んでいたテプンが突然潰れた。


ありえない。
たかが生一杯で。


「困りましたね。」


なんてウィスキーのCMバリに渋く言ったシウォンさんに、「ほっとけ。」とヒチョルさんは言い返した。


僕もヒチョルさんに激しく同意で、皆がテプンに気を取られている間にせっせと手を伸ばして肉を攫った。


「早く座れって。」


しかしなぜか段々と不穏な空気が流れ出し、ヒチョルさんの背中からは昇り竜的なオーラが漂い始めた。


「直ぐに戻るって言ってるの、聞こえませんか?」


シウォンさんの纏う空気もただ事じゃない。


シウォンさんの背中でアホ面を晒す元凶テプンは、何やら美味そうに口をモグモグしていて全く呆れるばかり。


流石に僕も焼肉を食べる空気じゃなくなってちらりとキュヒョンに視線を送ると、表情がわからないくらい下を向いていて、ミノはなぜかジッと僕を見つめていた。


え?


ミノは僕と視線が合うと、口をパクパクして僕とテプンを交互に指刺した。


え?え?


まさかうちのミノりんが空気読んだ?


まさにカエルの名に恥じないKYぶりをいつも発揮するあのミノりんが、、、


そう、この場にいるのはカップル二組とその他二人。

しかもその他の内の一人が迷惑かけて場の空気を汚しているとなれば、もう一人のその他がそれをなんとかすべきであることは明白。

加えて揉めているのがグループのリーダーとスポンサーという変えがたい事実。

僕がしている事といえば、超高級焼肉の便乗ただ食いだけだった。

僕はミノの成長ぶりに対する感動と焼肉の恩に背中を押され、テプンを家まで送るという絶対にやりたくない役を買って出ることにした。



「シウォナ、、、てめえ、、、」


ヒチョルさんがエプロンを毟りとって座敷に投げ付けた瞬間、僕はようやく重い口を挟んだ。



「あの、僕が送りましょうか?」



本当は空気と同化して、もっと焼肉食べたかったのに。


このクソテプンめ。


この飼い主としての責任を果たすこのセリフが、僕の未来を一変させるだなんて、思ってもみなかった。














「マジか⁈」


そこは大都会に聳える超高層タワーマンションだった。


僕は自分より重いテプン二号をおぶって、まるでホテルのような玄関ロビーにち尽くしていた。

タクシーから降りてまだほんの数歩にも関わらず僕の腕は既にパンパン。

ブルブルと震える手でルームナンバーを押した。

テプンの部屋は36階で、なんで一階じゃねえんだと一人ボヤきながらエレベーターに乗り込み、常にこの大荷物を捨てたい衝動と戦い続けた。

高級高層マンションだけあってエレベーターも高速だが、それでも僕の腕は一秒を争うほど切羽詰まっていた。


「部屋を開けたら玄関に捨てて帰ろう。」


それは僕の揺るぎない決意だった。










部屋に入るといきなりライトがついて、大理石の広々とした玄関が浮かび上がった。

ワンルームのユニットバス物件に住んでる俺はビックリして、慌てて「こ、こんばんは!」と無人の部屋に挨拶をした。

さすがにこの石の上に置いて帰るのも気の毒に思えて、仕方なく幾つもあるドアを開けて寝室を探し、ベッドまでテプンを運んだ。


ゼィ、ゼィ、ハァ、ハァ、、、


僕は恐ろしいほどに汗を掻き、体はヘトヘトでそのまま床に座りこんだ。


「アッツ、、、」


Tシャツをパタパタしながらぐるりと部屋を見回すと、馬鹿でかいベッドとテレビ、そして大きな窓からは薄曇りの夜空が見えていた。

暫くグッタリとへたりこんで、息を整えてから窓辺に近づくと、眼下には大都会東京の夜景が広がっていて息を飲んだ。

眠らない街の夜景は眩しいほどで、星空が薄暗く感じるのも無理はない。

微かに光る一等星がなんだか寂しげだと思った。




帰ろう。



僕はくるりと振り返り一歩踏み出すと何故か足に違和感を感じて足元に目を落とした。

すると僕の小汚いスニーカーが目に入り、慌てて脱いだ。


多少この敷き詰められたフカフカの絨毯が汚れてしまったとしても、あの段差の全くない玄関のせいだということにしておこう。


そう言えば「テプンも靴を履いたままだった」ということを思い出し、起こさないようにそっと靴を脱がした。

するとテプンが何やらムニャムニャと口を開き、「え?」と耳を澄ますと


「シウォナ、、水、、、」


と言った。


シウォナ、水。


『僕はシウォンさんじゃないから帰っていいよね?』


そんな悪魔的なことをふと考えたが、テプンの汗でベッタリと張り付いた前髪を見て一つ小さくため息をついた。


僕は結構お人好しかもしれない。


いろいろ嫌な思いもしたからあまり他人とは関わりたくないけど、それでも自分より弱い立場の人に求められれば放っても置けない。


僕は仕方なくキッチンを探し、その辺に幾つも出ているグラスを一つ手に取り軽く水で濯いだ。

でもその水切れの悪さがどうも気になって、ため息をつきながらもスポンジを泡立て幾つかの置きっ放しのグラスを洗った。

チラリと視線を上げるとどうやらそこはリビングで、テレビやらソファやら家具の一つ一つがいちいちデカいのが目に付いた。


やっぱりカリスマは金持ちか。


焼肉に続いて、自分とは異世界のものをまた体験してしまった。









「ユノさん、お水です。」


僕はテプンの大きな身体をそっと揺すってみた。


「う〜〜ん、、、」


テプンはモニョモニョ言うだけで全く起きる気配はなかった。


もうこれ以上僕にできることは何もない。


僕はベッドの横のテーブルにグラスを置いて、最後の親切でせめてエアコンを付けてやろうとリモコンを探した。


しかし意外と片付いてるのに何故かリモコンが見当たらない。


僕はベッド周りをウロウロして探し、逆サイドに回った時にテプンの肩の下にある白いそれを見つけた。


起こさない様に立膝でバカでかいベッドに乗りそっと近づく。


テプンを優しく押してリモコンを取り、スイッチを押した。



「、、、ドジン、、、」



微かに揺れた空気。

いきなり伸びてきた長い腕に
僕はあっと言う間に絡めとられ




柔らかな熱い塊に
ぎゅっと抱きしめられた。
















ではまた明日♡ケロッ。

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【2015/09/26 17:00】 | フラワー | Comment(8) |
フラワー21 〜ズッコケ恋のトラウマ編6〜
フラワー21 〜ズッコケ恋のトラウマ編6〜






sideユンホ







俺はいつもの様にシウォンがサンチュで巻いてくれた特選カルビを口いっぱいに頬張った。

さすがは游◯亭。
肉だけでなくサンチュも歯応えありつつも柔らかな一級品だ。


「ユノヒョン、ロースも巻こうか?」


シウォンの言葉に「うんうん。」と二回頷いた。


口いっぱいのお肉を飲み込んでビールでゴクゴクと喉を鳴らすと、チャンミンが涎を垂らしそうな顔で俺をガン見していることに気が付いた。


、、、何?
俺の顔になんか付いてる?


「ユノヒョン、はい、あ〜ん。」


今度はシウォンが巻いてくれたロースを口を開けて食べようとしたら、チャンミンの目は肉を追って宙を彷徨い、「あぁ、、」と悲しげな声を漏らした。


お肉、、食べたいの?


俺は黙ってシウォンの巻いたロースを手に取り、チャンミンの口元までそっと運んだ。

するとチャンミンの口がビックリするぐらい大きく開いて、俺の指ごとパクリと食べた。

その衝撃にたじろいでいると、さらに衝撃的な映像が目に飛び込んできた。

頬をパンパンに膨らませ、まるでハムスターのように小刻みに口をモグモグしているチャンミンの画。


可愛過ぎて、もうダメかと思った。


味を占めた俺は、下心丸出しでせっせとサンチュで肉を巻き、チャンミンに「あ〜ん♡」と何度も口に運んだ。

しかし暫くするとサンチュを取った俺の手首を掴み「うーうー。」と首を横に振った。


ん?おねだり?


俺は機嫌を良くしてカルビをダブルでサンチュに包もうとした。

するとチャンミンは慌ててビールで口の中のものを流し込み、


「だからサンチュはもういらねーです。」


と真面目な顔をした。

だから俺は「じゃあ、、」と特選カルビだけを摘んでふーふーしてからチャンミンの口元に運んだ。

するとチャンミンはまた大きな口を開けてパクリと肉を食べた。


「うんまっ!!」


お肉と一緒に蕩けそうな顔をされて、マジで俺まで蕩けちゃうかと思った。











結局好き放題チャンミンに「あーん。」てした俺は、嬉しくてつい浮かれちゃって、

可愛いチャンミンをつまみに飲めもしないビールをグビグビいってしまった。

すると案の定すぐにお眠になって、あろうことかいつものアレを口走ってしまったらしい。



「眠い。シウォナ、帰るからおんぶして。」



もちろん、それ以降の事は何も覚えてなどいる筈もなかった。














sideシウォン








「眠い。シウォナ、帰るからおんぶして。」







甘えきったユノヒョンのお決まりのセリフに「困りましたね。」と僕は困ったフリをした。


「シウォナ、ほっとけ。別に大して飲んでねぇんだから大丈夫だ。」


直ぐさまヒチョルヒョンの尖った声が飛んできて


「ははは、送ったら直ぐ戻りますから。」


と言って誤魔化してみた。
もちろん、もう戻るつもりなんてない。


「じゃあ1分で戻れよ?出来ないなら道端にでも捨ててこい。どっかの肉食女が拾って帰るだろ。」


バカな。
冗談キツイな、ヒチョルヒョン。


女なんて冗談じゃない。


誰にも触らせない。
僕の大事な大事なユノヒョン。


「直ぐ戻りますから。」


僕がユノヒョンを担いで立ち上がると、ユノヒョンの甘い香りが鼻をくすぐり、思わずギュッと眉根を寄せた。


「今日は俺たちだけじゃない。いいから座れって。」


ヒチョルヒョンは顎でキュヒョンを指した。


視線を落とすと、キュヒョンは下を向いてただ黙って座っていた。


敏感な君のことだ。
きっともう気付かれてしまったよね?


僕の、この邪な想いを。


可愛いキュヒョン。
僕は本気で君を気に入ってるよ?


君の純粋なところも、苦しみをひたすら隠す弱いところも。


下を向いたまま顔を見せようともしないキュヒョン。
君はとても傷付きやすいし、正直本当に胸が痛いよ。


でもごめん。この人だけは譲れない。


真っ白で、どこまでも純粋で無垢なユノヒョン。
初めて会ったその日から
僕の心は、全部この人のものだから。


あんな風に僕以外に甘える姿を見せつけられて僕も正直限界だった。


僕とヒチョルヒョンは、暫く無言で睨みあい


「シウォナ、早く座れ。」


ヒチョルヒョンの目に、燃えるような炎が灯りだす。


こんな目をした時のヒチョルヒョンに逆らうのは本気でマズイ。


彼との長年の付き合いが、僕に警鐘を鳴らした。


「直ぐに戻るって言ってるの、聞こえませんか?」



でも、ここだけは引けない。


目に力を込めて、ヒチョルヒョンを真っ直ぐに睨み返した。



「シウォナ、、、てめえ、、、」





一触即発。

まさにそのタイミングで



「あの、僕が送りましょうか?」



惚けたようなその声が
凍てつく空気を粉々に砕いた。














おや?♡
ではまた明日。ケロッ。

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【2015/09/25 17:00】 | フラワー | Comment(14) |
フラワー20 〜ズッコケ恋のトラウマ編5〜
フラワー20 〜ズッコケ恋のトラウマ編5〜





sideチャンミン








広々とした落ち着いた趣の和室に和服姿の店員。

そこは僕がいつも行く安◯亭と同じ肉屋とは思えない値段の叙◯苑、しかも游◯亭だった。



「好きなの何でもオーダーして?とりあえず適当に見繕ったけど。」


慣れた様子でオーダーしたシウォンさんはメニューを閉じてそう言った。


「シウォナ、特選カルビは⁈」


和服姿の店員さんにエプロンを着けてもらいながら、イライラとテーブルをトントンするヒチョルさん。


「とりあえず10人前。ユノヒョンのは後で。」


特選カルビ6500円×10人前=65000円也。
既に一ヶ月の僕の食費を軽く超えている。

僕らは顔色をなくし、メニューをパタンと閉じた。











焦げの一つもない銀色の網の上で、綺麗なピンク色のタンがジュジューっと音を立てた。
鼻を直撃する肉の焼ける香ばしい匂いに、僕の唾液腺は嫌ほど刺激される。

タン塩とレモンのハーモニーに極め付けのシャキシャキネギ。それを口に入れた瞬間、僕らの嫌な緊張は一気に解れた。


「うまっ!何これ、トロける!」

「これ本当にタン塩?俺が今まで食べてたのは一体どこの肉だったんだろう?」


目を輝かせて一心不乱に食べる僕ら三人を見て目を細めるシウォンさんと、僕ら以上にがっつくヒチョルさん。

ヒチョルさんは外見と違って、以外にとっても男らしくてビックリした。

そんなヒチョルさんの口を甲斐甲斐しくおしぼりで拭き取るミノは、まるで付き人のようで面白い。

キュヒョンは何故か毒舌も封印してシウォンさんが取ってくれる肉を黙ってせっせと食べていた。

そこで僕はふと気がついた。

僕はまるで宇宙に取り残されたただ一人の地球人で、完全に一人ぼっちだと。

僕の右サイドにミノ。その向かいにヒチョルさん。
僕の左サイドにキュヒョン。その向かいにシウォンさん。
僕の向かいは空っぽで、僕以外の四人はテーブル越しにいちゃいちゃを続けていた。

空気読みを得意とする僕は、そのお邪魔虫感100%に耐え切れず、ボソッと口を開いた。


「あの、席替えしません?」


満場一致であっと言う間に席替えが行われ、僕はまさかの王様席で二組のカップルのいちゃいちゃを見る特等席に座らされるハメになった。

そのアウェー感といったら半端じゃなく、ただひたすらに男同志のいちゃいちゃを見るしかなかった。


お肉が遠い、、。


皆いちゃいちゃに夢中で誰も僕にお肉を取り分けてなんかくれない。

僕は仕方なくひたすら黙ってキムチを食べることに専念した。

確かにキムチも無茶苦茶美味しかったけど、特選カルビを目の前にしては虚しい以外の何物でもない。

しかも「チャンミナ、キムチ好きなんだね!」というミノの全く空気を読まない一言に、シウォンさんのキムチ追加オーダーの声が飛んだ時は本気で泣きそうになった。


僕はお肉が大好きです!


この一言がどうしても言えなかった僕には


「ごめん!おまたせ!!」


息を切らせて部屋に入ってきたユノさんが、なぜか救世主に見えた。












「ちょっ、狭いですって!」


ユノさんは、どうみても一人席の僕のところに足をギュウギュウと突っ込んできた。

この店は掘り炬燵式のテーブル席で座ろうと思えば座れないこともないが、僕は男同士でそんな密着なんて考えただけで虫唾が走る。


「え〜?二人で座れるよ?だってみんなカップル同士で座ってるし」


僕とあんたはカップルじゃねぇ。


という当然の言葉を場の雰囲気を考えて我慢する僕は、我ながら大人だと思う。


「向こうはもっと広いんですっ!ここは一人しか座れません。」


僕が暫くユノさんと押し合いを続けていると


「お待たせ致しました。」


いつの間にかユノさん用の追加のお肉がきて、シウォンさんがそれをテキパキと焼き始めた。


「チャンミナごめんね?仕事が抜けられなくて、、、」


結局僕が根負けしてギュウギュウに詰めて座っていると、ユノさんはその超至近距離でまるで恋人のような雰囲気を醸して囁いてきた。


「いえ、全然待ってません。」


四人の視線が突き刺さり、居た堪れない気持ちでモリモリキムチを食べ続ける僕に


「超会いたかった。」


とか平気で言うユノさん。


「ひー!」とか「きゃー♡」という悪ガキ二人組のチャチャに「うるせー」と本気の青筋を立てながら戯れていると


「ユノヒョン、焼けたよ。こっちおいで。」


というシウォンさんの鶴の一声でユノさんはあっさりと席を離れ、ぴたりとその隣に座った。


「はい、ちゃんと中まで焼いたから。野菜を先に少し食べて。」


お母さんのように世話をするシウォンさんと


「うん。ありがと。」


それを当然のように受け取るユノさん。

シウォンさんは割り箸をわざわざ割って渡し、ご丁寧にサンチュで肉を巻き巻きし始めた。


「はい、ユノヒョン。」


そのサンチュの中身はまだ僕が食べてない特選カルビで


「あ〜ん。」


しかも三枚も入っていた。


あああ、、、食べたい、、。


「どう?美味しいですか?」


肉、肉、肉、肉、、、僕の特選カルビ、、、


「うん。最高♡」


空気読みマスターたる僕があろうことか肉に夢中で、キュヒョンの複雑な表情を完全に見過ごしていたなんて思いもよらなかった。
















〜拍手コメ返〜
隊長♡
ギュったんの治療は馬様にお任せしましょ♡

サクラ◯◯様♡
サクラ◯◯様お久しぶりです!
蓮華に続き、ズッコケシリーズも読んで頂けて嬉しいです!
コメディ初挑戦でして、そんな風に言って頂けて感激です!ありがとうございます♡



ヤキモチギュ♡
ではまた明日。ケロッ。

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【2015/09/24 17:00】 | フラワー | Comment(6) |
フラワー19〜ズッコケ恋のトラウマ編4〜
フラワー19〜ズッコケ恋のトラウマ編4〜







sideチャンミン








「チャンミナ、おはよう♡」



それはユノさんからの突然のLINE攻撃だった。















「🎶タン・ミノ・タン・ミノ
・タン・ミノ・ロースも食べ放題♪
レバ・バラ・レバ・バラ
・レバ・バラ・カルビも焼き放題♪
タレ・タレ・タレ・タレ
・タレ・タレ・タレ・タレ漬け放題〜🎶」



キュヒョンとミノは舌を噛みそうな歌を朝からずっとご機嫌に歌っている。


「おい、しらばっくれるな。誰がユノさんに教えた?僕のLINE。」


すると二人は肩を組んでなおも僕を無視して歌を歌い続けた。


「オイ、コラ、、、」


僕の額に青筋が立ち始めた頃、タイミングよくチロリン♪とLINEの着信音が鳴り、チッと舌打ちしながら内容を確認した。


Y『今お昼ごはん♫
今日はロコモコ丼とプリン♡』


は??
だから何ですか?
あんたOLか?


僕の辛辣なツッコミを他所に、文章に加えて嬉しそうにプリンを持つユノさんの写真が送られてきた。


「ウザッ!マジでウザッ!」


僕が思わずイライラと髪を掻き毟ると


「何何?誰から〜?」


なんてニヤニヤしながら二人に携帯を奪い取られた。


「ちょっ、返しなさいよっ!」


アタフタとする僕を尻目に


「あっ、ユノヒョン!すげー、カッコイイ‼︎」


ミノ?いつからヒョン呼び?


「てかさ、やっぱりユノヒョンは別格だな。てか何これ、グラビア?」


キュヒョン、お前もか?


「事あるごとに画像つきのメッセージだよ?本当勘弁してくださいよ。」


するとミノとキュヒョンは「へー。」とか「ふーん。」とか言いながら勝手に携帯をポチポチしていた。


「ちょっ、本当にやめなさいよっ!
返してってばっ!!」


二人から無理やり携帯を奪い取ると


「え?え?もしかしてチャンミナ?」


突然ユノさんの声が受話器から聞こえてきた。
二人は僕を指差しながら腹を抱えていて、僕は鬼へと変貌を遂げた。


「嘘、電話くれたの?嬉し、、、」
「すみません。間違えました。」


プツッ、ツー、ツー、ツー、、、


俺はユノさんが話し終わる前に通話を切り、二人に「ひでえ!ひでえ!!」と罵倒された。


「てめえら、、、」


僕が掌に気をためようとすると、またLINEのチロリン♪という着信音が聞こえてきた。

なんだか嫌な予感がして仕方なくLINEを確認すると、さっきのユノさんの画像の次になぜか僕からのコメントが入っていて、しかもその内容は


C『ユノヒョンが食べたい♡』


だった。


殺る。
僕は二人を殺ると決めた。


ユノさんの返しは


Y『あ〜ん♡』


て言う文字とスプーンですくったプリンを差し出すユノさんの画像だった。













「レライン?何それ。」


帰りの道中、僕らはいつも通り山の手線に乗り込み秋葉原へと向かっていた。


「俺ら6人のLINE。」


6人て。
勝手に僕も入れられてる。


「明後日焼肉行こうって!シウォニヒョンが奢ってくれるらしい!」


ミノは目をキラキラさせてまたあの謎の歌を口ずさんだ。


「チャンミナももちろん行くっしょ⁈」


焼肉、、、しかも奢り。
余程でなければ貧乏大学生に断る理由なんてない。


「うん、、。僕もいいのかな?」


焼肉。下手したら一年ぶりくらいかも。


「いいに決まってる!てかさ、レラに早くチャンミナも入れろって言われてるから早くグループ入ってよ!」


当然グループのお誘いマークに僕が気付かない訳はなかった。
ただ当然のように無視していただけ。


「え、、入んないとダメ?僕だけカップルじゃないし、いづらいって言うか、、、」


ただでさえユノさんの画像つき猛アタックLINEに辟易してるのに、押しの強いあの人達の中に入ったらいったいどうなってしまうことか不安でならない。


「そう言うなって、水くさい。俺らは全然いいよ!なぁ?」


「いいよ、いいよー。」なんて盛り上がる二人。
イヤ、嫌なのは僕の方なんだけどなんか言い難い。


「そ、そう?じゃあ僕も、、、」


僕は、グループの参加ボタンをポチっと押した。

僕はまだ、そこは逃げ道のない底なし沼的LINEだとは知る由もなかった。







C『よろしくお願いしますm(_ _)m』

M『チャンミナ参戦‼︎』

K『おせーよ!』

H『チャンミナ、いらっしゃ〜い♡』

S『よろしくね!』


みんなからあっと言う間に返しがきて、「こいつら暇だな。」と思った。


ミノとキュヒョンと一緒にいるのに、何故か会話は全部LINEで、いつもの秋葉原マックで三人並んでひたすら無言でポチポチを繰り返した。

流石に5人LINEは返しが早くて面白かった。


「ユノヒョンいないね。」


ボソッと呟いたミノに


「仕事だろ?カリスマだし。」


キュヒョンがボソッと返しながらポンポンと僕の肩を叩いた。


「心配すんな。ユノヒョン浮気なんてしねーって。」


だからその流れ止めなさいって。
と突っ込んでる間にLINEにも流されていた。


K『ユノヒョン早く帰ってきて!浮気の心配されてる!』

M『チャンミナが寂しそうだよ!』


僕が迷わず退会ボタンを押そうとすると


「ギャグだろ⁈ ギャグ!誰もこんなの本気にしないから!」


と二人に必死に止められて思いとどまるも


H『チャンミナ! ゴメン!仕事中〜〜!
後で電話するね♡』


なんて言う突然の返しに二人は酸欠になりそうなほど腹を抱えて笑った。







暫くそんなくだらないLINEで遊んだ後


H『チャンミナも覚えてきてね♡』


なんて焼肉の歌を貼り付けられて、その夜仕方なくユノさんの電話が来るまで何度もリピートした。


結局ユノさんからの電話は来なくて、僕は焼肉の歌を完コピするハメになった。


別に待ってた訳じゃなく、勝手に通話を切ったことが少し気になってたから。

ユノさんは何も悪くないのに、きっと感じ悪かったに違いない。

僕は「はぁ。」と一つため息をつき、もう一度LINEを確認すると



H『チャンミナ! ゴメン!仕事中〜〜!
後で電話するね♡』


H、、、よく見たらそれはヒチョルさんで、僕は「はぁぁぁ。」と大きくため息をついてベッドに潜り込んだ。









翻弄されるチャンミナ♡
いろいろ乱されてきましたね、、。
ではまた明日。ケロッ♡

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【2015/09/23 17:00】 | フラワー | Comment(18) |
フラワー18 〜ズッコケ恋のトラウマ編3〜
フラワー18 〜ズッコケ恋のトラウマ編3〜








sideユンホ







「っだよ、うっぜえ!酒が不味くなるだろーが!」


ここは俺らの行きつけのミックスバー『チョコバナナ』。


遊園地でチャンミナに『ハウス!』を言い渡されてから、解散後無理矢理ヒチョルヒョンを連れて飲みに来ていた。


「だってずるくない⁈ 2人揃って抜け駆けとかさ!」


元々下戸な俺はカルーアミルク2杯で既にかなり出来上がっていた。


「あ?仕方ねーだろ?俺はモテるんだから。俺と張り合おうなんて100万年早えっつうの。」


ヒチョルヒョンはご機嫌にジンをロックでガンガン煽ってゆく。


「だってさ、ハウスだよ?ハウス!俺は犬じゃないよっ!」


うつ伏せて、グスグスとベソをかきだした俺の頭をヒチョルヒョンは雑にグシャグシャと撫でた。


「ヨシヨシ。お前はさ、お前を好きな奴と付き合った方がいいと思うぞ?
ったく何回痛い目みたら気がすむんだよ。
深入りする前に諦めろ。あの子は多分無理だ。」


ヒチョルヒョンが優しくしてくれるなんてよっぽどだ。

俺はよっぽど無理な恋をしてしまったらしい。


「お前は本当、不器用な奴だよ。」


ヒチョルヒョンはため息混じりにそう言って、タイミングよく鳴り出した携帯を手に席を立った。


「あ、ミノ?うん、今ユノとご飯中〜♡」


俺はリアルなヒョンとは天地ほど差のあるぶりっこ声を背中で聞いて


ああ、世の中はなんて不公平だ。
と文句の一つも言いたくなる。


「ユノヒョン。」


眠くて重たくなった瞼を開けると、目の前に優しい笑顔のシウォンがいた。


「出たな、この裏切り者!どこ行ってたんだよ!見たぞ?観覧車キッス!」


俺がクダを巻くと、シウォンは困ったように眉を下げた。


「見られちゃいましたね。」


俺はムッと口を尖らせて


「見ちゃったよ、このスケベ!」


ムニュッとシウォンの頬をつねった。


「キスしただけだよ。しかもレッスンみたいなもんで、、、それだけ。」


酔っ払って力が入らなくてダランとシウォンの肩に腕が落ち、俺はいつもの様にシウォンに甘えた。


「眠い。シウォン、帰るからおんぶして。」


そして俺の記憶はプッツリと途切れた。

俺は途切れた記憶の中で、気持ちの良いユラユラとした感覚と
シウォンの高級な香水の香りを嗅いだ。
















「おはよう。ユノヒョン。」


目を覚ますと俺はシウォンの腕の中で丸くなっていて、シウォンのいかにも高そうなシャツはグシャグシャだった。


「、、、おはよう。てか俺またやっちゃった?」


シウォンの困った顔を見て身体を起こすと、そこは相変わらずぐっちゃぐちゃに散らかった俺の部屋のベッドの中だった。


「あっちゃ〜〜、、、ごめん、シウォナ〜、、、」


頭をグシャグシャとかき混ぜる俺の横からスッと立ち上がり、携帯を耳に当てながらシウォンは困ったような笑顔を見せた。


「もしもし?ハウスクリーニング業社手配してもらえます?ええ、いつもの所。あと車も。」


シウォンはテキパキと用を足しながらキッチンへ向かい、冷蔵庫を開けて言った。


「ヒョン、何か食べ物買ってくるからシャワー浴びておいで。何食べたい?」


シウォンは本当に完璧で、俺は一層自己嫌悪に陥った。


「おにぎり。具は何でもいい、、、」


俺はガックリと肩を落として風呂場へと向かい、自分だけシッカリとパジャマに着替えてあることに気付いてさらに落ち込んだ。

シウォンは本当に完璧だと思った。
















「おにぎり、全種類買ってきたよ。好きなの食べて。
朝はフルーツも取ったほうがいい。」


シウォンはカットフルーツの容器を開けてフォークを刺し、「あーん。」と俺の口に近づけてきた。


「フルーツから先に食べて。サラダでもいいけど。」


俺は大人しくそれに従って大きく「あーん。」と口を開けた。


「シウォナは何でいつもそんなに優しいの?俺、惚れちゃいそうで困るよ。」


モグモグしながらふざけた口調でそう言うと、


「いいですよ。惚れても。」


ってまた困ったような顔で笑った。


「はぁ、なんかすっごい優しいママがいて彼女が出来ない男になった気分だ。」


俺が梅干しおにぎりを一つ手に取ると、横からそっと奪いとってピリピリと包みを開けてくれた。


「ははは、ママボーイですか?」


シウォンからおにぎりを受け取ると、シウォンはシャワーも浴びずに帰り仕度をし始めた。


「え、もう帰るの?一緒に食べてよ。俺こんなに食えないよ?」


慌てて引き止める俺に向かって


「すいません。用事を思い出して。あ、後でハウスクリーニング業社が来るからコンシェルジュに話しておいて。」


と言って背を向けた。


「え?そんなに部屋汚いかな?
てかシウォナ、マジでごめん。迷惑かけて。今度飯奢るから。」



俺のセリフに、シウォンはヒラヒラと後ろ手に手を振って、やけにあっさり部屋を出ていった。


俺はおにぎりをパクつきながら携帯を取り出し、ヒチョルヒョンにLINEを入れた。


Y『ヒョンごめん。またやっちゃった。
ヒョンにも何か迷惑かけちゃった?』


すると珍しく間髪入れずに


H『シウォナは?』


と返事がきて


Y『今帰った。また引き止めちゃったらしい。おにぎり買って貰っちゃった。』


とまた返すと


H『人間の一番恐ろしい罪は、鈍感なところである。』


と直ぐにまた返ってきて、


Y『何それ?』


と送り返した言葉の返事はもうなかった。











また明日!であります‼︎ ケロッ♡

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【2015/09/22 17:00】 | フラワー | Comment(14) |
フラワー17 〜ズッコケ恋のトラウマ編2〜
フラワー17 〜ズッコケ恋のトラウマ編2〜








sideチャンミン








EDとは「勃起機能の低下」を意味し、英語で「Erectile Dysfunction」、日本語で「勃起障害」あるいは「勃起不全」と訳されます。





キュヒョン曰く、EDの原因はこうだった。



高1の時、2つ年上の彼女ができた。

彼女は美人でキュヒョンが猛烈アタックの末に落とした高嶺の花だった。

今では信じられないが、キュヒョンは高校一年生まではイケてるグループに所属していて、やはり彼女もイケてるグループ所属だった。

そんな彼女はいろんな意味で大人で、キュヒョンはいろいろ無理をしていたのだと言う。

付き合うようになってトントン拍子に性的な行為も進み、キュヒョンは必死になってHow to関連の記事をネットで読み漁った。

そしていよいよ迎えた本番。
異常な緊張の中、三時間コンビニをぶらついてやっと買えたコンドームをキュヒョンは装着することができなかった。

そう、彼は小さく縮こまったままだったのだ。

そして失意のうちに本番を断念し、彼女の「気にしないで。」という優しい言葉に慰められ、次こそは!と決意を新たにしたのだった。









しかし、そんなキュヒョンを待っていたのは過酷な現実だった。


翌日学校に行くとなぜかその事実が広まっており、「イ◯ポ君。」という史上最悪なあだ名を付けられていた。

キュヒョンは絶望し、当然のように彼女と別れ女性恐怖症、及び対人恐怖症に陥り、女のおの字も無いヲタク以外よりつかないロボット研究会の門を叩いた。

そして邪念を払うかのようにロボット研究に没頭し、気付けば立派な童貞ヲタクが出来上がっていた。

とまあ、大体こんな感じらしい。



ミノは話の途中から鼻水を垂らし始め、僕はテーブルの下で拳を握りしめていた。

三年間イ◯ポ君などと呼ばれ続けたキュヒョンの気持ちを思うとやりきれなかった。

僕の高校時代のあだ名は「ごぼう」と「空気」だったが「イ◯ポ君」に比べたらなんとチャーミングなあだ名だろうか。

僕はキュヒョンは童貞だと信じ込み、いいカッコしいだと決めつけていた自分を酷く悔いた。


ミノは、「僕のあだ名はカエルだった!」と言って手の甲で涙を拭った。


僕らは、やっぱり運命共同体だ。









ミノは暫くして涙が止まってからようやく口を開いた。


「キュヒョナ、今でも勃たないの?」


あまりにも直球すぎる質問だが、僕もそれを知りたかった。


「おう。全くだ。」


ミノはまた鼻をズルッと吸い上げ、僕は底知れぬ怒りが湧き上がってきた。


許せない。
キュヒョンの気持ちを思うと僕も女という生き物とは金輪際関わりたくないとさえ思う。


「なんかシウォンさんに見抜かれちゃってさ。」


キュヒョンは俯いていた顔を上げて話し始めた。


「キュヒョナはノンケっぽいのに、女の子にも興味がなさそうだって言われて。」


キュヒョンは話ながら、またオムライスをほじくりだした。


「この人なら話してみてもいいかな〜、なんて思ってさ。大人だし、なんか包容力ありそうっていうか。住む世界が違い過ぎて話してもいいかな〜って。」


それは僕もなんとなく分かる気がした。

隣のミノも「うんうん。」と何度も頷いていた。



「元々さ、この前の合コンも急に路線変更した俺を姉ちゃんが勘違いしたらしくてさ。あ、弟は実はゲイで悩んでるんじゃないかって。まぁ、とんだ勘違いだけど。」


なるほど、キュヒョンのお姉さんはかなりオッチョコチョイらしいことは分かった。


「でもやっぱり誰かに相談してみたい気持ちもあって、これは逆にチャンスかなって。で、相談してみたら、、、こうなったわけ。」


キュヒョンは話すだけ話してパクリとオムライスを口に入れた。


「付き合ってみようって?」


いつになく真剣な表情のミノ。


「いや、利用していいよって。ゆっくりリハビリしてみようって。」


僕も自然と力が入って、思わず口を挟んだ。


「でも、シウォンさんは男だよ?」


するとキュヒョンはちょっと顔を緩ませて言った。


「おう。」


『キュヒョナはストレートだから、僕と付き合ってみれば分かるでしょ?やっぱり女の子がいいなって。EDの原因は心因性の一過性のものだろうから、そしたら治るかもしれないし。そうしたら残念だけどリハビリ卒業かな。』


キュヒョンはちょっとニヤついたと思ったら、


『もし治らなかったら、ずっとリハビリだけど。それでもいい?』


何を思い出したのか、みるみるうちに真っ赤になって


「何?キュヒョナ顔真っ赤!」


ミノの突っ込みに


「うるせーケロロ軍曹っ!」


って返した。

キュヒョンの返しも復活し、なんだか元気になってきたから、キスのことはキュヒョンが言ってくるまで触れないことにした。



「あとはチャンミナだけだね!」



というミノの余計な突っ込みに



「余計なお世話であります!」



と僕は敬礼した。













ケロロ軍曹ご存知ですか?

ではまた明日。ケロッ♡

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【2015/09/21 17:00】 | フラワー | Comment(16) |
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