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(チャミペン)サスム&(ユノペン)ホランイです。
東方神起ユノとチャンミン2人の応援をしています。

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東方神起サランへ♡2人の妄想小説です。時々、R18有り。
ご挨拶
ご挨拶





お疲れ山〜〜♡
ご訪問有難うございます。

(チャミペン)サスム&(ユノペン)ホランイ
です。
東方神起ユノとチャンミン2人の応援をしています。


ホミン&ミンホどっちも有りです。
たまに、R18表現あります。
話の設定上、2人以外の名前が出てくる事がありますので、十分ご注意下さい。

100% サスムとホランイの妄想です。
(実在の人物等とは一切関係ありません)
そんな妄想にお付き合いくださる方は先にお進み下さい。

閲覧後の苦情等は一切受け付けませんので、自己責任でお読みください。


それでは、いくじぇ〜〜!!!




サスム&ホランイ




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【2024/01/14 00:00】 | ご挨拶 |
虹を渡る 33
虹を渡る 33
虹を渡る 33






〜Yunho〜




目を覚ました時には既にお天道様が高く上っていた。
その眩しさに一旦は布団を被り直してはみたものの、寝坊した挙句の二度寝ほど寝心地悪いものもなく、渋々布団から抜け出した。
寝ぼけまなこで廊下を歩いていると、私の足音を聞きつけたかチャンミンが忙しなく飯の支度をしているのが目に入った。


「おはようこざいます」


大分丸く戻ってきた頰は血色も良く、声に張りも戻ってきたようだ。


「おはよう」


控えめながら多少の笑顔も見てとれた。
忙しなく台所と部屋を行き来するチャンミンだったが、二人しかおらぬというのに、やけに膳を離して置いてあるのが気になって、一つ持って近付けた。
すると部屋に入ってきたチャンミンは、少し考えたような顔をして、またせっかく動かした膳を遠く離した。


「、、、、」


思わず眉を潜めたが、チャンミンは何事もなかったかのようにまた台所へと戻ってゆき、私は再び膳を近くへ寄せた。


「、、、、」


戻ってきたチャンミンは、「あ」と一言言ったきり黙り込み、チラチラと私の顔色を伺うような仕草で立ち尽くしている。


「飯にしよう」


してやったりと茶碗を差し出すと、飯をよそう振りをしながら、膳をさりげなく離したチャンミンを私は見逃さなかった。


「おい、なぜそんなに離すのだ?私の顔を見ながら飯なんぞ食えぬということか?」


するとチャンミンは「まさか」とか「そんな」とかもじもじとしだし、結局最後には「ご勘弁下さい」と頭を下げられてしまった。
夜も遠かったが、飯まで遠いとは、、、
嫌がるチャンミンにこれ以上無理を通す訳にもいかず、結局微妙な位置で飯を食う羽目になった。
ソンミンがいたときは、確か真横に座り、嬉しそうに飯を食っていたはずなのに。
既に心変わりしたとか、そういった類のものであったらばいかんとしよう?
今更だがありえん話ではないどころか、むしろ当然の成り行きとも言えるのではなかろうか?
精神的に地獄のどん底まで落とされた時、側にいたのはソンミンで、なにより二十日近くも二人きりで過ごしてきたのだ。
今思えば、ソンミンが寝ぼけた振りでチャンミンの布団に極々自然に入り込もうとしていたのは、二人にとっては既に日常であったのやもしれない。
邪魔者がいなくなって清々としていたのは実は私だけで、本物の邪魔者は私なのではないだろうか?



愕然とし、飯を食う手も止まる。
だが自分が悪いのだから救いがない。
やっと心を決めて向き合おうと思った途端にこれではあんまりだ。
これはソンミンの仕返しなのかもしれない。
あやつはいつもこんな気持ちで私とセリョンの事を、、、


「あの、、、お口に合いませんでしたでしょうか?」


悲しげな面持ちでそう問いかけられて、まだろくに箸を付けていない事に気がついた。
慌てて飯を口に突っ込んで一言。


「少々味が濃い」


白飯に味が濃いも薄いもないものだ。
私がこんな根性悪だとはついぞ知らなかったが、何度も頭を下げるチャンミンに「気にするな」などとよくぞ言ったものだと思う。
私自身がとても気にする人間なのにだ。


「おまえ、今日の予定は?」


いまだしつこく謝罪するチャンミンの言葉を遮るように口を挟んだ。


「はい、あの、食材でも少し買い求めに出ようかと、、、旦那様は何がお好きなのでしょう?ソンミン様から旦那様はお酒をあまり嗜まれないとお聞きして、、、」


するとこの期に及んでまたソンミンの話題を出すのだから気が知れない。
挙句の果てに旦那様と呼称まで元に戻っているとはどういう余所余所しさ加減であろうか。
つい先日まで私が飯を口に運んでやったというのに、回復したらばもう私は用無しという訳なのか?


「私も行こう」

「はい?」

「だから買い出しの話であろう?大体一人で買い物など行かれるのか?まだ江戸も不慣れであろうが」

「はい、ですがソンミン様に何度か近所の店を教わりましたので。店主とご挨拶もしましたし、大丈夫です」

「そうか。だが私も行く。いいな?」



ならばまたこちらを向かせればいい。
私は諦めの悪い男でもあるのだ。








「おまえ、以前拵えた着物はどうした」


暑い盛りを少しすぎた頃、そろそろ出掛ける算段をと声を掛けると、チャンミンはいつもの赤い着物で廊下に顔を出した。
私にとっては見慣れた光景ではあるが、一歩世間に出ればそうはいかない。
以前ソンミンにも厳重に注意を受けたし、私は注意深い男でもあるのだ。


「部屋にございますけれど、あんな上等な着物は私が普段軽々しく着るような品物ではございません。これで十分かと」


世間では赤い着物を着る男などいない。
女ですらこんな毳毳しい色は滅多にお目にかかるものではないのだ。
なるほど、やはりかなりの世間知らずである事は間違いなく、私の助けが不可欠のようだ。


「今すぐに着替えてきなさい。外にいる」


引き戸を開けると慌ててチャンミンは部屋の中へと引き返した。
日が傾いたとは言え外の暑さはかなりのもので、夏の季節を肌で感じた。


「お待たせしてすみません」


出てきたチャンミンはどこから見ても立派な若者だった。
深みのある藍色が、むしろ若さと爽やかさを引き立てている。
贔屓目抜きにしてもこれほどの美貌の若者はそういないと感心しきりだった。
やはり、一人歩きなどまだ早い。
江戸は危険な町なのだから。


「うむ。では、行こう」


颯爽と前を歩き出すとチャンミンの呼ぶ声がやけに遠く、振り向くと「こちらです〜」と反対の方角に向かいながら手を振っているのが見える。
あやつ、大分ソンミンに似てきたな、、、
などと思いつつ、何事もなかった様に方向転換し、疾風の如く抜き去ってやった。


「いえ、こちらです」


すると後ろからがっしりと腕を捕まれて、視線を向けると予想以上の顔の近さに驚かされた。
丸い目で覗き込み、唇をきゅっと笑いを堪えるように噤んで。
その悪戯な表情は罪であると、私が教えるべきかと、一瞬真剣に悩んでしまった。
子供の成長はいろいろと早いものであるらしい。


「まずは豆腐です。揚げだし豆腐がお好きだと伺っておりますので」


それはソンミンの好物なのだが。
とは、あえて言わずにおいた。








その晩の膳は先より大分近いところに並んで二つ。
ほんの少し近づいた距離に、思わず頰が緩んだ。
宣言通り膳の中央に堂々と鎮座している揚げだし豆腐を前に、チャンミンは自信ありげにこう尋ねてきた。


「お味はいかがでしょう?」

「、、、まぁまぁだ」


味のない揚げだし豆腐を及第点としてやる私が甘いかどうかは、神のみぞ知るところであった。










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【2017/11/18 17:00】 | 虹を渡る | Comment(4) |
虹を渡る32
虹を渡る32
虹を渡る 32





〜Chanming〜




見覚えのある天井に下がった古ぼけた縄が母の最後だなんて受け入れられなかった。
家族みんなで暮らしたこの家の真ん中で、母は最後に何を思ったのだろう。
幼い頃の記憶だろうか。
それとも、みんな幸せだった父のいたあの頃の思い出だろうか。
こんな古びた縄にぶら下がるなんて、さぞ痛かったろうに。
苦しかったろうに。
どんなに縄を見上げていても、もう母はこの世にはいないのだと、理解できそうになかった。
今もふと母が帰ってきて「おかえり」と笑顔を見せてくれる気がしてしまう。
私の心にあるのは、いつも遠いあの日の母の記憶だった。


まだ私が幼い頃の事だった。
熱を出して苦しんでいる私を、遠い遠い医者の家まで負ぶってくれたあの日の事だ。
いつも母の背中は妹達の特等席で、私が負ぶさる事など滅多になくて、私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
途中で小便がしたくなったが下りるのが嫌で、私はついに母の背中に粗相した。
叱られるかと思いきや、母はすぐさま自分のほっかむりを外し、おむつのようにして私の腰に巻いた。
母の背中は小便でびっしょりと濡れているのに、私のことばかりを心配して、寒くはないかと何度も何度も繰り返す。
小便などかかっていないはずのほっかむりが湿っていたのは、母のかいた汗に違いなかったのに、大丈夫だからと、すぐ医者に診てもらおうと、私ばかりを気遣う母の背中はこれ以上なく頼もしく、いつも妹達ばかりを可愛がると恨みに思っていた自分を恥じた。


私は母に愛されていた。
私も母を心から愛していたのだ。
だが江戸に経ったあの日、母との最後となったあの日、私は笑うことが出来なかった。
正直、やはり私が犠牲になるのだと、恨んですらいたやもしれない。
一体私は、母にどんな顔を見せたのだろうか。
もうやり直すことは出来ない。
もう母はいないのだから。
家族の苦しみを知らず、犠牲者のつもりで妬み、捻くれていた私は、この先どう生きればいいのであろうか?
懐かしく暗い我が家で一晩中泣いた。




翌朝ソンミン様に付き添われ、家の裏手にある小さな土の山の前で手を合わせた。
とても墓とは呼べないような粗末なそれが母と祖父の新たな家だなんて、虚しい意外に何も感じることはなかった。
そもそも母がこんな所に居るはずがないし、今もきっとどこかで生きているのではと、結局最後まで受け入れる事は出来なかったように思う。
なのに止めどなく流れる涙が私を戸惑わせる。
この自分の意識の外で勝手に漏れ出る涙が、いつか枯れる日がくるのだろうか。
その日まで、私は生きていなければならないのだろうか。
生きる気力などあるわけ無いが、死ぬ気力も無いのだから呆れ果てる。
そして私は恥知らずにも、再び江戸の町へと戻ってきた。
あんなにも恋い焦がれ、心痛めた旦那様にこんな姿を見られた挙句、世話にならねば生きられぬとは、まるで今際の病人のようではなかろうか。
疎まれるくらいなら、二度と会わない方がずっとましだろうに、私にはそれすらも叶わないのだ。
ただ人形のように生きて、旦那様とソンミン様のお手を煩わせるだけの存在となって、尚のこと苦しくて堪らなかった。
時が経つほどに信じたくない現実は色濃く鮮明になってゆき、目をそらすこともできず苦しくて、早いこと自然と瞼を閉じる日が来ればいいとそんな日を待ちわびていた私に、ある日旦那様はこんな事を仰った。



「あの男は私が必ず捕まえてやる。妹達も見つけて助け出す事を約束する。お前がそれを見届けるのだ。だからお前は元気にならねばならん」


その言葉にハッと気が付かされた。
あの男は今ものうのうと生きているのだと。
母と祖父を殺し、妹達を連れ去った鬼が。
あの男が生きているかぎりは、母も祖父も浮かばれないだろう。
結局、私が殺るしかない。
あの男の息の根は、私が止めねばならぬのだ。


「妹達の事はお願いします。私も何でも致しますから、どうか助けてやってください。それから番頭は必ず私が。そうせねば母に顔向けできません」



私は、新たな生きる目的を見つけた。
いや、死ぬために棺桶を用意するとでも言うべきかもしれない。
死ぬ為に死ぬ準備をする事にした。







生きようと決めてからも、旦那様とソンミン様は私をこれ以上なく大事に扱ってくださった。
二人のやり方はそれぞれであったけれど、ソンミン様は私の心を深く汲んでくださるし、旦那様はそれこそ腫れ物を扱うように気遣ってくださった。
優しいお二人がいらっしゃらなければ、きっと私は生きられなかったし、世の中の全てを怨んでいた事は間違いないだろう。
優しい心が人を救うのだと、骨身に沁みて思うばかりだった。


「チャンミン、まだ雑巾掛けなどすべきでない。身体が本調子でないのだから、本でも読んでるくらいが丁度いいのだ。そうだ、庭の花に水でもやってくれ。それも大事な仕事なのだぞ?」


ただ、辛い事も無い訳じゃなかった。
忘れたはずの旦那様への想いは胸の奥底で燻り続け、ジリジリと私を焦がしてゆくのだ。
あんなにも恋い焦がれた方に優しく大切に扱われては、更なる想いが募る以外に道はない。
朝目覚めた時にすぐ目の前に旦那様のあの美しいお顔があって、優しく「おはよう」と微笑まれた時には、もう心臓が潰れてしまうかと心配になったくらいだった。


ある日から、ソンミン様がここを留守にされた。
どう二人きりで過ごせばいいのかも解らず、正直戸惑ってしまう。
ソンミン様が他の部屋に移した布団をまたここに運んだのは、何を隠そう私だった。
そしてあんなにも不自然な程に離して敷いたのは、自分自身を警戒したからに他ならない。
手を伸ばせば届いてしまうのが、怖かったからだ。


事実、暗がりに聞く旦那様の「おやすみ」は、ちっとも私を眠らせてくれそうになかった。










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【2017/11/16 17:00】 | 虹を渡る | Comment(8) |
虹を渡る 31
虹を渡る 31
虹を渡る 31







〜Yunho〜


二日後、ソンミンは茶屋を出発した。
チャンミンは徐々に元気を取り戻し、今では掃除や飯の支度をするほどに回復している。
まだ寝ていろと言いたいところだが、人には役割が必要なのだとソンミンに釘を刺されたものだから、渋々だが黙って見守る事にした。
流石に雑巾掛けは引き止めたのだが、あからさまに不服そうな顔をされたので、大人しく部屋に退散し、仕事に没頭した。
仕事は山程あるし、ソンミンの不在が大きくのしかかる。
暫し没頭していると、外からチャンミンの呼ぶ声が聞こえてきた。


「入れ」


と告げるや否や、恐る恐ると言った雰囲気で顔を覗かせたチャンミンは夕飯の買い出しに行かせて欲しいと申し出てきた。
私はと言えば、すっかりと赤らんだ空を見て始めて時の経過に気が付く始末。


「お前昼飯は?」

「いや、あの、何度もお声をお掛けしたのですが、、、」

「質問に答えろ。食べたのか?食べておらんのか?」

「はい。あの、まだ、、、ですがもう冷めてしまいましたので、、、」


埒があかぬと台所に行くと、二人分の冷めた食事が手付かずで置いてあった。
なぜ一人で食べぬと言いたいところではあったが、腹を空かせて待っていたであろうチャンミンの気持ちを思うと、何も言えなくなった。


「私の夕飯はこれでいい」

「えっ?ですが、もうすっかり冷めて、、」


好きなものを食べるようにと金を渡すと、チャンミンは慌てて首を振った。


「それは困ります!これは私が食べますのでユンホ様には、、、」


と、言っている途中で、チャンミンは慌てて口を押さえた。
何なのだ?と不思議に思ったが、チャンミンがこう付け加えてようやく理解する事ができた。


「すみません、、、ソンミン様がいつもこうお呼びになられるので、つい、、、」


「ああ」と、思わず納得。
そんなのはどちらでもいいと告げると、嬉しそうな顔で「はい」と微笑んだ。


結局二人で冷めた飯を食い、私は再び仕事に戻った。
眠気に襲われて時計を見たのは既に真夜九つ。
流石に寝るかと一つ伸びをしてからが長かった。
布団を探して彷徨う事しばらく。
散々探した挙句チャンミンの部屋に敷いてあったと知り唖然とした。


「あの、、これはソンミン様が、、、」


これでは見つかるはずもない。
チャンミンの部屋の隅の隅に敷かれている布団を見て、思わず大袈裟にため息をついてしまった。


ソンミンめ、心配なくせに布団を部屋から出すだなどと憎まれ口を叩きおって、全く素直じゃない奴だ。


と、あからさまに離された布団に悪意を感じずにはいられなかったが、本人不在では悪たれようもないので大人しく床に着く事にした。
しかしチャンミンが遠い。
この暗がりでは顔すら判別不能な距離感が妙に虚しいが、下心と取られるのも納得いかんと不貞寝を決め込むことにした。


「おやすみなさい」


チャンミンの声までもがやはり遠い。
こんな時間まで起きて待っているいじらしさを思うと尚更こたえる。
背を向けていた身体をごろんとチャンミンの方へ向けると、見えないけれど目が合ったような気がして、「おやすみ」と小さく呟いた。







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【2017/11/14 17:00】 | 虹を渡る | Comment(5) |
虹を渡る 30
虹を渡る 30
虹を渡る 30





〜Yunho〜




静寂に混じり出した雀の声が朝を告げる。
障子の端がうっすらと白んで、先程よりもよく顔が見えるようになってきた。
長い睫毛はまだ動く気配はなく、整った寝息が聞こえている。
ぐっすりと眠るのはいつぶりなのだろうと思うと、身動くことも憚られた。
起こさぬようにじっと息を潜めて、、、
いたはずが、なぜか薄い瞼がゆっくりと開いて、目が合った。


「、、おはよう」


私の呼吸が五月蝿かったのか?
それとも雀のせいであろうか?


チャンミンは暫くぼうっと私のことを眺めた後、無言で布団の中へと潜っていった。
そしてうーんという唸り声と共に寝ぼけたソンミンがチャンミンの布団の中に入り込もうとして、私は慌ててソンミンの足を掴んで引き離した。
寝ぼけながら手探りで布団を探すソンミンを見て、布団から覗き見ていたチャンミンがぶっと吹き出したから驚いた。
チャンミンが笑っている。
その喜びに暫し呆然としたが、不届き者が再びチャンミンの布団の中に入ろうするものだから、朝っぱらから七転八倒の騒ぎへと発展した。
チャンミンを挟んで三人川の字。
チャンミンが笑うから、私とソンミンの顔も自然と綻んでいた。









「近々ここを留守にするけど、大丈夫だね?」


ソンミンの突然の一言にチャンミンの箸を持つ手が止まった。
私は何事もないかのように飯を口へと運び、
不安げなチャンミンの表情に抱く不満はあえて顔に出さずにおいた。


「妹さん達の事だ。そろそろ本格的に探す手配をしなければならない。だからどうしてもここを数日空ける事になる。その間、チャンミンにユンホ様のお世話を頼みたいんだ」


チャンミンは口をぎゅっと閉じて何かを飲み込んだ。
そして私は、申し訳なさそうに「すみません」と言って俯いたチャンミンに、無言で茶碗を差し出した。


「何を馬鹿な。私の世話など必要ない。ソンミン、お前はいつも余計な事を」


チャンミンは暫しぼけっと差し出された茶碗を眺めていたが、ソンミンに促されようやく茶碗を受け取って立ち上がり、山盛りの飯をよそって返してきた。
なんと最初の倍はあろう山盛りである。
その量を見て正直唖然としたが、ソンミンの含み笑いに対抗し、無言で口いっぱいに飯を頬張った。


「この人は本当に手のかかる人だから、悪いけれどよろしく頼むよ。ユンホ様の布団はちゃんと部屋から出しておくから安心して。こんなのと二人きりじゃ、おちおち寝てもいられないだろうからね」

「戯けた事をほざくな。うるさいのはお前のイビキだ。寝ぼけて他所の布団に入ろうとするくらい寝相も悪いしな」


ソンミンの嫌味にたっぷりと薬味をのせてお返しすると、ソンミンはこれ以上ない爽やかな作り笑いでこう言った。


「ははは。あれ、わざとですけどね」


すかさず箸をソンミンの顔面目掛けて投げつけると、軽々と避けた挙句に「ね?」とチャンミンに微笑みかけた。
チャンミンは苦笑いで箸を拾い、無言でそそくさと台所に逃げて行く。


「チャンミン、お茶もよろしく」


と、とぼけた声で言ったソンミンは突然真面目な顔で振り返った。


「どうか留守を頼みます」


そして私は無言で頷いた。








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【2017/11/12 17:00】 | 虹を渡る | Comment(4) |
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